からくりサーカスの物語で一つ『からくり編』では主人公の一人『加藤鳴海』を中心にゾナハ病を撒きちらす人類の敵『自動人形(オートマータ)』と自動人形を破壊する宿命を背負った人形破壊者(しろがね)との戦いが描かれます。今回はそのしろがねの主要キャラをまとめてみました!
目次
- 【からくりサーカス】主要キャラ説明の前に、しろがねって何?
- 【からくりサーカス】しろがね主要キャラその①『加藤鳴海』
- 【からくりサーカス】しろがね主要キャラその②『才賀しろがね』
- 【からくりサーカス】しろがね主要キャラその③『ギイ・クリストフ・レッシュ』
- 【からくりサーカス】しろがね主要キャラその④『ルシール・ベルヌイユ』
- 【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑤『フェイスレス』
- 【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑤『ファティマ』
- 【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑥『エドワルド・ダール』
- 【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑦『ティンババティ』
- 【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑧『スティーブ・ロッケンフィールド』
- 【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑨『シュヴァルツェス・トーア』
- 【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑩『ドミートリィ・イワノフ』
- 【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑪『才賀アンジェリーナ』
- 【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑫『ヤツについて』
- からくりサーカスしろがね主要キャラまとめ
【からくりサーカス】主要キャラ説明の前に、しろがねって何?
出典: からくりサーカス ©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
しろがねはゾナハ病にかかった人物が万能の霊薬『生命の水』を飲むことでゾナハ病を克服し、強力な再生能力を得る代わりにその精神を『自動人形』への復讐心で支配されてしまった人物たちです。5年に一度しか年を取らず基本的に不死身ですが、大量出血など体の重要部分を一度に破壊されると死に至ります。しろがねたちは真夜中のサーカスの自動人形に対抗するため、一人一つ『懸糸傀儡』と呼ばれる戦闘人形を扱い戦います。
【からくりサーカス】しろがね主要キャラその①『加藤鳴海』
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からくりサーカスの主人公の一人で元々はゾナハ病にかかっていたお人好しの青年でした。
しかし、才賀勝に相続された遺産を巡る戦いに巻き込まれ、爆発から勝をかばい片腕を残して行方不明となります。しかし、実際はしろがねのギイ・クリストフ・レッシュに助けられ、大怪我から復活するため『生命の水』を飲まされてしろがねとなりました。そしてしろがねの使命を教えられ否応なく自動人形との闘争に巻き込まれていきます。
中国拳法の使い手
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しろがねは皆、自動人形への対抗手段として『懸糸傀儡』を扱いますが、加藤鳴海は中国拳法と移植されたあるるかんの腕を使い戦います。気を込めた攻撃は自動人形に対して特攻であり、その技を評価されてギイ・クリストフ・レッシュに助けられています。
何故かしろがねの復讐心に支配されなかった
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しろがねたちに受け継がれていた『生命の水』を飲んだ人物は自動人形への復讐心で支配されてしまいますが、加藤鳴海はそれでも復讐心に支配されず人間らしさを失いませんでした。しかし、ゾナハ病にかかった人物の末路を知ったことで、自動人形に対しての悪魔になることを決心します。
人間をやめる加藤鳴海
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加藤鳴海らしろがねと自動人形との戦いは苛烈を極めるもので、次々と仲間のしろがねたちは倒れていきます。戦いの最中加藤鳴海は四肢を全て失いますが、しろがねたちはしろがねになっても人間らしさを失わなかった加藤鳴海を命懸けで救い、その使命を鳴海に託します。散っていったしろがねたちの『懸糸傀儡』を移植し立ち上がります。しかし、多くの犠牲を果たしたにもかかわらず目的を果たすことが出来なかった鳴海は自らの意思で人間を辞めることになります。
【からくりサーカス】しろがね主要キャラその②『才賀しろがね』
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からくりサーカスのヒロインにして『懸糸傀儡・あるるかん』を操るしろがね。才賀勝を守るためにフランスから派遣されたしろがねです。本名は才賀エレオノール。物語の根幹に関わる数奇な運命の元に生まれたしろがねで、親子三代に渡っての因縁を持っていますが、その親たちの尽力で彼女は自分の数奇な運命を知ることなく育ってきました。
笑うことのない人形
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しろがねとして自動人形との戦いに明け暮れていた彼女は感情のない人形のように教育を施され、本当の意味で笑うことはありませんでした。しかし、加藤鳴海との出会いをきっかけに人間らしさが芽生え、才賀勝や仲町サーカスの面々と出会うことで人間らしくなっています。しかし、才賀しろがねが人間になっていったその裏側で、才賀しろがねを人間にした加藤鳴海は人間を辞めていくことになります。
