2021年夏にアニメ放送予定の「チート薬師のスローライフ~異世界に作ろうドラッグストア~」。タイトルを見ればわかる通り、もう説明の必要が無いくらい人気となっている異世界転移モノの作品となっています。ある日突然何故か異世界へと転移した主人公は「薬師」というスキルを手に入れ、キリオドラッグという薬屋を開店して、その異世界には存在しない様々な薬を製作して村人たちを手助けしていきます。しかし「薬神」や「錬金術師」と呼ばれる主人公の元には、色々と面倒な事情で訪れるものも少なくなく……今回はそんな本作のコミックス4巻までのあらすじを紹介していきます。
目次
異世界転移してきた桐尾礼治とノエラの出会い
異世界転生・転移モノの定番といえば、事故や事件に巻き込まれ女神と出会い、そして特殊能力を貰って異世界へ……という流れですが、本作はその辺りをバッサリとカット。物語開始時に主人公は既に異世界へと転移させられており、主人公もその状況をあっさりと受け入れて、むしろ「会社から解放された」と異世界転移した事を喜んでいました。スキルチェックなども淡々とこなしており、前世では異世界転移作品のアニメにも詳しい様子でした。
怪我をしたノエラ
転移して一番最初に出会ったのは人狼の少女ノエラ。初対面時は狼の姿で怪我をしており、主人公の礼治は狼を助けるつもりでポーションを創薬。これが礼治の作った初めての薬となります。回復能力だけでなく、「美味の味」言われる程美味しいポーションを飲んでノエラは完全復活。美少女の姿に変身すると、命の恩人の礼治を「あるじ」と呼び行動を共にし、当然のように同居する様になっていきます。
怪しい廃墟と幽霊のミナ
街でポーションを売って生活していた礼治とノエラは宿住まいで生活していましたが、「いつまでも宿住まいってわけにはいかない」と思った礼治は家を探す事に。近くに空き家が無いか尋ねたところ、家賃も何もいらない「ワケあり物件」を紹介されます。その物件は家というよりは廃墟といった感じで、壁や柱はボロボロの状態。それでも案外作りがしっかりしていた事と、ノエラが気に入った事もあり、2人はその家に住むことにしました。
幽霊じゃないと言い張る幽霊のミナ
家の掃除を2人であらかた終わらせ、仰向けになって寝転がり一息つく礼治。すると空中に浮遊する1人の少女が目に入ってしまいます。宙に浮いている、100年前この家に住んでいた、頭の先が幽霊っぽくなっている、普段は家主にしか目視できないなどなど……明らかに幽霊としか思えないミナですが、本人は幽霊であることを断固否定。あくまでも「天井から見守る仕事をしている」「守り神」といい続けます。
キリオドラッグと変態エルフ
オープン前から噂になっていた「革命ポーション」のおかげで大繁盛していたキリオドラッグでしたが、ある日エルフの青年クルルがお客として来店。その青年はポーションではなく、「必ず矢が的に当たる薬」を作ってくれと言い出します。さすがに魔法の域だと言って一度は断る礼治でしたが、クルルの仕草を見て疲れ目が原因ではと思い目薬を創薬して渡しました。目薬のおかげでクルルは見事に的を射抜くことに成功。めでたしめでたし……で終わればよかったのですが、礼治に好意を寄せてしまったクルルは、特に礼治の尻を狙うようになっていきます……。
いきなりカップルの修羅場に巻き込まれる礼治
ポーションに加えて目薬の売り上げも上々。順風満帆と思われた礼治の異世界生活でしたが、ある日買い物の最中見ず知らずの少女から刃物を突き付けられる事態に……その原因となったのが後に友人となるジラルでした。刃物を手に持つヤンデレ彼女のフェリスに追い回されていたジラルは、礼治の姿を見つけると見ず知らずにも関わらず一直線にダッシュ。礼治を盾にしてフェリスをどうにかして欲しいと言い出します。
フェリスを正気に戻す事に成功するも、モヤモヤが残る礼治
フェリスが「心配で夜も眠れない」と言っていた事を思い出した礼治は、精神をリラックスさせるお茶でよく眠れるようにしてフェリスを元に戻す事に成功。フェリスは目の下のクマもなくなり美少女の姿を取り戻します。とはいえ心配性や嫉妬狂いな性格が治ったわけではないので、今後どうなるか心配していた礼治でしたが……キリオドラッグまでお礼を言いにきた2人は仲良く手を繋いでデートへ出発。リア充の後ろ姿を見た礼治は、朝からやる気をなくしてしまいました。
初めてのカルチャーショック
