大人気ノベル「蜘蛛ですが、なにか?」。最近流行りの異世界転生小説のなかでも一風変わった設定ということで人気を呼んでいます。なんと主人公は女子高生が蜘蛛に転生した姿ということで、異世界では最弱の生き物という存在でありながら、地道なレベル上げと人間のときの知性を活かし、どんどん強くなっていく過程が面白いです。本作品「蜘蛛ですが、なにか?」の世界観には、重要な要素である「スキル」というものが存在します。こちらの記事ではこの「スキル」について詳しく解説していきます。
目次
「蜘蛛ですが、なにか?」における「スキル」とはいったい何?
異世界における「スキル」とは、魔法を使う時や自分のステータスを向上させるため、そのほか特定の属性に特化した攻撃を強化するときなどに使い、種類によってさまざまな効果を発揮します。基本的には戦いに使用することが多いです。スキルを獲得するためには、異世界の中にある「スキルポイント」を使用するか、スキルの種類ごとに決められた特定の訓練・特定の行動などを繰り返すことなどが必要です。例えば毒持ちの魔物を多く摂取した場合、毒耐性がつくなどがあげられます。ちなみに精神系のスキルというものも異世界には存在しますが、こちらも行動系のスキルと同じように、いろんな感情、思考を味わうことにより熟練度が上がっていくものです。
「スキルポイント」とは?
スキルポイントの範囲内でスキルを取得することができます。頻繁に加算されるものではなく、レベルアップなどを行うことにより増えていきます。スキルの種類によっては、スキルポイントを支払うことによりすぐ獲得することができるものもあります。
「支配者スキル」とは?
「支配者スキル」とは他のスキルとは全く違いかなり強力なスキルのことを指します。支配者スキルは合計15種類あり、七大罪シリーズの7つと、七美徳シリーズの7つ、そして「叡智」というスキルで合計15個存在します。スキルを取得するとかなりステータスを補正されるだけではなく、「〇〇(傲慢、などが入る)の支配者」というような称号も与えられます。
支配者スキルの「七大罪」とは?
支配者スキルの中でも「七大罪」と呼ばれるものは、かなり強力ではあるのですが、スキルの持ち主の精神に大きな
悪影響を与えます。スキルの種類によって自滅するものもあるため、使用するにあたっては注意が必要です。
「傲慢(ごうまん)」
戦いにおいて、格闘経験値と熟練度、さらに能力の成長値も上昇させることができるというかなり強力なスキルでもあります。しかしその反面、スキルの持ち主はかなり好戦的になってしまうため、本人の能力以上に無理をしてしまい自滅してしまうことも珍しくないという破壊的なスキルでもあります。称号「傲慢の支配者」を手にしたものは、「深淵魔法」「奈落」などのスキルを得て、能力値をさらに上げることもできます。
「怠惰(たいだ)」
自分以外のすべての存在のHP・MP・SP消費を大幅に増加させるというスキルです。「怠惰」についてはこれだけの効果しかなく、精神に異常をきたすようなわけではありませんが、スキルの効果からして怠惰そのもののような状態になることからこのように呼ばれます。
「色欲(しきよく)」
こちらはスキルの持ち主に、催眠、洗脳、魅了のステータス異常をつけることができる支配者スキルです。このスキルからの攻撃をうけた者は、無意識のうちに持ち主の思いのまま従わなければならなくなります。通常の状態であれば「洗脳」のスキルは長続きしないものですが、「色欲」を通すとかなり強力になるため長続きするどころか解除も難しいとされています。
「強欲(ごうよく)」
自分が殺した相手のスキル、ステータス、スキルポイントをランダムで奪うことができるという支配者スキル。「強欲の支配者」では、スキル「征服」と、LV10の「鑑定」を得ることができます。ちなみにこのとき奪うことができるスキルなどは自分で選ぶことはできません。
「憤怒(ふんぬ)」
自分自身の理性を失うかわりに、すべてのステータスを大幅に上昇させることができるという支配者スキルです。戦闘能力はかなり上がりますがかなり恐ろしいスキルでもあり、スキルを解除するまで戦い続け、自分の体を制御することができません。
「嫉妬(しっと)」
発動には時間がかかりますが、戦闘相手のスキル(支配者スキルも含む)を強制的に使用できなくすることができます。
「暴食(ぼうしょく)」
あらゆるものを食べ、自分のエネルギーにすることができます。魔物やそのほか物質などだけではなく、結界や魔法までも食べることができます。
支配者スキルの「七美徳」とは?