【からくりサーカス】しろがね主要キャラその③『ギイ・クリストフ・レッシュ』
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懸糸傀儡『オリンピア』を操るしろがね。「オリンピアの恋人」「伝説の人形200体破壊者の異名を持ち、非常に高い戦闘能力を誇るしろがねです。死に掛けの加藤鳴海に生命の水を与え、自動人形の戦いに引き入れた張本人で、からくり編では加藤鳴海の相棒として活躍します。
ママン大好き
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自動人形によるハイジャックにより、加藤鳴海と離れたことによりからくり編からサーカス編に登場の場を移したためサハラ砂漠での最終決戦には参加しませんでした。才賀正二、アンジェリーナ、エレオノール、才賀貞義らの因縁を知る人物であり、からくりサーカス全体を通して登場します。重度のマザコンですが、実の母親でなく彼に人間的な感情を教えたアンジェリーナを指しています。
からくりサーカスの全てに関わる男
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からくり編では加藤鳴海とコンビを組み、からくりサーカス編では才賀勝の修行に関わり、エレオノールとは幼少時より戦い方を教え、からくりサーカスのメインキャラクターに大きな影響を与えています。
【からくりサーカス】しろがね主要キャラその④『ルシール・ベルヌイユ』
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懸糸傀儡『ムジンニィ』を操る自動人形との戦いの幕開けから現在まで戦い抜いている最古のしろがねの一人。しかし、その身体はいくらしろがねといえど老いが影響し、長時間の戦闘は出来ません。長い間生きているだけあって、近代兵器やサーベルなどありとあらゆる武器を使いこなし、あまつさえジェット機の操縦までこなす高性能ババア。
復讐に燃えるルシール
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しろがねらしく感情の起伏に欠けるものの、アンジェリーナへの愛情やミンシアを気遣う様子も見られ、不器用ながらも本質的には優しいしろがね。そんな彼女の目的は幼い息子を殺害したドットーレに復讐することでした。
ルシールの最期
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偽フランシーヌ人形の命令によって動きを止められてしまった最古の4人のうち、唯一行動できたドットーレに『フランシーヌ人形など自分に何の関係もない』と思えば動けるようになると教え、挑発した結果ドットーレは呪縛を破る。しかし、それは自らの存在意義の否定でもあり、絶望の中崩壊します。ルシールはドットーレの絶望に満足しながらその命を散らしました。
【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑤『フェイスレス』
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しろがねをサイボーグ化したしろがね-Oのリーダー。通称『三解のフェイスレス』分解と溶解を使いこなし、非常に高い戦闘能力を持つしろがねですが、どことなく裏のある人物。しかし、愛していた女性を自動人形に奪われたことから自動人形を憎む気持ちは人一倍強い。加藤鳴海を助けるため、巨大な削岩機『ローリング・スラッシャー』に自分の身体を巻き込むことで止め、鳴海に全ての希望を託してその生涯を終え…なかった。ヤツについては後述
【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑤『ファティマ』
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サハラを中心に活動する女性のしろがね。加藤鳴海の噂を聞いており、憧れに近い感情を持っていましたが、実際に出会い鳴海に愛情を抱くようになります。ミンシアとも息のあった連携を見せ活躍するも、鳴海の手術の時間を稼ぐために単身でパンタローネ、アルレッキーノらに突撃し時間を稼ぎました。しかし、鳴海が駆けつけた時にはすでに致命傷を負っていました。
本懐遂げられず
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加藤鳴海はフランシーヌ人形を破壊したものの、それは偽物のフランシーヌ人形でした。多くの犠牲を出したのにも関わらず、目的を果たすことは出来なかったことを鳴海はファティマに告げることはできませんでした。そして、そのままファティマは砕け散り、それは加藤鳴海が人間をやめる大きなきっかけの一つとなります。
【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑥『エドワルド・ダール』
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懸糸傀儡『スレイプニイル』を操るしろがね。ヴァイキングの末裔で、当初は鳴海に否定的な態度をとっていたが、最終決戦では他のしろがねとともに鳴海を守ろうとします。戦いの中傷ついたダールは自分の最後を悟り、瀕死の加藤鳴海に自らの血液を分け与え希望を託し、最後には自分の中に内蔵されていたプラスチック爆弾を起動させ、多くの自動人形を葬り自らも散っていきました。彼の『スレイプニイル』は加藤鳴海の四肢の一部となりました。
【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑦『ティンババティ』
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懸糸傀儡『マンバ』を操るしろがね。当初は鳴海に否定的でしたが、強いものが正しいという心情を持ち、腕相撲で負けたことにより鳴海を認めるようになります。加藤鳴海の活躍により、無傷でフランシーヌ人形の元までたどり着きますがフランシーヌ人形の破壊までは至らず、希望を鳴海に託すためコロンビーヌと相打ちになり散っていきました。彼の『マンバ』は加藤鳴海の四肢の一部となりました。
