アイドルアニメの草分けとして今もなお根強い人気を誇る「THE IDOLM@STER」。このアニメにはアイドルというジャンルならではのライブシーンなど様々な名場面があります。笑える面白シーンから涙なしには見られない感動のシーンなど様々です。今回は強く印象に残る名シーンを紹介します。
目次
第10位 ドタバタ結婚騒動
出典: アイドルマスター ©窪岡俊之 ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. ©BNEI/PROJECT iM@S ©BNEI/PROJECT CINDERELLA
10位は8話より、あずさの結婚騒動の最後に町中の人があずさを追いかけるシーンです。ブライダル雑誌の撮影中に手違いから町の中へ置いてけぼりになってしまいます。そんなあずさを捜して真が、あずさがたまたま拾い、持っている婚約指輪を探して黒服の男達が町で大騒動を起こします。自分を巡ってそんな騒動が起きているとはつゆ知らず、あずさはのんびり撮影所に向かいますが、行く先々で様々な人と出会い幸せを振りまいていきます。ここでのあずさはまさに天使、必見です。最後には指輪の持ち主を見つけて指輪を返します。多くの人を引き連れてきたあずさと、夕暮れの中プロポーズする石油王のシーンは笑いあり感動ありのシーンです。
第9位 美希、本音の想い
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23話で、出演する舞台の稽古中に春香と美希が話すシーンがあります。二人のどちらかが主役になり、どちらかが準主役になるという中春香は「一緒に頑張ろう」と言います。しかしどうしても主役になりたい美希は「一緒に頑張るのはちょっと違う」と春香にライバル心を燃やします。これまでマイペースだった美希が初めて春香を突き放す発言をしたのです。ここで春香は765プロメンバーは違う道を進んでいるのだと強く痛感してしまいます。春香と美希の想いが完全にすれ違ったことを物語っているシーンで、これから春香はさらに思い悩んでしまいます。
第8位 先へ進む竜宮小町
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第8位は6話から、竜宮小町がみんなよりも先にブレイクし、「SMOKY THRILL」をテレビで披露するシーンです。タモリ風の司会者の男性と緊張の面持ちで話す伊織も珍しいですが、なんと言ってもその後のライブシーンです。全て手書きで作画され、とにかくよく動くアイドル達には、制作スタッフの意気込みが感じられます。もちろんストーリー的にも、竜宮小町以外のアイドル達がうらやましそうにテレビを見て、自分たちもこうなりたいと改めてアイドルへのあこがれを強くするシーンです。ここから、765プロメンバーの快進撃が始まったといえます。
第7位 春香の再起
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24話で、アイドル活動に対して疑問を感じていた春香がついに答えを見つけるシーンです。自分が目指していたアイドルとは何かわからなくなり思い詰めていた春香は、たまたま公園で会った子供達に歌ってとせがまれます。その時、楽しそうに歌を聴く子供達と、楽しそうに歌う自分自身にハッとなります。楽しく歌い、みんなを楽しませるアイドル、それが自分が目指していたアイドルだと気づきます。迷いがなくなった春香はみんなの元へ走り出し、復帰を果たします。みんなも春香の想いに応え一緒にライブを成功させたいと心から願った瞬間です。
第6話 リーダーとしてではなく「私」として想いをぶつける春香
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劇場版にて、夢を諦めかけていた矢吹可奈を巡り春香がメンバーに思いの丈をぶつけるシーンです。このとき、ライブまで時間がないのにみんなで一緒にステージに立ちたいと春香は練習に来ない可奈を待ち続けていました。そのせいでメンバーに不安が広がり、ライブ成功も危ぶまれていました。しかし春香がみんなで一緒にステージに立つことにこだわる理由をメンバーに話します。今ここにいられるのはみんなの支えがあるから、ここにいる人が一人でもかけたら、このステージには来られなかったと。このシーンで春香がメンバーの名前を一人一人呼ぶのですが、これはTVアニメ25話でプロデューサーが同じことをやっています。春香の想いはこれまでの経験があるから、その経験が「今」の春香を支えているということがわかるシーンです。
第5位 萩原雪歩、勇気のライブ
