沢山のストーリーが世の中に溢れていますが、悪役に感情移入したことはあるでしょうか?今回ご紹介する「甲鉄城のカバネリ」のメインキャラクターである、天鳥美馬も愛される悪役の一人です。切なく苦しい過去を持つ悪役で、決して完全には嫌いになれません。そんな天鳥美馬を詳しくご紹介していきますね。もしかすると、好きになってしまうかもしれません!
天鳥美馬は美しい
欠点無し
こちらが今回ご紹介する天鳥美馬(あまとり びば)です。前髪をかき分けた綺麗なピンク色の長髪に、スラっとした体形と美しく整った顔。コスチュームも計算された綺麗なシルエットで、歩くたびになびくマントがさらに魅力を高めます。初登場シーンも息をのむ美しさと貫禄でした。
総長
対カバネの先鋭部隊として名高い、「狩方衆(かりかたしゅう)」の総長が美馬の本業です。ヒロインの無名(むめい)も所属している、まさにカバネ滅亡に不可欠のチームなのです。また、狩方衆は民衆からの信頼も厚く、美馬は「解放者様」と呼ばれ、圧倒的支持も得ているのです。無名からは「兄様(あにさま)」と呼ばれて慕われています。それぐらい技術も能力も長けている集団なのです。因みに美馬はまだ22歳なんですよ。
克城
美馬や無名の後ろにある駿城(はやじろ)が、狩方衆が拠点とする克城(こくじょう)です。甲鉄城と違い、対カバネ仕様になっているため、沢山の砲撃砲を備えている戦車のような蒸気機関車です。甲鉄城とは違い少しダークな感じですよね。最終話ではカバネ化の促進剤である黒血漿(くろけっしょう)を打って覚醒した主人公の生駒(いこま)に、左腕だけで飛ばされて大破しました。
天鳥美馬は冷酷
駒
実はそんな美馬は最初にお伝えした通り、完全なる悪役です。度が超えてます。無名や側近の滅火(ほろび)は勿論、部下は全て自身の野望を叶えるための駒に過ぎません。部下の感情や思いは聞かず、どうやったらうまく従うか、どのような態度を見せれば動くかを計算して指示を出します。一見優しく見える態度も、裏では全て自身のためなんです。そこまで他力本願という感じではありませんが、使える者は全て使います。
人口的に黒煙化
一番美馬が冷酷だと感じた瞬間は、側近で美馬の右腕のような存在である、滅火を黒煙化したことではないでしょうか。克城に隠されている、カバネを研究している部屋が存在します。そこには青白いカバネの心臓が置かれていたりと、見るからに不気味な部屋なんです。そこで滅火に黒血漿を注射し、鵺(ぬえ)として駅を襲わせました。鵺とは、人工的に作られた黒煙で、カバネの融合群体です。非人道的で嗜虐的ですよね。
微笑む
ゾッとしたシーンと言えば、美馬の暗殺を目論む元狩方衆で元部下である榎久(えのく)に襲われた際、榎久はもう一度配下に置いてカバネ討伐のご指示をくださいと叫んでいました。しかし、そんな部下に笑顔で返り討ちしたのです。反撃することに問題はないですが、本当に嬉しそうに笑ったのでかなりゾッとしたのを覚えています。見せ方も、光の陰影が丁度よくて印象的になりました。こんな人が総長をしていると考えると、任せておけませんね。
天鳥美馬と無名
恩人
美馬と無名は部下と上司、という関係の前に、美馬は無名の命の恩人でもあります。元々母親と二人暮らしをしていた無名ですが、母親がカバネと勘違いされて殺されてしまうのです。勿論その後無名も殺されそうになっていたところを、美馬が助けたのです。しかし、その時無名に「弱い者は死ぬ。強くなれ」と言い、襲ってきた男を自らの手で殺させます。この行為に対して生駒は怒っていましたね。初めから無名は騙されていたのです。
本当の身内のように