【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑧『スティーブ・ロッケンフィールド』
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懸糸傀儡『ペンタゴナ・ノッカー』を操るしろがね。しろがねでありながら家庭を持っており、結婚した妻メアリとその連れ子アルとリッチーを残して最終決戦に参加しました。
瀕死の状態にあった加藤鳴海を救うためにシュヴァルチェス・トーアと共に手術を行います。
鳴海を助けた後…
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加藤鳴海は奇跡の復活を果たし、フランシーヌ人形を破壊しますが、そのフランシーヌ人形は偽物でした。鳴海はその事実を最後までいう事が出来ませんでしたが、そのことに気付いており加藤鳴海を脱出カプセルの残りの一枠を半ば無理矢理に譲り、鳴海とミンシアを脱出させました。彼が出発前に約束したリッチーの学芸会を見に行くという約束は二度と守られることはありませんでした。
【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑨『シュヴァルツェス・トーア』
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ドイツで病院を営むしろがね。過去にゾナハ病をまき散らした自動人形が崇めるフランシーヌ人形を美しいと感じてしまったことが、彼にとって最大にして最悪の生き恥でありその過去を断ち切るために自動人形の戦いに臨んでいました。最終決戦では致命傷を追いながら、鳴海の縫合手術をやり遂げ、友人のロッケンフィールドの残りの接続手術を託し散っていきました。
【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑩『ドミートリィ・イワノフ』
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懸糸傀儡『グリーゴリィ』を操るしろがね。元はロマノフ王朝の貴族を護衛する青年将校でしたが、革命時に居合わせることが出来ず護るべきものを護れなかったことから死に場所を求め戦っていました。しかし、加藤鳴海のような人物を護ることが出来れば、守るべきものを護れたかものかもしれない。そう思ったドミートリィは自動人形の攻撃から身を挺して鳴海をかばい、自分の人生に満足して散っていきました。
【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑪『才賀アンジェリーナ』
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ルシール・ベルヌイユの娘にして、数奇なる人生を辿ったしろがね。クローグ村での惨劇の際にしろがねとなり、その身体に『柔らかい石』を保存するための器になったため、四六時中自動人形に狙われることになります。その後、ルシールによって戦いから遠ざけられ、世界各地を放浪し日本へと流れつきます。
才賀正二と結婚
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そこで、才賀勝の祖父、才賀正二と出会います。才賀正二はかつて正二郎と言う名で、日本に来ていた白銀の弟子であり、懸糸傀儡のあるるかんは白銀と正二郎が作ったものでした。アンジェリーナの持つあるるかんと白銀の記憶を断片的に受けづいているアンジェリーナの言葉により、正二郎はしろがねたちの因縁を知ることになり、正二郎はアンジェリーナを受け入れ結婚します。
強き母親
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その後、柔らかい石を回収するためにやってきたギイと戦うことになりますが、ギイの懸糸傀儡オリンピアの誤作動によりギイは倒れ、アンジェリーナはギイを介抱しその母性はギイの心を癒すことになります。しかし、その後何者かの計略により大量の自動人形を差し向けられ、ギイや正二、そしてエレオノールを守るために奮戦するも大量の血液を失いその生涯を終えることになります。
【からくりサーカス】しろがね主要キャラその⑫『ヤツについて』
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しろがね-Oの司令官にして、身を挺して加藤鳴海を助け散っていったフェイスレス司令。が、実はこいつこそが『からくりサーカス』における全ての事件に関わる黒幕です。
全て私がやりました
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才賀勝が巨額の遺産を受け継いで命を狙われる羽目になったのも、加藤鳴海がゾナハ病にかかったことも、才賀しろがね(エレオノール)が人形として育てられたのも、しろがねの一同が過酷な運命を背負うことになったのも、自動人形が世界中にゾナハ病をばら撒いたのも、アンジェリーナが死んだのも元はと言えばぜーんぶこいつのせい。
全て私の仕業です
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その正体は錬金術師の白金です。白金が兄と同じ女性を好きになり、その女性が好きなったのは兄の方だった。そこからいろいろこじらせてしまった白金は、錬金術により自分の記憶を受け継いで現在まで生き延びており、好きになった女性の生き写しであるアンジェリーナ、その娘のエレオノールに執着したことから『からくりサーカス』における殆どの因縁の元凶とも言えるキャラクターです。
からくりサーカスしろがね主要キャラまとめ
あまりにも過酷な運命を背負ったしろがねたち。最終的にしろがねの殆どはその命を散らしてしまいます。そのあまりに情け容赦ない壮絶な運命はからくりサーカスにおける見どころの一つと言えるでしょう。しろがねの因縁が最終章に繋がる展開は、最後まで見終わったときに感慨深い気持ちのなると思います!