人気漫画「カイジ」の中には、大金と破滅を賭けた息をのむようなギャンブルが魅力手kな一方で、作中に登場するキャラクターのクズ率の高さが目立ちます。ストーリーの中で多重債務者がギャンブルを挑むという大筋がある以上、クズは出てきても当然ではあるのですが、それでもかなりのクズキャラが登場します。クズと一言で言っても、その種類は様々で、人を欺くクズや怠惰なクズなど多種多様です。今回はカイジに登場するクズキャラランキングと称して、救いようのないクズたちを紹介したいと思います。
目次
10位 最後まで人を騙す悪徳金融業者 遠藤勇次
物語序盤でカイジに借金返済のためのギャンブルを提案する人物です。表面上はあのギャンブルを好機であるかのように熱弁をふるうのですが、そんなわけはありません。また、パチンコ沼においてもカイジと協力して戦うものの、最後にはカイジが獲得した賞金のほとんどを奪い去っていくなど、情も涙もない自分の利益だけを考えているクズですね。
9位 真面目系クズの典型 石田光司
エスポワール号での限定じゃんけんから登場した通称・石田のおっちゃん。一見正直そうで、優しそうな振る舞いをしており、クズのようには見えないのですが、エスポワール号に乗っている時点で多重債務者であり、これまでの人生を棒に振って来たクズであることは間違いありません。面倒なのはこういったタイプのクズは、怒るに怒れないという点です。人を裏切ったりしない分、厄介なクズといえるでしょう。
8位 人を欺き暴利をむさぼるクズ 大槻
地下チンチロ編で登場した地下強制労働施設の班長・大槻。彼は施設内で行われるギャンブル「地下チンチロ」を取り仕切っており、その中でイカサマをすることで老走者から金を巻き上げてきました。カイシの中であれば、これぐらいのことは慣れたものですが、大槻がクズな点はイカサマがばれたときの見苦しさです。イカサマがばれた中でも、できるだけ自分の非が少ないように頭を回転させる様や、無理矢理なロジックによって勝負を無効にしようとする様は潔さのかけらもないクズです。
7位 どこにでもいる程度の低いクズ コンビニ店長
エスポワール号から生還したカイジがその後にアルバイトをするコンビニの店長です。登場シーンは少ないですが、その中でも見事なクズっぷりを見せてくれます。まず、売上金が盗まれた際に、証拠もないのに真っ先にカイジを疑う、人によって態度を変えるなど、クズの中でもスケールが小さいクズです。カイジ曰く「世の中に普通に存在するが、程度の低い人間」ですね。
6位 雰囲気に流されて人を裏切るクズ 古畑武志
エスポワール号での限定じゃんけんでカイジとチームを組んで共に戦った古畑ですが、ゲーム終了後、カイジを裏切ってしまいます。古畑のたちが悪いのは、裏切りの首謀者が安藤であるということをいいことに、自分は悪くないと主張する点です。裏切った事には変わりないのに、この見苦しさはクズですね。よくいるまず先に自分が悪くないロジックを考えるタイプの人間です。
5位 必要なら何でもしてしまうクズ 坂崎孝太郎
カイジと共にパチンコ沼に挑戦した通称・坂崎のおっちゃん。この坂崎のおっちゃんも古畑同様に自分の非をへ理屈によって覆い隠すタイプのクズです。ギャンブルの資金を集めるために、務めている警備会社の派遣先の金庫から何千万という大金を盗み、挙句の果てには、あの社長がため込んでいるのが悪いという言い分を遺します。また、沼での勝利に大きく貢献したカイジをその後自分の都合で邪険に扱うなど、自分勝手で恩知らずのクズです。
4位 卑怯で気弱で頭の悪いクズ 三好智広
地下チンチロ編にて、カイジらと共に45組を結成し、戦った間柄でもあります。地下にいたころは固い結束で結ばれていたのに対して、その後、沼の賞金のほとんどを失っていたカイジに対して、賞金を隠しており、自分たちに分け前をよこさないのはおかしいという勘違いから、カイジを裏切ってしまいます。挙句の果てには、お金を持っていないというカイジの主張に耳を貸すこともしません。このように人を裏切るタイプのクズですね。また、三好は人間的にもクズ要素が盛りだくさんですね。自分が優位なポジションに立っているときには全力で他人をたたくタイプの人間です。地下チンチロでは、イカサマが見つかった大槻に対して、普段は見せないような暴言を吐き、缶を投げつけるなどしていました。気が弱く、卑怯なタイプの人間性が垣間見えており、わかりやすいクズといえるでしょう。
3位 欲深く他人を欺くクズ 村岡
カイジと「17歩」というギャンブルで対戦した悪徳金融業者の社長です。この村岡のクズさは、ずる賢さと見苦しさの2つあります。まず、自らギャンブルを主催し、その中でイカサマを駆使して、相手から大金を貪っています。また、カイジとの勝負でも隙あらばイカサマを仕掛けてくるなど、人並み外れた卑怯さと金への執着心が表れています。結果的には、それをカイジに逆手にとられて負けてしまうのですが、そこから負けを無効にするための見苦しい懇願もします。
2位 覚醒時以外クズ 伊藤開司
この作品の主人公のカイジは、ギャンブルをしているときには、常人には考え付かないような発想と勝負強さを見せ、また勝利を掴むための戦略を作り上げる姿から一見すると有能っぽい印象を受けるのですが、基本的にはクズです。元々、ギャンブルをやるきっかけも多重債務でしたし、まともな職にもつかず怠惰な日々を送る。地下では、貰った給料を数日で使い果たすなど、典型的なダメ人間ではあります。主人公のおかげで幾分ましに見えていますが、クズであることにはかわりありません。
1位 キング・オブ・クズ 安藤守
エスポワール号での限定じゃんけんでカイジらと共に戦った仲間でもある安藤ですが、ゲーム終了時にカイジを裏切ります。その姿はまさにキング・オブ・クズといっても過言ではありません。ともに戦った仲間を裏切り、自らの利益を優先させる様は読者の心にもよく残っているのではないでしょうか。
まとめ
カイジには数え切れないほどのクズが登場します。そういった人たちを見て、クズだなぁ…と思う人もいれば、自分にも同じような所があるかも、と思う人もいるでしょう。カイジには、保身や利己的といった人間の汚い部分に満ち溢れています。しかし、それこそが人間の本質的な部分であり、それを描いているからこそ魅力的なのかもしれません。