実践合気柔術の達人ともいわれ、「近代武道の最高峰」として知られる渋川剛気。身長155㎝、体重47㎏と刃牙シリーズに登場するキャラクターの中でも、体格に恵まれていない人物で、かつ75歳の老齢でもありますが、その実力は誰もが認めるものがあります。合気道を駆使した技の数々は、相手を翻弄し、気付いたときには倒されてしまっています。今回はそんな渋川剛気の特徴や性格・強さを考察していきたいと思います。
1.渋川剛気の特徴は?
出典: 刃牙 ©板垣恵介(秋田書店)/バキ製作委員会
刃牙シリーズには、様々な格闘技のルーツを持った人物が戦いを繰り広げますが、渋川剛気は合気道を駆使して、相手と戦います。合気道は空いたの力に自分の力を加えて、そのまま返すカウンター技のことで、相手の繰り出す技を見切り、超人的な反応で技を使っていきます。体格には恵まれないながらも、相手の力を利用する技を使っているので、体格差のある勝負でも互角以上に渡り合うことができます。ここでは、渋川剛気の合気道に関する言葉の数々から、その姿を探っていきましょう。
①「ドロドロじゃのう?」
出典: 刃牙 ©板垣恵介(秋田書店)/バキ製作委員会
渋川剛気の合気道技によって、体中を打ちつけることとなる対戦相手は、次第に視界がもうろうとしてきます。その様では、相手をしっかりと捉えることはできず、戦うこともままなりません。そんなときに、渋川剛気は余裕たっぷりに「ドロドロじゃのう?」という言葉を相手に投げかけます。
②「真に護身を身に付けた者であれば、そもそも危機に近づくことすらできない」
合気道は相手を傷つけるための武道ではなく、自分の身を守る護身のための技であることから、真の護身を身に着けたとき、初めから危機が及ぶ場所にすら到達することができないという技です。合気道を極めた渋川剛気は、その境地にも達しており、ジャックハンマー戦では、試合前、目の前に固く閉ざされた大きな扉が現れ、行く手を阻むほどでした。渋川剛気は道極めた故に、勝てない相手が事前にわかってしまうようです。
2.渋川剛気の性格は?
出典: 刃牙 ©板垣恵介(秋田書店)/バキ製作委員会
渋川剛気は、戦っているとき意外は気さくなおじいちゃんですが、戦う姿勢になると奥に眠っている好戦的な性格が露わになります。若い子とは護神流合気柔術開祖の御輿芝喜平の弟子で、師匠に歯向かい免許皆伝を受けるなど破天荒な一面を見せています。先述のように、勝てない相手と闘うときには、目の前に行く手を阻まれることがよくあるのですが、勝ち目がないことを理由に戦いを拒否することをしません。75歳という老齢になってはいても、ファイターとしての精神は全く衰えていないことがわかります。
3.渋川剛気の強さは?
出典: 刃牙 ©板垣恵介(秋田書店)/バキ製作委員会
合気道家として、実践の場で初めて合気を使用した人物として扱われています。相手の技をいなしながら、カウンターを決めていく戦法によって、幾多の強敵を倒してきました。最大トーナメントでは、ロジャー・ハーロン、鎬晃昇、愚地独歩を撃破しましたが、準決勝のジャック・ハンマーには、序盤は合気技で圧倒するも、足首を噛みちぎられたことがきっかけとなり、敗戦しています。最凶死刑囚編では、かつて敗戦経験のある柳龍光と対決、刃牙とタッグを組んで柳を追い詰めるのですが、柳が繰り出す空道によって、取り逃してしまいます。また、それ以外にもビスケット・オリバとの手合わせでは、作中でもトップクラスの怪力を持つオリバを完全に封じ込めるなど実力を見せています。作品全体としての強さは、中の上レベルといってもいいぐらいでは、あの小さな体格から並み居る強敵を倒していく様は、見ていて気持ちがいいですね。
まとめ
出典: 刃牙 ©板垣恵介(秋田書店)/バキ製作委員会
渋川剛気は作中でも人気を博しているキャラクターでもあります。特に、最大トーナメントでの愚地独歩との対戦を、ベストバウトに挙げる人も多いといわれています。合気道を駆使した一風変わったファイトスタイルを持つ渋川剛気には、これからも注目ですね。
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