2024年春に放送予定のアニメ『この世界は不完全すぎる』は開発中の不完全なフルダイブ型のオープンワールドRPGのデバッグ作業をこなすプレイヤーたちが、そのままゲームの中に閉じ込められてしまうという内容の作品です。ログアウト機能がないどころか、プレイヤーが死ぬとリスポーンできるのかも不明、フリーズによる進行不能バグや詰みの状況にハマればリセットボタンなしで復帰不可能になるという過酷な世界を舞台とし、現実でないのに現実感が強い内容となっています。今回はこの『この世界は不完全すぎる』の名シーンの数々を独断と偏見でランキングにしてみました!
目次
名シーンランキング第10位 負けイベントを覆したけど……
王の探究者(キングス・シーカー)として世界を調査するハガは、村娘のニコラが住む村を襲撃したとてつもなく強いドラゴンをよくわからない方法で(パターンハメ)で倒し村を救います。しかし、救ったハズのニコラや村人は炎に包まれて絶命してしまいます。実はこの世界はゲームの世界で、ニコラや村人が死ぬことは負けイベントで決まっていたのです。たとえそれを覆したとしても死ぬ運命にありました。ゲームとかでよくあるやつ。ハガはこのゲームのデバッガーで、クエストの破棄を繰り返してデバッグを続けた結果、ドラゴンを倒すパターンを見つけたのですが、この不完全なゲームには勝ったときのイベントが用意されてなかったのです。
名シーンランキング第9位 さよならルゥ
(株)アソビングの社員であるアマノは身勝手にふるまう社長たちの元から去り、NPCのルゥの元に身を寄せていました。ルゥは『英雄譚を聞かせる』というクエストを生成し、アマノはそこで趣味だった漫画を好きなだけ書いてルゥに見てもらうという生活を続けており、それまでにないほど充実した日々を送っていました。しかし、その社長たちによって間接的にルゥを殺され、ルゥはロストしてしまいます。この世界のNPCは一期一会の存在で一度死ねば二度と生き返りません。このゲームのNPCは非常に発達したAIであるため、体感では生きている人間と変わらない存在です。ゲームのキャラでありながらルゥの死はアマノの心に大きな傷を残します。
名シーンランキング第8位 事実上の死?
ハガとニコラとアマノはアソビングの社長たちを倒すために彼らの根城に乗り込むのですが、社長は社員たちに殺されてしまい、ハガたちも社員に見つかって窮地に立たされてしまいます。彼らにはもはや倫理観が欠如しており衝突は避けられませんでしたが、デバッグモードを封印しているハガたちはどう考えても不利でした。そこで彼らを倒すために考え出した策は、突風の魔法で敵を吹き飛ばし検問イベントをスルーさせることによって意図的にフリーズを起こすという事でした。この世界のデバッガーたちはフリーズなどによって動けなくなってしまった場合、ほぼ復帰は不可能。ログアウトできているのかも不明で、下手すれば意識を保ったまま永遠に動けない事実上の死となります。そして、ハガたちは自分の身を守るためとはいえ、同じデバッガーを手に掛けたことに…。
名シーンランキング第7位 ルゥとのお別れ
アソビングの社員たちに殺害されたはずの社長ですが、実は身代わりアイテムを持っていたおかげで生存。社長はアマノにNPCを生き返せる方法があると告げます。それは社長が偶然見つけたNPCの復活コードでした。そのコードによってルゥは復活するのですが、アマノと過ごしたときの記憶はなくなっていました。アマノはこの不完全な世界で自分と一緒にいるよりは、こうして忘れていてもらっていたほうがいいと思い、ルゥに本当の別れを言ってハガたちとともに旅を続けることになります。
名シーンランキング第6位 謎の?と遭遇
サイ王国へやってきたハガはメタAIのアルバがゲームに過干渉していることを運営に報告しようとしますが、その直前にアルバによってサイ王国の地下ダンジョンに飛ばされてしまいます。ハガはそこで謎の?マークと遭遇します。彼女の存在は(株)エンタメイションのアルバイトであり、元の種族はリザードマンでしたが、行商人が持ってきた『モフモフドラゴン変身セット』によってモデルを変更しようとしたらモデルが用意されていないのか、モデルが反映されず?のまま戻らなくなってしまったのです。
名シーンランキング第5位 永パハガスペシャル
サイ王国の地下ダンジョンに閉じ込められてしまったハガがそこで遭遇したレイドボス『沈黙の悪魔』はとても対抗できるような敵ではなく、その敵に阻まれて脱出不可能のように見えました。しかし、ハガはゲームの仕様の穴をつくことによって沈黙の悪魔を攻略します。しかし、沈黙の悪魔には第2形態が存在し、プレイヤーたちではとても勝てる相手ではありませんでした。ハガは劣勢の中で敵のパターンを掴み、格ゲーなどでよくある永久パターンに持ち込むことに成功します。ただ、その永久パターンは低威力過ぎて、倒すまでに何時間もぺちぺちと攻撃を繰り返す羽目になってしまいます。
名シーンランキング第4位 アキラはもう限界?
