2024年4月から放送されるアニメ『変人のサラダボウル』は『僕は友達が少ない』や『妹さえいればいい。』の作者が手がける新作ライトノベルが原作となっており、その内容は面白ければ何をやってもいいというような怒涛のカオス！人気が出そうな要素やパロディネタ、ロクな肩書を持たない個性的な登場人物などを詰め込んだ作品となっています。今回はこの『変人のサラダボウル』がどういう作品でどういう魅力があるのかを語っていきたいと思います！
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『変人のサラダボウル』は『はがない』の作者の新作ライトノベル！
『変人のサラダボウル』は2021年10月から小学館のガガガ文庫より刊行されているライトノベルです。作者は『僕は友達が少ない』や『妹さえいればいい。』など過去にアニメ化した人気作を手がけている平坂読氏。また、イラストは『変態王子と笑わない猫。』や『妹さえいればいい。』のイラストを手がけたカントク氏が担当しています。2022年からはサンデーうぇぶりでコミカライズ化もされています。
『変人のサラダボウル』は何でもありのカオス群像劇！
『変人のサラダボウル』を一言でいえば何でもありのカオス群像劇です！勿論まとまりがないカオスというわけではなく、探偵、異世界転移、ホームコメディ、グルメ、サブカル、現代社会の闇などこれ以外のもあらゆる要素を広く浅く詰め込んでいます。勢いのまま笑えてあっという間に読み終わるまさにこれこそライトノベルの魅力！ラノベの楽しさを詰め込んだ群像劇となっています。
主人公は売れない探偵と異世界の姫！
本作の主人公、鏑矢惣助は売れない探偵29歳独身・恋人ナシ。冴えない風貌ながら能力的には申し分ない男です。そんな男が異世界から逃げてきた姫、サラと出会うのですが、サラは13歳なのでヒロインという感じではなく、幼女ながら頼れる相棒兼血のつながらない娘枠といった感じです。ものすごくデキる13歳の娘と冴えないけど仕事はきっちりこなす29歳の父親という異色のタッグが織りなすバディ探偵もの&即席家族のホームコメディが一つのメイン要素となっています。
相棒で娘枠のサラは異世界人の癖にあっという間にネットミームを使いこなす！
本作で主人公に突如できた相棒兼娘枠であるサラ・ダ・オディンは異世界でお姫さまをやっていた13歳ですが、国の経営はボロクズだったらしく国民に暴動を起こされて岐阜県岐阜市に逃げてました。主人公の探偵事務所に身を寄せる事になるのですが、ファンタジー世界の住人のくせに現代社会の仕組みや文明の利器、果てはアニメやマンガ、インターネットやネットミームもあっという間に使いこなし、異世界人とは思えないほどのパロディを繰り出すようになります。これだけでもカオスの象徴ですが、惣助とサラは本作の登場人物の中でもまともな方だと思います。他にまともなのがいないので。
惣助とサラの暖かホームコメディ！
惣助とサラは29歳の冴えないけど優秀な探偵でサラは13歳とは思えないほどに聡明な相棒という感じです。コナン君に出てくるような難事件は解決しませんが、普通の探偵がやるような探偵事業を二人で解決し、入った臨時収入で半額シールの貼られた高級ブランド牛に舌鼓をうつ。主人公とヒロインというよりは、突然出来た息の合った親子というような間柄となり、実際に戸籍上親子となります。そんな二人のほのぼの探偵ホームコメディが一つの要素となっています。最も本作は形に捕らわれない作品なのでその先がどうなるかは分かりません。
恋愛要素はあるけど特に気にならない！
惣助とサラは主人公とヒロインの関係ではありません。しかし、主人公の惣助に想いを寄せる女性キャラクターは少なからず存在します。ただ、そのキャラクターというのが『どう見ても子供にしか見えないけど惣助より年上で、勝つためなら手段を選ばない敏腕悪徳弁護士』とか『惣助が以前いた事務所の後輩で、清楚な美人の演技をして男性の懐に入り込み不貞を働かせる事務所最強の別れさせ工作員』、はたまた『探偵としていじめを解決してもらったけど、いろいろあってヒストリエと化した女子中学生』と正統派の対極に位置する女性キャラばかりです。そんなんだから惣助の恋愛模様は特に気になりません。
