【第7話】理想という病を愛す
社会心理学によるアドバイス
蒼の使徒による爆破予告を受け、犯人の発見と、日没までに爆弾解除を行うべく武装探偵社は乗り出した。国木田は田口に電話をかけて情報の洗い出しを行うよう依頼する。
呑気に信子とデートを行う太宰は、大学で社会心理学を教えている彼女に意見を求め、蒼の王が死を偽装して生きているのではという予測を聞く。
乱歩の助力
九州で事件解決にあたっていた乱歩と連絡が取れ、根岸町の石油コンビナートを狙って、近くの釣具店に爆弾が仕掛けられていると推理してもらう。
敦、太宰、国木田が車で現場へ向かっていると、それぞれ乱歩、社長、田口から電話がかかってきた。
「00」刻印
田口の情報、そして乱歩の推理によると、最近旧国防軍施設に何者かが無線機器などを運びこんだ輩がいるという。
そして太宰に知らされた内容は、軍警が隔離していた運転手がなくなり、掌に「00」という刻印が残されていたということだった。
国木田&敦のバトル
旧国防軍施設に入り込んだ国木田は、「数字をくれよ」と言う遠距離攻撃の異能力者と対峙する。爆弾の解除を行うために機械室に入った太宰、敦は、出てきた重量級の敵と戦い始めるが、お互いバトンタッチして一瞬で相手を倒した。
国木田の異能力によって手帳の力で爆弾を止めることに成功するが、どこか浮かない顔を見せる。
信子の正体
後日、犠牲になった者を弔う国木田の元に信子が訪れ、信子は恋人と死別したのだと語った。その後、太宰に呼び出されて廃病院に赴いた国木田は、実は偽の情報でポートマフィアも全て罠にかけていた黒幕である信子の存在を知る。
蒼き王
蒼き王は信子の恋人で、その理想を叶えるために犯罪を重ねたのだという。
太宰のメールをハッキングして現れた田口は信子の銃弾に倒れるが、今際の際に反撃して父の仇を取る形で信子を射殺した。
国木田の信念
全てを知りながら防ごうとしなかった太宰を責める国木田に、太宰はそのまま理想を掲げ続ける限りいつか国木田にも蒼の王の炎が宿るだろうと言う。
国木田はそれでも突き進むと太宰に向かって叫んだ。
【第8話】人を殺して死ねよとて
行方不明
街中で一人の見知らぬ少女に声を掛けられた太宰はそのまま行方不明になってしまう。
武装探偵社の皆は「いつものこと」と取り合わないが、与謝野の治療から復帰した谷崎だけは気にかける素振りを見せる。
危険察知!?
探偵社の一室から欠伸をしながら出てきた与謝野に街に連れて行かれた敦は、買い物の荷物持ちをさせられる。(他の皆は危険を察知して避難した)
電車に乗った2人。与謝野は先日のポートマフィア(芥川)襲撃を受けても、傷一つないきれいな身体のままの敦に心の中で感心していた。
乗客の命が掛かっている!
そうこうしている内に電車内にアナウンスが流れ、直後爆破音が鳴り響く。
アナウンスの主は、敦が首を差し出さないと乗客全員が被害者になる、と脅しをかけてきた。
梶井基次郎
戸惑う敦に対して、与謝野は冷静に犯人を探すように伝えて車両を探索するが、その途中で爆破に巻き込まれる。
粉塵の中で与謝野の前に立ちはだかった爆弾魔は、ポートマフィアの構成員「梶井基次郎」だった。
与謝野晶子の異能
与謝野を踏みつけながら「死ぬって何?」と軽口を叩いて爆弾を大量に撒き散らす。
しかし与謝野は異能力「君死給勿」で自分自身を治療して立ち上がり、梶井に向かって圧倒的な力で攻撃を仕掛けた。
泉鏡花
一方、別車両を探索する敦の前に、携帯の声に従って異能力「夜叉白雪」を操る少女・「泉鏡花」が現れる。
鏡花はポートマフィアに拾われた孤児で、スタンドのような能力を繰り出して敦を一瞬にして傷つけ倒れこませた。
歴然とした能力の違いを見せつけられて諦めそうになる敦だったが、人虎としての自分の過去を反芻し、乗客たちを守ることができれば自分は生きていてもいいことになるのではないか、と考えて立ち向かう。
異能力の暴走
腕だけを虎のものに変化させて夜叉白雪を破った敦に、鏡花は胸に仕込まれた爆弾を見せる。敦はその姿を見て、鏡花が異能力を自分で操れず、今までの暗殺も全て携帯の声のままに従っていることを察する。
止まらない爆弾に対してある決意をした鏡花は、爆発で吹きとんでしまった電車の扉の前に立つ。
泉鏡花を助ける!
