真島ヒロ作の『FAIRY TAILE』では、数多くのキャラクターだけでなく、ギルド間の戦いが描かれていて、熱い戦いが繰り広げられています。「妖精の尻尾」たちの固い絆や支え合う仲間たちの様子は必見で、いずれも見逃せない名場面と言えるでしょう。その中から、今回は魔導士ウェンディ・マーベルをピックアップ！可愛らしい容貌の中に隠されている魅力はどのようなものなのか、物語中のエピソードに触れながら紹介していきます。
目次
ウェンディの魅力１：健気で優しい性格を持つ少女
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
『FAIRY TAILE』に登場するウェンディ・マーベルは、個性豊かなメンバーが勢揃いの「妖精の尻尾」において、比較的大人しいキャラクター。それでいて仲間をとても大切に思うだけでなく、見た目通りに健気で心優しいところが随所に描かれています。戦いだけでなく日常シーンでも、ウェンディは心配や気遣いを忘れず行動しており、ナツたちと行動する場面では唯一の良心と言っても過言ではないでしょう。
最初は気弱でおどおどしていた様子ばかり
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ウェンディが初登場となった六魔将軍（オラシオンセイス）との戦いでは、当時「化猫の宿（ケットシェルター）」に所属していました。そこではサポート役としてギルド連合に加わりますが、頑張ろうと必至になる傍ら、おどおどしている様子が強くなっています。どこか頼りないところばかりのウェンディでしたが、「妖精の尻尾」に加入してからは前を向いて戦うようになり、初登場時に見せた表情は見られず、大きく成長していることが分かります。
ウェンディの魅力２：「天空の巫女」「天竜」の異名を持つ滅竜魔導士
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
最初こそ頼りない雰囲気が強かったウェンディですが、彼女もまた滅竜魔導士の一人。「天空の巫女」などの異名を持っており、戦闘こそ後方支援がメインになりますが、物語が進むにつれて、一人で強敵と立ち向かうようにもなります。補助魔法を得意としており、仲間たちと協力して戦っているシーンでは、ウェンディの補助系魔法が生きている様子が多く、決して戦闘力だけでは測れない強さを見せてくれます。
味方のサポートを担当する付加術士（エンチャンター）
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ウェンディは補助系魔法を得意としており、対象者の攻撃力や移動速度といったステータスを強化することができます。エドラスでの戦いではナツとガジルに「バーニア」「アームズ」のエンチャントをかけるだけでなく、自身にも「バーニア」をかけて、敵の攻撃を回避している様子が描かれました。さらには回復魔法も扱うことができ、傷の治癒や体力回復といった内容もこなし、激しい戦闘において欠かせない存在となっています。
空気がきれいな場所では魔力が強まる
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
滅竜魔導士は自属性を食べることで魔力回復・強化を行うことができ、ウェンディの属性は「空気」となっています。空気は普遍的に存在するものであるため、いかなる場所でも一定の魔力回復が可能に。しかし空気が汚れている環境下では魔法が使えなくなるという弱点があるため、場所によっては戦力にならないこともあります。対して空気がきれいな場所では、ウェンディの魔法の力が高まっていくため、効果も期待できるようになります。
ウェンディの魅力３：ナツを慕って一緒に行動することが多い
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
原作よりもアニメ版の方が、ウェンディの活躍が多く描かれています。その中で主人公であるナツと一緒に行動することが多く、本人も兄のように慕っていることが明らかに。確かに憧れのような気持ちを持っており、恋愛感情ではないと否定しているものの、友人であるシェリアの指摘には赤面しています。実際に楽しそうに旅をしている様子があるため、ウェンディがナツを好きな気持ちを抱えていても不思議ではありません。
酔い止めの魔法「トロイア」でナツをサポート
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
滅竜魔導士は乗り物に弱いという特徴があり、そのためナツは依頼を受けるたびに過酷な旅を強いられるのでした。しかしウェンディがギルドに加入してからは、バランス感覚を養う魔法「トロイア」を使ってもらうことで、何とか乗り物酔いを回避することが可能に。しかしウェンディが修業をした末、強くなった一方で自身も乗り物に弱くなってしまったため、ナツと一緒に目を回しながら移動をするようになるのでした。
ウェンディの魅力４：年頃の少女らしい様子も見せる