もう一人の主人公、女騎士リヴィア・ド・ウーディス
本作はカオスなおもしろ群像劇であり、惣助&サラのコンビが主人公だとすると、もう一人の主人公とも言えるのがサラに忠実な女騎士、リヴィア・ド・ウーディスです。主に惣助&サラの視点とこのリヴィアの視点で物語が展開されます。リヴィアはサラが暴動から逃げた際に殿を務め、その後サラを追いかけて岐阜県岐阜市に降り立ちます。サラに忠実で真面目で類まれなる美貌を持つ、女騎士のテンプレートみたいなキャラクターなのですが……。
ホームレス女騎士爆誕！
岐阜県岐阜市に降り立ったリヴィアですが、戸籍も身寄りもなにもないリヴィアにはホームレスになる以外の選択肢はなく、橋の下で生活することとなってしまいます。女騎士リヴィアは類まれなる身体能力と鋼のメンタルを持っていたことや、親切な先輩ホームレスに助けられたこともあって割と充実したホームレス生活を送っていくのですが、そんなリヴィアに近づいてくる胡散臭いヤツも現れます。
一先ず再会してからは別の路線を行く女騎士
リヴィアは現代日本の常識が無くて騙されやすい性格であることから、楽して稼げるという甘い言葉に乗ってしまいまんまとセクキャバ嬢としてデビューすることになってしまいます。その場では運よくガサ入れが入り不発に終わるのですが、その後も常識のなさが災いして現代社会の闇に触れていくことになってしまいます。リヴィアは岐阜市に来てからサラを捜索するのですが、あっさりと再会を果たし、一時期は探偵事務所で雇われます。しかし。目立ちすぎる容姿からあまりにも探偵に向いていなかったことからクビ。リヴィアは自分のプライドに賭けて自分の手で住所と職を手に入れると言って自らホームレス生活に戻り、それ以降惣助やサラとは別の路線を歩んでいくことになります。
クラスチェンジする女騎士リヴィア
リヴィアはこの世界にやってきてからホームレスとなり、そこからセクキャバ嬢、探偵と職を転々とするのですが、そこからはカルト宗教団体に勧誘されてこれまた常識のなさからホイホイとついて行ってしまいます。しかし、元々は高い身体能力とファンタジー世界のチートが使える女騎士はそこで本物の奇跡を見せてしまい、カルト宗教のトップを意図せず心酔させてしまいます。そこから転売ヤー、ヒモ、パチンカスとクラスチェンジを繰り返し、現代にやってきた真面目で強い女騎士は龍が如くのサブシナリオをやっているかのような胡散臭い道を辿っていきます。
他の個性的な登場人物もロクなのがいない！
本作の登場人物は惣助やサラ、リヴィアのほかにも個性的な登場人物が登場しますが、その肩書は胡散臭くロクな奴がいません。惣助に想いを寄せる合法ロリ弁護士は手段を選ばぬ悪徳弁護士、惣助に想いを寄せる後輩は超敏腕別れさせ屋、家出して風俗にまで手を染めながらメジャーデビューを目指すガールズバンドのボーカルやカルト宗教団体のトップなど、本当にロクな奴らがいません！それこそまさにタイトルにもあるような変人の集まりなのです。
パロディネタも当然のように……
異世界からやってきた13歳の姫、サラ・ダ・オディンはあっという間に現代社会に順応し、異世界から来たくせにアニメやマンガのパロディやネットミームを使いこなすようになります。コナン君については伏字すらも使われず、許可が取られているのか分からないウマ娘のパロディや唐突に現れるヒストリエなど、様々なパロディネタが随所に登場します。
【変人のサラダボウル】作品紹介まとめ
2024年春に放送されるラノベ原作アニメ『変人のサラダボウル』がどんな作品なのかを紹介してみました！これぞライトノベルという面白さを凝縮させたアニメで、何の気なしに見て楽しめる作品だと思います！最近笑ってないなと思う人にオススメできる作品なので、是非アニメを視聴してみてください！