裏の顔がかなりダークなので忘れそうになりますが、表では優しく頼りになる総長です。無名との関係も本当の身内のようなんですよ。無名がわがままを言ったりすると、美馬は優しく論します。22歳と12歳なので少し年の離れた妹のように接しているんです。こういう時は本当に裏の顔を忘れます(笑)
天鳥美馬の望み
過去
美馬は甲鉄城の最終目的地である、金剛郭(こんごうかく)の当主の長男として生まれました。今から10年前、幕府の命を受けて40万人の軍勢を九州に派遣しました。その時の総大将が、当時まだ12歳の美馬だったのです。突然後方からの支援が途絶えたことにより、美馬と残された軍勢はカバネの中で孤立してしまったのです。後に仕組んだのが実の父であったことが判明し、それから美馬はの復讐劇が始まりました。恐怖と絶望だったことでしょう。
再会
こちらが美馬の父親である、天鳥興匡(あまとり こうきょう)です。美馬の策略によりカバネ化し、唆された部下の侍に撃たれました。そして、最後は美馬本人にトドメをされて死亡しました。自身のカバネに対する恐怖心から、実の息子に悲惨な過去を与え、トラウマにしてしまったことは許されません。が、最後はなんだか惨いですね。
複雑
父親を殺し、周りの侍たちに「他にもカバネがいるかもしれない」と嘘の情報でその場を移動させ、金剛郭をパニックにさせます。王座に座った美馬の表情は複雑で、少し寂しそうでした。これまでの美馬なら高笑いでもしそうですが(笑)サイコパス美馬から普通の人間の感情が芽生えたのかもしれません。しかし、この横顔が綺麗過ぎて見入ってしまうのは私だけでしょうか。
天鳥美馬の最後
タイマン
生駒と遂に決着をつけます。無名を守りたい生駒と、生駒に何かを期待するかのような発言をしながら戦う美馬。そしてついに生駒は刺されてしまいます。心臓被膜目掛けて一刺しですね。美馬の戦闘能力はかなり高く、今までほとんど無傷で戦っています。それには理由があるんです。
カバネリ
実は美馬もカバネリだったのです。きっと10年前のあの日からカバネリとして生きてきているのでしょう。生駒は刺された瞬間に美馬の刀を折り反撃したのです。これは強すぎる(笑)そしてツラヌキ筒で美馬の腕を破壊し、その際に服が破け、心臓が見えることになるのです。なんだか切ないですね。
美馬死す
最後は動けない生駒に代わり、無名が美馬にトドメをさしました。最後に無名は、「私は穂積だよ」と告げ、無名の名を捨て人に戻ることを伝えます。これで無名と美馬との旅も終わり、無名は生駒達とカバネのいない世界で米をたらふく食べる夢を実現するべく、新たな旅に出発します。最後の無名の寂しい顔が忘れられません。復讐なんてするものではないですね。
天鳥美馬の声
天鳥美馬の中の人、声を担当されたのが、説明する必要が本当に無いかもしれませんが、宮野真守(みやの まもる)さんです!かっこいいですね!少しサイコパス系の声が多いかもせん(笑)演技は勿論、歌手としても成功しており、今度はミュージカルの主演もされるそうで、かなりお忙しい方なんです。二枚目から可愛いキャラまでこなす、幅広い演技も魅力です。こう見えてご結婚されており、お子さんもいるパパなんですよ。かっこいいパパで羨ましいです!是非声には注目してくださいね。
天鳥美馬の存在が大きいストーリー
いかがでしたでしょうか。【甲鉄城のカバネリ】美しい悪魔!天鳥美馬とは?をご紹介しました。最上級のサイコパスでしたが、たまに見せる人間味がたまらなく印象に残りました。勿論極悪人であることは明らかですが、その過去が壮絶で目を覆いたくなります。父親のせいで歪んでしまった過去がなければ、きっと立派な将軍になっていたでしょう。人生何が起こるか分かりませんね。苦労人の美馬でもありました。