2024年1月からアニメ化する治癒魔法の間違った使い方は小説家のなろう原作のライトノベルおよびコミカライズ作品です。異世界召喚に巻き込まれてしまった主人公のウサトが持っていた適性は治癒魔法で、そこから主人公が超過酷なスパルタトレーニングを経て、回復要因でありながら圧倒的脳筋パワーを発揮していくという作品です。今回はそんな本作の世界観や設定についてを解説していきたいと思います！
目次
人類大ピンチ！異世界から勇者を召喚する！
主人公のウサト、およびクラスメイトで生徒会副会長のカズキ、生徒会長のスズネは突如として異世界から召喚され、リングル王国の王の間に召喚されます。この世界では魔王が復活し着々と勢力を拡大していました。人類は２年前に辛くも魔族の襲撃を退けましたが、窮地であることに変わりはなく、最後の手段として異世界から魔王に対抗できる人材を召喚します。このように、この世界の人類はかなり大ピンチで、人権的に問題のある異世界召喚は苦肉の策として行われました。
人は生まれながらに何らかの素質を持っている！
人は生まれながらにして何かしらの属性の素質を持っており、適性を計るためには特殊な水晶に触れる必要があり、触れた際の色によって使える魔法が分かります。火、水、雷といったオーソドックスなものもあれば、転移や幻術などの珍しい属性も存在します。主人公のウサトはその適性検査で『治癒魔法』に適性があることが判明します。
治癒魔法は使えないはずれ属性！？
ウサトが持っていたのは治癒魔法の適性でした。治癒魔法は応急処置以上の回復魔法を扱える珍しい適性です。ウサトたちが召喚されたリングル王国ではとある人物の実績・功績によって治癒魔法が希少かつ有用なものであると評価されていますが、リングル王国以外では一般的に回復手段のみの治癒魔法使いはただの的であるとして評価は著しく低いものとなっています。治癒魔法使いであるというだけで差別されてしまうこともあるようです。
安心！王族たちはみんな人格者！
異世界召喚ものの作品の中には、元の生活がある異世界の住人を無理矢理呼びつけて横柄な態度をとるタイプの王様キャラがいる中、本作のキャラは自分たちの非を認め頭を下げ、巻き込まれた形で召喚されたウサトに対しても最大限の誠意を見せてくれる人格者たちです。総じてこの世界でウサトたちが出会う権力者たちは癖の強い弱いはあれど人格者が多く、ウサトたちに対しても協力的な人物が多いのが特徴です。ただし、人類の危機でありながらも人類同士で団結できていないため、自分のことしか考えない人物もいるようです。
リングル王国最強戦力は救命団の脳筋ヒーラー！？
ウサトたちが召喚されたリングル王国では騎士団と魔王軍が衝突していましたが、そのリングル王国の最強戦力は騎士団の団長ではなく、召喚された勇者でもなく、治癒魔法を得意とする救命団の団長ローズです。救命団は回復魔法に特化した治療のスペシャリストですが、団長のローズは超過酷な訓練で傷ついた身体を無理矢理治療し己の肉体を限界まで鍛え上げたことによって、鬼のような強さを手に入れた王国最強の人物です。そんなローズに目を付けられたことでウサトは脳筋ヒーラーとしての道を歩むことになります。
戦局を左右するリングル王国救命団！
王国最強戦力のローズが組織したのが、戦場を駆ける回復要因の部隊『救命団』です。構成員は戦場で負傷者を回収するガラの悪い男性5名、回収された負傷者を回復させる治癒魔法使いのオルガとウルル、そして最前線を駆けまわり負傷者の回収および治療を行いつつ、いざというときは自ら戦闘に参加する場合もあるローズとウサトの全9名で構成されています。その教育方針は超が付くほどのスパルタ教育で耐えられないものもいる中、ウサトはそういった訓練に適応できる人物だったらしく、強靭な肉体と鋼のメンタルを獲得していきます。
リングル王国救命団の功績！
