『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』は中世後期ヨーロッパを題材にしたメディアミックスで、実在した「ジャンヌ・ダルク」をはじめとしたキャラクターが登場する作品です。ここでは『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』の主人公「モンモランシ」を紹介します。
目次
『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』ってどんな作品?
歴史ものが得意な春日みかげ氏のメディアミックス
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』は、『織田信奈の野望』で人気を得た「春日(かすが)みかげ」氏のメディアミックスで、中世後期ヨーロッパが舞台の作品です。
原作はかなり難解で複雑な人間関係と背景が描かれていますが、アニメでは簡略化され視聴しやすい作品となっています。
史実の登場人物たちが美少女化している
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
春日氏の作品は実在した人物の多くが美少女化しているのが特徴で、重く暗い世界観が美少女キャラクターによって緩和されています。
歴史的背景も原作ではかなり細部まで描かれており、歴史とアニメが好きな人はかなりハマる可能性がある作品ですね。
妖精や異能力者が登場する
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』のコンセプトは、もし中世後期ヨーロッパに妖精や異能力者が存在していたら……というのがテーマの一つになっていて、かなりファンタジー色の強い作品になっています。
可愛い妖精たちや圧倒的戦力の異能力者が登場する本作は、エンターテイメント作品として楽しめるものになっており、歴史に詳しくない方でも面白いと思えるでしょう。
【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士】主人公モンモランシってどんなキャラクター?
モンモランシは子供時代から錬金術に興味があった人物
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
優れた血統で子供時代には騎士養成学校に通っていたモンモランシですが、昔から武術より錬金術に興味があり、武術に関心を持つことはありませんでした。
イングランドの軍勢に勝つには不老不死の力を得る必要があると考えていたモンモランシは、武術に傾倒することなく錬金術の知識を身に付けるのに勤しみ、錬金術に詳しい二コラ・フラメルのもとに通っていました。
騎士養成学校での成績は歴代最低
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
モンモランシは優れた血統の持ち主でありながら、錬金術に関心があったため武術の才能が開花されることはなく、騎士養成学校の成績は歴代最低でした。
それを幼馴染で騎士養成学校で最高の成績を誇っていた美少女リッシュモンに呆れられ、錬金術という怪しげな方面に傾倒していったモンモランシは、子供時代からリッシュモンに心配されていました。
美少女の幼馴染が多く深い絆で結ばれていた
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
モンモランシも優れた血統の持ち主ですが、彼の周囲にはフランス最強のブルターニュ公家のリッシュモン、フランス王家の王女シャルロット、ブルゴーニュ公家のフィリップなど凄まじい血統の美少女たちがいて、モンモランシは彼女たちの幼馴染でした。
モンモランシと彼女たちは深い絆で結ばれていて、難しい立場のためいつ敵同士になるかわからなかったものの、いつまでも友達であり続けようと誓った仲でした。
リッシュモンがイングランドに捕まったのを契機に錬金術師を目指したモンモランシ
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
深い絆で結ばれていたモンモランシ・リッシュモン・シャルロット・フィリップでしたが、リッシュモンはイングランドとの戦争で拘束されてしまい、彼女を救えなかったモンモランシは絶望します。
そんな時に現れたのが妖精の女王を名乗るアスタロトで、アスタロトはモンモランシに錬金術師になり、賢者の石を取り込んだ異能力者「ユリス」になることを勧めました。
錬金術の才能もなかったモンモランシ
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
アスタロトはモンモランシの錬金の才能に期待し、三年もあればユリスになるために必要な「エリクシル」を錬成できると思っていましたが、思いのほかモンモランシに才能がなく、七年経ってもエリクシルを錬成することができませんでした。
錬金に没頭している間モンモランシは時間の感覚がなくなってしまい、彼の中では数か月くらい工房に閉じこもっていた程度の時間感覚でしたが、実際は七年も過ぎてたわけです。
原作には義理の妹のジャンヌがいた
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
アニメで登場したジャンヌはヒロインのジャンヌ・ダルクだけですが、原作にはヒロインのジャンヌが登場する前にモンモランシの義理の妹のジャンヌが登場しました。
しかし、義理の妹のジャンヌは幼くして衰弱死し、ジャンヌを幸せにできなかったモンモランシは深く傷つき、それから七年後に義理の妹のジャンヌと似たドンレミ村のジャンヌと出会い、彼女に惹かれることになったのです。
【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士】モンモランシとジャンヌ・ダルク
遺跡でエリクシルの錬成に失敗したモンモランシ
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
七年も錬金術師として修業を積んだモンモランシですが、全く成果をあげることができず、さらに黒魔術師として追われる身になり全てを失っていました。
最後の手段として、錬金に適した遺跡メンヒルでエリクシルの錬成を試みたモンモランシでしたが、そこで出会った少女ジャンヌがモンモランシの錬金に興味を持ち、意図せずモンモランシの錬金の邪魔をし、モンモランシは大事故を起こしていしまいました。
事故でエリクシル生成器になってしまったモンモランシ
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
モンモランシはエリクシルの錬成に失敗した時に大量のエリクシルを浴びてしまい、自分の身体でエリクシルを生成できる肉体になってしまいました。
しかし、モンモランシの生み出すエリクシルは不完全なもので、空気に晒されると蒸発してしまうため、モンモランシのエリクシルはベーゼ(口づけ)をすることで対象に注がなければ効果が無いものになってしまったのです。
自分では賢者の石を取り込めないというご都合展開(笑)
自身の身体でエリクシルを生成できるようになったモンモランシですが、アスタロトいわく、モンモランシほど大量のエリクシルを取り込んだ人間に賢者の石の力を発現させるのは危険なようで、結局、モンモランシはユリスになることが出来ませんでした。
代わりにユリスになったはジャンヌで、モンモランシはブルゴーニュの兵に殺されかけたジャンヌに賢者の石の半分を与え、ジャンヌをユリス化することに成功しました。
モンモランシとジャンヌのベーゼが生々しい……(笑)
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
既に述べた通り、モンモランシのエリクシルはベーゼをしなければ対象に注ぐことが出来ないので、モンモランシはジャンヌをユリスにする時に、彼女と生々しいベーゼをしました。
しかも、本来ならエリクシルの補給は数年に一回で十分だということですが、モンモランシの腕が未熟だったため、ジャンヌはユリスの力を使い切る度にモンモランシとベーゼしなければならない身体になってしまったのです(笑)
エリクシル中毒になったジャンヌ(笑)
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
ジャンヌはモンモランシのベーゼが無ければ生きていけないようで、その後は頻繁にモンモランシにベーゼを迫る女の子になって、モンモランシを困らせることになりました。
アニメではサラッとしか描かれていませんが、原作ではラ・イルの部下の男達はもちろん、リッシュモンやアスタロトまで二人の関係に嫉妬し、モンモランシは息苦しそうでした。
【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士】モンモランシの声優は逢坂良太さん
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
モンモランシの声優は、『俺の彼女と幼馴染が修羅場すぎる』の主人公「季堂鋭太(きどうえいた)」や、『落第騎士の英雄譚』の主人公「黒鉄一輝(くろがねいっき)」の声優を務めた「逢坂良太(あいさかりょうた)」さんです。
逢坂さんは高めで芯の通った声が魅力の声優で、頻繁に名前を見る人気の男性声優ですね。
【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士】モンモランシまとめ
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
モンモランシは伝説の騎士ベルトラン・デュ・ゲクランの子孫で、本名をジル・ド・モンモランシ=ラヴァルという、優れた血統の人物です。
原作も好評な『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』ですが、今後の展開がどうなっていくか楽しみですね。