マギカレコードのアニメ4話が公開されました。今回は、一気見した筆者の独断と偏見に満ちた考察文をお楽しみくださいませ。
キュウベエの復習
インキュベーターであり、地球外よりやってきた知的生命体。高度な文明を発達させており、エントロピーの増大による、「現宇宙をやがて訪れる熱的死から救い、存続させるため」に、感情をエネルギーへと変換する術を構築。しかし、彼ら自身が感情を持たない生命体であったために、地球の、第二成長期前の女の子に目をつけてやってきた。魔法少女のソウルジェムから魔女のグリーフシードへ、穢れが変換される際に発生するエネルギーを回収することが目的。
彼らは、生命体でありながら周りのインキュベーターとの意識を共有している。彼らの地球上での姿は、彼らの星から遠隔操作されている仮の姿。
キュウべぇはウイを本当に覚えていない?
本作では、カミハマシにおいて魔女とは別に、噂を実現させるという力が働いている。しかも、カミハマシにおいては、魔法少女を救うという噂も流れている。もし、その噂を実現させてしまうと、キュウべぇにとっては全く得がない。キュウべぇの目的は負の感情を利用した、グリーフシードの回収だから。
しかし、まどかマギカにおいて、キュウべぇは合理的な存在であり、嘘をついているということはなかった。あくまで、聞かれていないことに関しては、答えないという彼らの考えるところの合理的な行動原理に乗っ取って、物語は進んでいく。
しかも、3話でマミさんが登場した際に、キュウべぇはカミハマシでは意識を失ってしまうという事実が発覚。
ウイのことを全く覚えていないと言ったキュウべぇの言葉は、嘘ではなさそうだ。
小さいインキュベータは正の感情をエネルギーに変換しているのでは?
一旦、カミハマシの特徴をあげてみる。
・魔女が強い
・インキュベーターは意識を失う
・小さいインキュベーターは動いている
・噂が実現される
ここでは、噂が実現されている。しかも、今まで出てきた噂は、大切な人に出会える。絶交を実現させる。魔法少女が救われる。というみんなの願いを実現させるというもの。
そもそもインキュベーターの目的は、人間の負の感情をソールジェムにためて、グリーフシールドへと変わるエネルギーを回収して、宇宙を守ろうとしている。
そもそも、なぜインキュベーターは負の感情のゆらぎをエネルギーに変換しただろうか。そこに絶対速はなく、他の宇宙の知的生命体が、喜びなどの生の感情をエネルギーに変えることができるとしたら、それも納得がいく。
もし小さいインキュベーターが、生の感情を利用するために、噂を実現化させているとしたら、そうなると、負の感情を回収しているインキュベーターは邪魔になってくる。そのために、カミハマシの中では、インキュベーターが動けないようになるのではないか。
では、魔女はなぜ強くなるのか。それは、噂を実現化させる段階で必ずしも生の感情が出るわけではなく、絶好できるという願いを叶えても、負の感情がどうしても現れてしまう。そんな場面が多々あり、目的にそぐわない形で魔女の糧が増えてしまい、魔女が強くなっているのではないだろうか?
ウイは小さいインキュベーター?
ウイはおそらく小さいインキュベーターと契約したのではないか。その時の願いが、みんなの願いを叶えてあげたい、というようなものだったとしたら、噂を実現させるシステムが出来上がることにも納得がいく。もしかすると、小さいインキュベーターがイロハに懐いていることから、小さいインキュベーターになってしまっているのかもしれない。
まどマギはゾッとする話が多々出てきていることもあり、みんなの願いを叶えたいと願ったウイに対し、小さいインキュベーターが契約を持ちかける。インキュベーターは少女を魔法少女にして、魔女を作り上げていき、エネルギーを回収する。小さいインキュベーターは、喜びを回収するのだが、自分たちの種族は高度文明の中に生きているが、執行役として地球に送り込めない理由があり、地球人を人柱として、生の感情を回収させているのではないか。
カミハマシは神はましとも読み取れる。
これは、魔女を量産するインキュベーターと比較して、自分たちは生の感情を利用しているという皮肉も含まれているのではないか。
小さいインキュベーター考察
小さいインキュベータは喋らない。そして、イロハに対して、感情を持っており、インキュベータを阻害できるほどの力を持っている。
言葉を多様し、感情を捨てたキュウべぇとは対照的に、
言葉を喋らず、感情を持ったままの進化を遂げた、インキュベーターよりも優れた文明を誇る、知的生命体ではないか。
(携帯も年々小さくなっていく時期があったため、感情を回収することに対し、利用する仮初めの姿が、小型化しているのではないか。)
しかし、地球上での仮初めの姿はほぼ同様である。それを考えると、違う時間軸で進化したインキュベーターが、違う進化を遂げてやってきたという方がしっくりくるかもしれない。