救命団は戦場の最前線で負傷者を救出し治療することで、戦線の維持に大きく貢献しています。最前線でてきぱきと負傷者をかっさらっていくその様子は魔王軍からも謎の人攫いと恐れられています。救命団は兵の命を救うことにより、過去の魔王軍の侵攻を防ぐことに貢献しており、救命団の存在無くしては魔王軍は撃退できなかったと評価されています。
亜人やはずれ能力者に対する差別は根深い世界！
国家の要職につく人物は人格者が多い傾向にありますが、獣人を始めとする亜人たちや一般的にはずれな能力を持って生まれた人物に対しての風当たりは強い傾向にあります。主人公たちが召喚されてきたリングル王国は例外的に亜人に対する差別意識は薄いのですが、他の国家では差別意識が蔓延している地域も存在します。ただし、亜人を奴隷にすることを許容しつつも不当な扱いをしないことを定めている国家も存在します。亜人への差別に関してはそれぞれの国家が異なった事情を抱えているようです。
魔王軍が勢力を拡大しても人類は団結できず！
魔王が復活し、魔族たちが勢力を拡大させている現状ですが、それまで長い間戦争自体が無かったらしく、人類は一致団結できていません。そこにはリングル王国が過去2回、魔王軍の侵攻を防いだという事実と、魔王軍がそこまで驚異的な存在だと認識されていないという理由があるようです。しかし、実際は過去二度の戦いはいずれも辛勝であり本来であれば敗北し国家が滅亡していたほどだったため、リングル王国の国王は改めて他の国家に団結を促します。
ウサトたちがやってきた異世界に存在する国家・都市の数々を紹介！
リングル王国
ウサトたちが召喚された王国。聖人君子の名君ロイド王が国家を治め、他国では根深い亜人への偏見がほとんど見られない国家。しかし、魔王領と最も隣接している立地であるため、魔王軍の侵攻を受けています。過去の戦いでは騎士団や救命団の活躍により辛勝するも、他国の支援を受けられない状況下で危機的状況は変わらず、最後の手段として異世界から勇者を召喚します。リングル王国最強の戦力である救命団団長のローズは、その圧倒的強さから魔王軍の幹部からも恐れられています。
魔道都市ルクヴィス
リングル王国の隣国に位置する都市。中心には象徴的な存在である魔道学園ルクヴィスがあり、魔法を学ぶ上では最良の場所とされています。しかし、その一方で亜人に対する差別は根強く、表面上では亜人への迫害が禁止されているものの差別意識は未だに根強く残っています。また使える魔法の系統によっても強い差別意識が存在し、はずれ能力とされている治癒魔法使いは大きく差別されています。
イアヴァ村
ウサトたちがルクヴィスを出発し、サマリア―ルに行く道中に立ち寄った村。村の周囲にゾンビが出没するようになってからは誰も立ち寄らなくなってしまいます。その黒幕は村から離れた洋館を根城とするネクロマンサーで、ウサトたちはその黒幕を討伐しに向かうのですが……。
祈りの国サマリアール
ウサトたちがルクヴィスを出発した後の目的地。魔具の生産国として有名で、国に住む人々は復興の象徴である巨塔の鐘の音に合わせて祈りを捧げる習慣があります。亜人を奴隷として所有することが認められており、差別自体は存在しますが奴隷の扱いに関しては厳しい規則が設けられているため、奴隷とはいえど扱いはそこまで悪くありません。国王であるルーカスは無条件で民から慕われる王でないことを自覚しており、切り捨てるものは切り捨て結果を出すことで民からの信頼を得てきたリアリストで、亜人の差別を撤廃しないのには国民からの反発を抑えられないと判断したためです。
【治癒魔法の間違った使い方】世界観・設定まとめ
2024年1月から放送される冬アニメ『治癒魔法の間違った使い方』の世界観・設定について解説してみました！基本的にはオーソドックスな異世界召喚の設定を踏襲しているので、なろう系の作品が好きな人には問題なく受け入れられる作品だと思います！主人公の活躍やそれぞれのストーリーも面白くまとまっているので、人によっては記憶に残る作品になると思います！よろしければぜひとも視聴してみてください！
