プランダラは月刊少年エースで連載中のバトルファンタジー、ラブコメマンガです。バカエロコメディをやっていたと思ったら、絶望に叩き落されるよう展開に急転直下したり、ファンタジーな世界が舞台だと思っていたら世紀末だったというように二転三転する展開が魅力の作品です。どことなく前作のそらのおとしものと共通することもあります。
目次
カウントに支配された世界で旅する少女『陽菜』
舞台となるアルシア王国の住人たちは何かを「カウント」することを義務付けられ、身体のどこかにそのカウントが刻印されます。そんな世界ではカウントの大小はそのまま身分の差となるのですが、片田舎で母と暮らしていた陽菜にそんな知識はなく、ある目的のために旅をしていました。陽菜のカウントは母親曰く『歩いた距離』であり、そのカウントが示す通り途方もない道のりを旅して歩いていました。
撃墜王を探す旅へ
陽菜が旅立つことになったきっかけは母親のカウントが0になってしまったこと。カウントが0になると地下世界に引きずり込まれてしまいます。その現象は通称『アビス送り』と呼ばれています。アビス送りとなった人物は核戦争で世紀末と化した地下世界へと落とされますが、その目的はアルシアの人口飽和を回避するための人口統制であると後に判明します。母親がアビス送りになる瞬間、撃墜王を探しなさいという遺言に従い、陽菜は旅を続けることになります。
性格は天使?やさしくておっとりとしたヒロイン『陽菜』
性格は柔和で優しく、人を疑うことを知らないし誰かを傷つけるようなことも苦手な心優しい性格です。おまけに世間知らずで、コロッと他人に騙されてしまうこともあり、非常に危うく隙だらけ。リヒトーからもセクハラされ放題ですが、母の言葉に従い一人で過酷な長い旅を続けたり、ここぞというときには芯の強さを見せることもあります。
そういう作風なのか?よくセクハラを受けるヒロイン『陽菜』
作者の趣味なのか、この作品の主人公はセクハラが大好きで、ヒロインの陽菜はよくセクハラを受けています。というより、この作品に登場する女性キャラクターの多くはセクハラを受けています。特に辱めキャラの主人公リヒトーには初登場時からセクハラを繰り返されています。あまり押しの強くない陽菜はされるがままですが、大抵は他のキャラクターに制裁されるオチが待っています。
立場が逆転する陽菜
リヒトーに対して想いを告げた後は、セクハラを受ける立場から一転して、強引にリヒトーに迫る立場へと変わります。しかし、セクハラ大好きの割には好意を向けられるが苦手で実はヘタレだったリヒトーはどう接していいのか分からず逃げ回るようになり、陽菜はそれを追いかける立場へと変わります。
謎の多い少女、『陽菜』の母親の正体は?そして父親はまさかの…
初登場時から『陽菜』という名前のみで登場し、彼女の名字は明かされませんでした。その後、彼女の母親の正体は月菜=ファロウであることが明かされます。彼女は『議会の力を引き出す研究の第一人者』でした。300年前の研究者でしたが、この世界では300年前から年を取らずに生きている人物がたくさんいるので、彼女も何らかの方法で生き延びていました。ただ、アビス送りになった後の消息はコミックス13巻まででは不明です。
陽菜の父親は『瞬撃の撃墜王』坂井時風
陽菜の父親はリヒトーこと坂井離人の義理の兄で、300年前の戦争時に特殊な手術を受けた坂井時風でした。母親である月菜=ファロウとは婚約者の間柄でしたが、時風は議会の絶対たる力で選民だけを収容し、現在の地下世界を見捨てる選択に反対しその結果、シュメルマンの遺伝子の破壊衝動と薬物で殺戮兵器と化したリヒトーを差し向けられ殺害されたはずでしたが、実は地下世界で生き延びていました。
リヒトー=バッハと運命の出会い、その後の『陽菜』との関係は?
旅を続けてきた陽菜はついに探し求めていた撃墜王『リヒトー=バッハ』を見つけますが、リヒトーは「自分は君が探している撃墜王ではない」と言いのこし、陽菜の前から姿を消します。しかし、陽菜はリヒトーを追いかけアビスの悪魔との遭遇やジェイル=マードッグとの出会いを経て世界の謎やリヒトーの破壊的な一面を垣間見ることになります。
三百年後の君へ
未来へ帰ってきた陽菜はリヒトーへの好意を隠すこともなく、爆弾発言を実現させようと行動を開始します。リヒトーからセクハラされる立場は逆転し、リヒトーに強引に迫る関係へと変わります。リヒトーはヘタレだったので逃げ回るようになります。
ナナの能力で過去へと飛ぶ陽菜たち
ナナの能力で300年前の過去に飛んだ陽菜たちは、300年前のリヒトーや坂井時風ら過去の撃墜王たちと邂逅し、流れで彼らとともに軍学校へ入学。そこでの訓練生活は彼らやクラスの皆と絆を育むことになりますが、その後起きる廃棄戦争や撃墜王の誕生は想像もつかないほどに過酷な運命でした。リヒトーこと坂井離人の優しさや苦しみなど過去を知った陽菜は爆弾発言を残して、未来へと帰っていきます。
戦うことは苦手だけど、サバイバル能力はある『陽菜』
陽菜は性格面からも戦うことは苦手で、過去へ遡り軍学校へ通うことになったときも戦闘訓練よりかは衛生兵としての訓練を受けることになります。そんな虫も殺せないような陽菜ですが、実は長年一人で旅をしてきただけあってサバイバル能力に長けており、蛇をあっさりと仕留めて食糧にしてしまうという意外な一面も見せています。
【プランダラ】陽菜まとめ
プランダラのヒロインの陽菜について紹介してみました。魅力のあるキャラクターで物語の中心人物でもありますが、ヒロインというよりは主人公の一人として見ることも出来るキャラクターです。二転三転するストーリーの中で空気になったかと思えば、きちんとした存在感を見せることもあるキャラクターです。作者の趣味前回のお色気シーンもあるのでアニメでの活躍も楽しみに待ちたいと思います!