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ウェンディは物語登場時の年齢は12歳となっており、登場したキャラクターの中では幼い部類になります。そして年相応の少女らしい様子が日常パートで描かれていて、華やかな景色に心を躍らせ、無邪気に楽しんでいるなど、可愛らしい表情が多く見られます。特に「妖精の尻尾」に加入してからは、明るい性格も見せるようになっているため、ウェンディが見せる笑顔に魅了されることは間違いないでしょう。
自身の胸のサイズや成長にコンプレックスを持つ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
まだまだ幼いウェンディですが、「妖精の尻尾」には年上の女性が多いだけでなく、皆が抜群のスタイルを持っています。年頃の少女ということもあって、自身の胸のサイズや成長具合に対してコンプレックスを抱いている様子で、時折見せる悲しみの表情も可愛らしく見逃せません。ルーシィと契約する星霊のタウロスは巨乳好きでもあるため、同じく貧乳で悩むレビィと一緒に苦手意識を持っている様子があります。
ウェンディの魅力５：シャルルといつも一緒に行動する
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ナツとハッピーが２人でセットであるように、ウェンディも白い猫のシャルルといつも一緒に行動しています。幼いころから２人は出会っており、一人ぼっちになることが嫌だったウェンディの面倒を見てきたのがシャルルでした。時を重ねて成長していき、さらに「妖精の尻尾」に加入して大きく成長していくウェンディですが、シャルルからたびたび指摘を受けるのは相変わらず。ウェンディも頑固な一面を持っていますが、とても仲良く過ごしているのが印象的です。
シャルルから?責をされることが多いウェンディ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「化猫の宿」の魔導士だったウェンディは臆病でおどおどしており、その様子をシャルルに見られては、「シャキッとしなさい！」と?責を受けることが多くありました。時にはツッコミを入れられる様子もありますが、「妖精の尻尾」に入ってからは叱られることも少なくなっており、対等な会話が成り立つように。シャルルをからかう余裕を見せるところもあり、２人が仲睦まじく接している様子は、見ている側もほっこりするのではないでしょうか？
ウェンディの魅力６：少しずつ戦う姿を見せるウェンディ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「妖精の尻尾」に加入したことにより、ウェンディは精神面から大きく成長していきます。ニルヴァーナを巡る戦いでは戦闘を避けて行動していましたが、エドラスや「悪魔の心臓」との戦いでは、自分から敵に立ち向かい、戦う意思を見せるようになります。彼女の心を大きく突き動かしたのは、他の誰でもなくナツの存在であり、補助魔法でサポートする立場をそのままにしながらも、勇敢に対峙していくのでした。
サポートだけでなく攻撃系魔法も修得
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ナツと一緒に戦ったことで、ウェンディは改めて攻撃系の魔法を覚えるようになります。滅竜魔導士の特徴であるブレスだけでなく、彼を見習って「天竜の翼撃」をマスター。さらにはポーリュシュカからグランディーネに託された滅竜奥義を受け取ると、大魔闘演武で披露するようになり、守られる立場から仲間を守るために戦う少女へと大きく成長を遂げていきます。
大魔闘演武ではAチームとして参戦
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
天狼島から帰還したウェンディは、「妖精の尻尾」の地位と威信を懸けて大魔投演武に出場することに。ギルドマスターであるマカロフからAチームとして出場することを指示されると、その期待に応えるべくして強敵たちと戦っていくのでした。直前には厳しい修業を積むことになりますが、その甲斐もあって「蛇姫の鱗」のシェリアを激闘を繰り広げ、彼女とは良き友人関係を築き上げるようになります。
ウェンディの魅力７：天竜・グランディーネを探している
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ナツやカジルと同様、ウェンディもまたX777年７月７日にこつ然と姿を消した天竜・グランディーネを探しています。ニルヴァーナの戦いにギルド連合として参加した理由も、同じく滅竜魔導士であるナツに出会って、グランディーネの手がかりを知るという目的がありました。しかし手がかりを掴むことはできませんでしたが、その代わりに「妖精の尻尾」の仲間たちと出会い、素敵な仲間たちに囲まれた日々を送るようになります。
ポーリュシュカを心から慕っているウェンディ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ウェンディは初対面のポーリュシュカに対して、どこか懐かしい雰囲気を感じますが、その正体は並行世界エドラスからやってきたグランディーネでした。またポーリュシュカも現実世界アースランドのグランディーネに会ったことがあると言いますが、それ以上の手がかりを得ることはできません。しかしウェンディにとってはグランディーネに会えたことに変わらず、以降からポーリュシュカをグランディーネと呼ぶようになります。