ハガがレイドボスをぺちぺちしている間に、アマノとアキラは周囲を捜索していました。そこで出会ったのはレンとアルバに擬態したモンスター、人の願望を模倣する擬態魔でした。間一髪で助かったアキラは発狂し、擬態魔をこれでもかというくらいにコマ切れにして泣き出してしまいます。この世界に順応しこの世界で生きていくというスタンスをとっていたアキラでしたが、実際は職業体験に来た学生であり、人一倍帰りたいという思いが強かったのです。実際、この世界にやってきたデバッガーたちはこのようにメンタルにダメージを負っているものも少なくないのです。
名シーンランキング第3位 ニコラとの再会
ハガたちが地下ダンジョンに閉じ込められて一年。ハガたちは色々ありながらも自力で地下1000Fからの脱出に成功しました。一方、置いてけぼりにされたニコラですが、ハガがここで何もせずに自分を置いていくはずがないと信じており、NPCの彼女自身も無為に過ごしていたわけではありませんでした。ニコラはこの1年間で暗殺者になっており、地下から現れたハガたちを助けます。彼女はただの村人だったころとはうってかわって頼もしい存在になっていましたが、彼女の内面は変わっていませんでした。そんなニコラはハガが出会ったころと変わらないハガだったことに安心し、泣いて再会を喜びます。
名シーンランキング第2位 突然の飯テロ
ニコラと再会したハガたちは彼女たちの案内でアサシンギルドへと向かうと、そこには家系ラーメンの屋台がありました。そこにいたのはアキラやアカネとも顔見知りだったハルトというスタッフでした。ハルトはこの世界で家系ラーメンを作り出すことに情熱を注ぎ、この世界で前向きに生きて行こうと思えるようになっていました。しかし、代表である溝口レンを始めとしてメンタルをやられ始めたデバッガーは数多くいました。そこでレンはデバッガーをNPCにするという技術を開発し、苦しみから逃れるために多くのプレイヤーたちをNPCに変えてしまい、自身もNPCとなっていました。ある意味では集団自殺に踏み切ったともとれる衝撃の顛末を聞かされます。
名シーンランキング第1位 NPCになってしまったアキラ
アルバとレンとの決戦の最中、実はレンがNPCになっていなかったことが発覚。しかし、そのメンタルはすでに崩壊寸前でした。レンは戦闘中にアキラの意識を奪い、特殊なコマンドによってNPCと変えてしまいました。もはやアキラにかつての意思はなく、これまでハガやアマノと一緒に過ごしたことも全てなかったことになってしまいました。NPCとなったアキラは設定に準拠してハガやアマノと敵対し、クエストを破棄してやり直しても戻ってくることはありませんでした。大切な仲間たちの事実上の死、しかし現実で死んだとは限らない。ハガやアマノはゲームをクリアし、ログアウトすることを目指すこととなります。
【この世界は不完全すぎる】名シーンランキングまとめ
2024年4月放送のアニメ『この世界は不完全すぎる』の名シーンをまとめてみました!ゲームの世界でありながらNPCの死が重かったり、バグによって行動不能になったら事実上の死で下手すれば意識を保ったまま一生そのままというこの作品ならではのシビアさが強調されています。ゲームでありながら現実感も強いというのがすごく心に残る作品なので、是非アニメで見て欲しいです!