涙を流しながら自分の意思で電車から飛び出した鏡花。
敦は鏡花を追って、川辺に落ちる形で共に一命を取り留めた。
鏡花の電話の向こうでは、芥川が溜息をつきながら捕らえた太宰に話しかけていた。
【第9話】うつくしき人は寂として石像の如く
泉鏡花を裏から操る存在
保護した35人殺しの暗殺者・鏡花に対して黒幕を聞き出すため、好物の湯豆腐を(敦の金で)与えて話を聞く国木田と敦。
携帯を介して鏡花に暗殺の指示を出していたのは芥川だった。
軍警に引き渡しても死罪、ポートマフィアに戻ったとしても裏切り者として始末されることは目に見えていた。
芥川の憎しみ
ポートマフィアによって捕らえられている太宰を嬲る芥川は、元上司かつ幹部という立場にも関わらず組織を裏切った太宰に憎しみの表情を向けていた。
デート!?
国木田に鏡花を軍警の屯所に連れて行けと言われた敦だったが、ヨコハマのスポットを「デート」のように巡っている時間を共に過ごしてなかなか言い出せなくなる。
しかし鏡花は敦の考えを察しており、自ら出頭すると言い出すが、そこに現れた芥川によって背後から襲われ敦は攫われてしまう。
敦奪還作戦!
幕僚護衛の仕事を控える探偵社の面々は、敦が攫われたのは社には関係のないことだと話していたが、社長の鶴の一声で仲間の奪還が開始された。
観光客の写真提供によってトラックが判明し、少しずつ敦に近付いていく探偵社だったが、偽装集団含め証拠隠滅のために既に芥川に始末されてしまっていた。
中原中也
しかし、社長が動かした乱歩の推理力で、敦たちは海に出ていることが分かる。
国木田は敦奪還のために港へ向かう。
一方、捕らわれの太宰の元に中原中也が現れ、自分と戦えと挑発して鎖を壊した。
【第10話】羅生門と虎
太宰の作戦
ポートマフィアきっての体術使いであり、元相棒の中原中也と拳を交える太宰は、敦に70億の懸賞金をかけた人物が誰か探るためにわざと捕まったことを明かす。
五大幹部会
さらに、事前に「太宰が死ねば全て組織の秘密を白日の元に晒す」という脅迫の手紙を送っていたために、翌日、組織の意思決定会議である「五大幹部会」が開かれると続けて話した。
戦えない状況
会議前に太宰を殺したり逃したりした場合、中原は極刑に処される可能性もあると気付き、悔しい表情を見せながらも太宰の言うとおりに見逃してその場を後にした。
心境の変化
芥川に捕らえられた敦の目の前で、ポートマフィアの暗殺者として職務を続けろと言われる鏡花だったが、敦と食べたクレープが美味しかったと話して抵抗する。
自分の死も厭わず、武器庫の爆薬を使って敦を逃がす鏡花。
敦の心境の思い出
間一髪駆けつけた国木田から、自分たちはヒーローではないと言われて鏡花を見捨てて逃げるように言われる敦だったが、探偵社に見捨てられなかった自分を思い出し、彼女を救いに戻る。
芥川の憎悪
そして芥川とついに対峙することになる敦。
戦いの最中に、芥川はかつてポートマフィアで太宰と異能力を操るための訓練した日々を反芻していた。
芥川の敦に対する憎悪は、太宰が敦にことさら目をかけているからだった。
異能力「羅生門」
異能力「羅生門 彼岸桜」を放ち、敦を串刺しにする芥川に、辛くも脅威の回復力で立ち上がった敦が、鏡花を何故利用したのか問いかけると、「夜叉白雪は殺戮の異能力だからだ」と答えた。
敦は芥川を許すわけにはいかないと、最後の力を振り絞って芥川に拳を打ち込んで海に叩き落とした
組合(ギルド)
敦を介抱する鏡花、そして2人を助けだした国木田の後ろで、爆破の影響により船体は破壊されて沈んでいく。
ポートマフィア内部で敦の異能力を手に入れようとした人物を探っていた太宰は、能力者集団「ギルド」団長のフランシス・Fが関わっていることを突き止める。
まとめ
「泉鏡花」の存在や「芥川」と「敦」のバトルシーンなど見所がたくさんありましたね!
更に今後のストーリーを進みていく上で重要な存在となる「組合(ギルド)」など続きが気になると思います!11話以降もまとめてますのでぜひ見て下さい!