ウェンディの魅力８：アクロノギアを倒す計画に選ばれた一人
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ウェンディだけでなく、ナツとガジルもまた竜たちによって集められた子供たちで、アクロノギアを倒すための重要人物でした。３人は幼いころから出会っていましたが、X777年６７月７日の時代にやってくると、部分的に記憶をなくしており、全員がいなくなった竜を探すように。ただ竜に対する唯一の攻撃手段である滅竜魔法を修得する人物であるものの、エクリプスによって現代に現れた竜たちに対して、当時は全く歯が立たちませんでした。
ナツとガジルの喧嘩を仲裁していたことも
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ウェンディが過ごしていた本来の時代では、ナツとガジルと一緒に生活をしていました。そこではナツとガジルが毎日のように喧嘩をしており、ウェンディは泣きながら２人を仲裁していたという過去が明らかにされています。物語の舞台となる時代では、何かと対抗意識を見せて燃え続ける両者ですが、そこではウェンディは「いつものこと」として放置しており、ここからも精神的な成長が見られます。
グランディーネが消えてからはジェラールに助けられる
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
X777年７月７日に送られたウェンディは、幼いころは泣いてばかりいたことから、グランディーネがいなくなったことを悲しみます。一人ぼっちになって泣き続けていたところ、そこに現れたのがジェラールとなる少年で、ミストガンと名乗るエドラスの皇子でした。彼は一人のウェンディを見捨てることができず、しばらく一緒に旅をすることになりますが、本来の目的を達成するためにウェンディを「化猫の宿」に預け、アースランドで「妖精の尻尾」が消滅した後に再開することになります。
ウェンディの魅力９：ギルド解散後は「蛇姫の鱗」に移籍
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
マカロフの思惑によって、「妖精の尻尾」は解散することになりますが、ウェンディはシャルルと一緒に「蛇姫の鱗」へ一時的に身を寄せます。そこでは「天空シスターズ」として、友人のシェリアと一緒にアイドル的存在となるのでした。ギルドに身を寄せているのもシェリアの計らいがあったためで、ウェンディは２人仲良く過ごせる時間を楽しんでいる様子が描かれています。
友人のシェリアの計らいでナツとの旅に出る
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「蛇姫の鱗」に誘ってくれた恩義から、ウェンディはナツを探しに行きたいという気持ちを押し殺していました。しかしその気持ちはシェリアに見破られており、彼女もまた「妖精の尻尾」が再興されることを願う一人。やがてナツとルーシィと再会すると、彼女に送り出される形で「妖精の尻尾」再興の旅に出ることになります。いかなる時でも２人の友情関係が壊れず、『FAIRY TAILE』らしいシーンとなっています。
ウェンディの魅力10：外伝２作で主人公を務めた唯一の女性キャラ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
最後に紹介するウェンディの魅力として取り上げるのは、読者やファンからの人気が高いということ！真島ヒロ作品では珍しく、幼くて胸のサイズも控えめなキャラクターでしたが、その中でも高い人気を得ており、これには作者も予想外の展開だったことが明らかにされています。その結果として、ウェンディをメインにした外伝『ブルー・ミストラル』と女性メンバー中心の物語『FAIRY GIRLS』の２作品で主人公を務めており、唯一の２作品で主人公を務めるキャラクターとなっています。
ファンからも愛されている可愛い女の子！
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
ウェンディはファンからの高い人気を得ている理由は、その可愛らしい見た目だけでなく、バリエーション豊かな髪型も挙げられます。特にツインテール姿に魅了された人は多い様子で、ショートヘアにした際は読者から多くの悲しみの声が寄せられたほど。そのためか、「冥府の門」との戦いが終わった後にはロングヘアーに元通りとなり、ファンの声が大きな影響を与えたキャラクターとも言えるでしょう。
まとめ
出典: フェアリーテイル ©真島ヒロ・講談社／フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京
「天空の巫女」の異名を持つウェンディ・マーベルの魅力を紹介しました。とても可愛らしい外見と性格から、誰もが心を奪われてしまったのではないでしょうか？しかし戦いにおいては、敵と向かい合って対峙している様子もあり、小さな身体にも仲間を守りたいという強い気持ちが秘められています。そんなウェンディの魅力や可愛さをより知るためには、原作だけでなくアニメを視聴することもおすすめ！ぜひ動いているウェンディの姿をチェックしてもらって、その目で可愛らしい様子を確かめてみてください！