「七美徳」の支配者スキルにおいても紹介します。こちらもまったくデメリットがないというわけではありません。
「慈悲(じひ)」
こちらは唯一、死者を蘇生することが可能な支配者スキルです。しかしそのぶんデメリットも大きく、かなりMPを消費しますし、状況によっては使うことができないこともあるうえに、なんとこのスキルを使用するとスキル「禁忌」が1ずつ上昇していきます。
「忍耐(にんたい)」
死を回避することができる支配者スキルであり、MPを消費して、攻撃後最後にHPを1Pだけ残すことができます。「忍耐の支配者」では防御、抵抗の能力を向上させることができ、さらに邪眼系のスキルを解禁することができます。
「節制(せっせい)」
不死に近い状態を得ることができるスキル。前世の記憶を保持したまま、転生をすることが可能です。
支配者スキルの「叡智(えいち)」とは?
邪神Dが新たに追加した特殊なスキルがこの「叡智」であり、探知と鑑定を統合して作られました。支配者はもちろん他者のステータスをすべて見ることができ、現在異世界にあるスキルと、そのスキルを取得するのに必要なスキルポイントも確認することができます。そのほか1度鑑定したものを追跡して位置を確認したり、さらに「叡智の支配者」のスキルは魔法構築の補助、ステータスのプラス補正なども行います。
スキル「属性耐性」とは?
スキルの中には「属性耐性」というものがあります。こちらは何かしらの負荷を受けたときに取得することができる防御スキルであり、常時発動しています。さまざまな攻撃に対してある程度制御することができ、「苦痛耐性」「外道耐性」「腐蝕耐性」の3パターンに分かれています。たとえば毒や麻痺、酸、炎熱などの物理的耐性や、恐怖や苦痛、気絶などの精神的なステータスのも含まれます。
「苦痛耐性」
属性耐性の中でも「苦痛耐性」は、痛覚によって制限されうる行動を軽減することができます。苦痛耐性の中でもレベル別にさまざまな段階があり、低いレベルのときは痛みを我慢できる程度ですが、レベルを極めると最終的には「苦痛無効」、さらに「痛覚軽減」などの派生したスキルを得ることができます。「痛覚軽減」に至るまではあくまでも痛みを我慢できるという段階であり痛みが軽減されることはありません。その「痛覚軽減」の最終段階が「痛覚無効」というものであり、この段階になると危険信号という情報でしか痛みを受け取ることができず、自分自身の痛覚が一切なくなってしまいます。
「外道耐性」
「外道耐性」とは外道属性(魂に直接攻撃するもの)に対して起こる防御耐性です。たとえば「探知」や「鑑定」などを行うと膨大な情報がおこるため頭など全身が痛くなることがありますが、こういったものからも熟練度を獲得することができます。
「腐蝕耐性」
腐蝕属性に対する防御態勢であり、なかなか得ることができません。そもそも腐蝕属性というものはかなり強力であり、攻撃を行った本人も反動により自滅してしまうことは避けられないものです。耐性を持たずに攻撃を行えば即死ですが、そもそも腐蝕属性を持つものも、ましてや腐食耐性を持つものもごく少数であるためなかなか難しくもあります。
【蜘蛛ですが、なにか?】「スキル」についてのまとめ
以上が「蜘蛛ですが、なにか?」に登場する「スキル」についてのまとめでした。いかがだったでしょうか。さまざまな「スキル」があり、戦闘に役立ちますが、使いこなすのはなかなか難しいということがわかります。