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第5位は、3話の降郷村での雪歩のライブシーンです。犬や男の人など村には苦手なものがたくさんで雪歩はステージに立つことを怖がってしまいます。本番前に逃げ出してしまうもプロデューサーからの励ましを受け奮起、春香と真と三人で「ALRIGHT*」を歌い上げ、会場の盛り上がりは最高潮となり、この日のステージを成功させます。雪歩が苦手なものを苦手のままにせず、克服し自分を変えようと勇気を振り絞ったライブは雪歩にとって大きな一歩となりこれからの雪歩の活躍を予感させるものでした。
第4位 如月千早、復活のライブ
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第4位は、21話にて活動休止していた千早が完全復活を賭けて大勢のファンの前でステージに立つシーンです。黒井社長の妨害を受け、曲が流れないという事態に陥るも千早はアカペラで歌うと言い出します。千早の歌はファンの心に響き、黒井社長の息がかかった技術スタッフの心も動かします。結果サビの時に曲が流れ出しライブは大成功、千早の完全復活を印象づけるライブとなりました。このライブを聴いたJupiterは自分たちが完全に負けたことを悟り、765プロをライバルとして認めています。
第3位 765プロ初のアリーナライブ
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3位は劇場版から、最後のライブシーンです。出演メンバーが欠けてしまうかもしれないというピンチを乗り越え、みんな春香と同じ「みんな一緒にステージに立ちたい」という想いになります。アイドルを諦めかけていたダンサーの矢吹可奈はこの想いに応えるため再びレッスンに励みます。そうして迎えたライブはまさに765プロが歩んできた道を、乗り越えてきた困難を歌い上げるかのようなライブとなりました。新曲「M@STERPIECE」をフルで描き上げるライブシーンは「5分30秒の衝撃」と呼ばれ、アニマス史上でも屈指のライブシーンと言われています。
第2位 過去との決別、未来への一歩
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やはり20話のこのシーンは必見です。黒井社長の策略により歌声を失った千早が再びステージで歌おうとするシーンです。悲しい過去を思い出してしまい歌えなくなった千早を、765プロのみんなは必死で支えます。自分たちで歌を作り、差し入れをして…。千早もみんなの想いに応えるため再びステージに立ちます。しかしステージに立つとやはり過去を思い出して歌えません。「もう終わりだ…」そう思った千早の横で765プロのみんなが「約束」の歌を歌います。弟の優が本当に望んでいること、それは「楽しく歌う姉の姿」。それに気づいた千早は過去のしがらみから抜け出して未来のために歌うことを決意し、ついに歌声を取り戻します。
第1位 765プロオールスター全力のライブ
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1位はアニメ25話の「765プロオールスターライブセカンド」のライブシーンです。「READY!!とChange!!!」のメドレーから始まり最後は「私たちはずっと…でしょう?」(※TV放映時は「いつまでも、どこまでも」というタイトルでした)の曲とともにアニメ25話のこれまでの名シーンを振り返るMVのような演出となっています。この曲ひとつでアニメでアイドル達が歩んできた歴史、乗り越えてきた困難がよみがえってきます。不安を感じさせない春香の笑顔、笑って楽しそうに歌う千早、怖がらずに堂々と歌う雪歩、律子を含めた4人の竜宮小町…などなど、大きな困難を乗り越えてつかんだあこがれのステージでのびのびと歌うアイドル達が描かれています。このライブこそ765プロが追い求めた”みんな一緒”のライブです。
ライブシーンは秀逸
出典: アイドルマスター ©窪岡俊之 ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. ©BNEI/PROJECT iM@S ©BNEI/PROJECT CINDERELLA
ここまで10の名シーンを紹介しましたが、ほとんどがライブシーンとなりました。やはりアイドルとして輝く瞬間ですし、アイドル達の様々な想いがこもったシーンです。また、昨今多用されているCGを使わずに手書きでライブを表現するのは、アニメ制作スタッフのこだわりも感じられます。しかしながら、アイドル達が壁にぶつかり悩み、その壁を乗り越えていく成長のシーンも魅力的です。アイドルマスターはそういった「アイドルの成長」を描いたアニメでもありますから、そういった点に目を向けて見てみるのもいいでしょう。新たな名シーンが見つけられるかもしれません。