これまで異世界へ転移されたり、人狼や幽霊と一緒に住むことになっても平然としていた礼治でしたが、ノエラと一緒に出掛けた森で初めてカルチャーショックを受ける事になります。それは食や嗅覚の違いについて。ノエラは基本的にどんな食べ物でも美味しそうに食べているため、礼治は好き嫌いについて何も考えていませんでした。しかし森で涙が出るほど臭い草を美味しそうにむしゃむしゃ食べ始めるノエラを見て、礼治は自分が異世界人である事を再認識。ノエラに勧められて消臭剤をかけた上で食べてみましたが、すぐに吐き出すほど口に合わずカルチャーショックを受けていました。(ちなみに火を通すと美味しく食べれました)
ポーションの依存性
街では「悪魔的な美味しさ」と言われるほど味にも評判のある礼治のポーションですが、あまりの美味しさに依存性が問題視される事態が発生。街を護る傭兵「赤猫団」の団長アナベルは、警備料として受け取っているお金で買ったポーションを暴飲してしまい、毎晩2本、多い日は5本も飲んでしまうようになってしまいます。その結果、赤猫団は資金難に陥ってしまい、礼治にポーションを半額で売って欲しいと頼み込む団員達。礼治はその頼みを聞き入れ、毎日ポーション5本を無料で渡す代わりに新薬の宣伝を頼むことにしました。
良いリアクションをするアナベル
礼治との契約で最初に宣伝することとなるのが食器用洗剤だったのですが、アナベルは予想以上に良い反応を見せます。普段洗い物などはしない傭兵団の団長が、食器を洗っているというだけでも注目を集めていたのですが、泡が出ただけで慌てたり、皿が綺麗になっただけで作画が崩壊する程驚いて大声をあげたり、綺麗に洗えた後は嬉しそうな表情で家事に目覚めるなど宣伝効果は抜群だったようです。
領主夫人の無茶振り
ある日キリオドラッグに領主の執事が現れ、詳しい話も聞かされずに礼治は領主の屋敷へ招かれる事に。そこで待っていたのは領主の婦人であるフラムでした。自分の老け顔を気にしていたフラムは、5日後の晩餐会に合わせて若返りの秘薬を調合して欲しいと言い出します。実は若返りの秘薬自体は創薬が可能だったのですが、納期までの日数が少ない事もあり若返りの秘薬の創薬は断念。代わりに礼治は、簡単に作れて若返り効果のある美容ジェルを創薬する事にするのでした。
盗賊を撃退する薬
以前の約束から毎日5本のポーションを受け取りにきていたアナベルでしたが、ある日料金を払うので10本にして欲しいと言ってポーションを追加注文。何やら神妙な面持ちで現れた団員に理由を聞くと、最近戦い慣れした盗賊が現れ、赤猫団も手を焼いているという事を知らされます。創薬に関しては神がかった能力を持つ礼治ですが、戦闘に関しては全くの素人。もし街に盗賊が入り込めばどうなるか分かりません。そこで礼治は赤猫団と協力し、盗賊を一網打尽にできる薬を作る事になります。
ノエラのライバル
母親のフラムが礼治の作った若返りの秘薬(美容ジェル)で若返った事を知り、キリオドラッグにやってきた娘のエレイン。領主の娘として育てられてきたエレインは、母親以上にわがままで高慢ちきな少女でした。といっても本人は全く悪気がなく、何がダメなのか分かっていないという感じ。そんなエレインは「獣人」と呼んだ事と、礼治に好意を持った事がきっかけで、ノエラから「嫌い」と言われ、歳も近い事からかライバル視されるようになってしまいます。
命がけのドラゴン退治
ある日キリオドラッグにやってきた、むさ苦しいおっさん3人衆。彼らは森で暴れているという小型のドラゴン「コドラ」を退治するため、礼治に協力を要請しました。偉そうな態度に乗り気ではなかった礼治でしたが、森が荒されてしまうのは困るという事で同行する事に。しかしコドラを前に依頼主は腰が引けてしまい、礼治はノエラと2人でコドラに解毒剤を飲ませるミッションを開始する事になります。
ノエラとエレインの和解
ノエラが一方的に嫌ったまま別れた2人でしたが、エレインの職場体験という形で再び顔を合わせる事に。2日間キリオドラッグで働くことになったエレインに対し、ノエラは教官として以前と同じく厳しい態度で接していました。しかしノエラと仲良くなりたいエレインは、礼治に作り方を教わってノエラの為に香水を作ってプレゼントします。これによって2人は和解。香水を受け取ったノエラはそれほど嬉しそうな表情は見せませんでしたが、1人で部屋に戻ると……。
チート薬師あらすじまとめ
ここまで「チート薬師のスローライフ」のあらすじをザックリと紹介してきましたがいかがだったでしょうか?原作は小説の本作ですが、とにかく可愛いキャラが盛りだくさん。文字だけでなく、是非ともアニメーションで楽しんでもらいたい作品です。