波よ聞いてくれは月刊アフタヌーンで連載されている元カレに50万円だまし取られたキレッキレの主人公、鼓田ミナレがとある騒動をきっかけにラジオ番組に携わっていく作品です。作者の代表作『無限の住人』のような血しぶきが飛ぶ作風とは全く異なるジャンルですが、台詞のセンスやサバサバスパスパよく切れる展開には所々通じるものがあります。それで、今回は波よ聞いてくれのキレッキレの名言を独断と偏見でランキングにして発表したいと思います。
目次
波よ聞いてくれ名言ランキング 1位『光雄!お前は地の果てまでも追い詰めて殺す!!』
カレーショップVOYAGERに勤務するサバサバしてるけど若干面倒くさい女、鼓田ミナレはさる事情から自棄酒に飲まれ見知らぬおっさんに『男に騙されて50万円騙し取られた』ことを延々と愚痴ります。そして、ミナレはその後の記憶がないまま家に帰っていました。その翌日、ミナレは勤務するカレーショップから流れてきたラジオに自分が喋った声がそっくりそのままラジオに流されていることに気が付き、職務を中断しラジオ局に殴り込みをかけに行きます。
ようこそラジオの世界へ
ラジオ局に乗り込んだ先で待っていたのは、昨日ミナレの愚痴を聞かされたおっさんこと麻籐兼嗣でした。ミナレはラジオの生放送に乗り込みますが、そこで麻籐は「ラジオには3秒ルールってのがある。無音が3秒続くと放送事故、8秒続けば俺のクビが飛ぶ」とハッタリをかけ、ミナレをラジオで喋らせます。とりあえず何かを喋らなければいけなくなったミナレは、自分の発言の用語と自虐を織り交ぜ最後に「光雄!お前は地の果てまでも追い詰めて殺す!!」と言って締めくくります。この放送事故めいた放送がミナレのラジオデビューとなります。
波よ聞いてくれ名言ランキング2位『私が本当の意味で食いつめた時、再びお前の前に現れるであろう、その時までさらばだ!』
夏祭りを終えたら解雇、カレーショップに店長に無慈悲な最後通牒を手渡されてしまったミナレは、貯金もねぇ仕事もねぇ素寒貧になりかけていました。お酒も入って気持ちよくなって、同僚の中原くんに言いたいことを愚痴りまくっていましたが、この中原くんは非常に好青年なのに何の間違いかミナレに惚れていました。
カッコよくない捨て台詞
中原くんは何なら家に来ますかと提案しますが、ミナレは過去に男で痛い目に遭った経験なのか、中原くんは職場の同僚以上に見れないのかはさておきサラサラの関係でいたいと勢いよくまくしたてます。そして、中原くんに『私が本当の意味で食いつめた時、再びお前の前に現れるであろう、その時までさらばだ!』とカッコよさそうで全然カッコよくない捨て台詞を言いたい放題言ってその場を去ってしまいます。ミナレも大概酷いやつだでした。
波よ聞いてくれ名言ランキング3位『クズの話を真に受けちゃダメよ、人に尊敬される生き方をしなさい』
ミナレが母親と電話で話しているときの会話でした。ミナレは偶然から父親に今のラジオに出演していることを伝え、その際に『どんな仕事に就いてもいい、周りから笑われる人間になれ。それが一番大切』という何かちょっとよさそうな言葉を受け取っていました。そして、その話を電話で母親へと伝えます。
クズの言葉を聞いてはいけない
しかし、その言葉を聞いた母親は気迫を込めてこう言います。『クズの話を真に受けちゃダメよ、人に尊敬される生き方をしなさい』。父親は立派に見えるようなことを言っていますが、ミナレからも実はちゃらんぽらんな人間だと思われており、ミナレはその後この母の言葉を実感する出来事に遭遇することになります。
波よ聞いてくれ名言ランキング4位 『琴欧州のブログ見て癒されてください』
波よ聞いてくれの放送の成り行きで『15mほどの眼前にヒグマがいて、今襲われる5秒前』というシチュエーションで恋愛相談に向き合うという毎度の事ながらフリーダムなラジオを放送することになりますが、眼前にヒグマがいるなんて状況でやれ、職場の同僚に告白してフラれてギクシャクして死にそう、国にいっぱい税を課金しているのにこんな仕打ちを受けるなんて人生はやっぱりクソゲーだななんて言われても状況的に今死にそうなミナレはこう返信します。『琴欧州のブログ見て癒されてください』
琴欧州のブログって?
ブルガリア出身の元大関琴欧洲 勝紀のブログは漢字とひらがなが混ざり、若干拙さが見える内容ですが、そこには現代社会の殺伐とした要素は皆無でどことなく人柄のよさが伝わってくる琴欧州のブログは、現代社会の厳しさに疲弊してしまった人たちにとってとても癒される内容なのです。なお、この作品で琴欧州のブログが取り上げられたことにより、琴欧州のブログでも反響があったらしいです。
波よ聞いてくれ名言ランキング5位『水泡 こちらに正義が無くなってしまう……』
鼓田ミナレがパーソナリティーを務めるラジオ番組、波よ聞いてくれはその都度全く自由なテーマで放送していくというスタンスで行くことになりますが、ぞれはミナレ自身が内容を決めるということで肝心のネタ探しに困窮していました。そこで、カレーショップの同僚である中原くんと作中最強の剣客のそっくりさんである城華マキエに相談してみます。
正義は我にアリ
マキエは一般公募してみては?と提案し、その流れからカレーショップのSNSで募集を賭けてみてはという提案になります。しかし、ミナレにとってカレーショップでの勤務はラジオがダメだったときの保険。店長が交通事故で店を開けているという弱みに付け込んで、クビを回避するという魂胆がありました。しかし、店のSNSをラジオ番組のために私物化したことがバレれば、店長にクビを〆られクビを切られるのは必至。やりたいのはやまやまでしたが、店長の弱みに付け込むためにはそんなことは出来ません。そんなときにミナレが発した一言。なお、正義は最初からない。
【波よ聞いてくれ】名言ランキングまとめ
言葉のセンスが冴えわたる波よ聞いてくれですが、毎回毎回とんでもないことに巻き込まれては、とんでもないラジオ番組を作り上げていきます。ただ、その過程にはキレキレの名言が数多く登場します。そんなセンスがこの作品の見どころだと思います。アニメ化の次は実写化なんてのもあるかも?これは実写でも成功しそうな気がします!アニメは2020年の4月から放送が開始されます!