月刊アフタヌーンで連載中の作品『波よ聞いてくれ』が2020年4月からアニメになります。無限の住人の作者が描く作品ですが、剣と血しぶきが飛び交うキレた作品ではなく、現代のラジオの製作現場を舞台に言葉のナイフと放送事故が飛び交うキレた作品となっています。主人公の鼓田ミナレはひょんなことからラジオの製作に関わり、自身の冠番組を持つようになります。そんなミナレ達が作るラジオ番組『波よ聞いてくれ』の内容を紹介したいと思います。
目次
『波よ聞いてくれ』第0回『茅代まどかのSeptenber BlueMoon』
放送事故スレスレのミナレのラジオデビューは人気パーソナリティ茅代まどかの番組でした。ミナレが酔っぱらって見知らぬ人に愚痴った内容が実は録音されており、それを聞いたミナレは自分の仕事を放り出してラジオ局に殴り込みをかけに行きます。
実質的なデビュー
放送室に乗り込んでまで自分の録音を止めに入ったミナレでしたが、この状況を作り出した張本人、ミナレが酔って絡んで愚痴った音声を録音していたディレクター麻籐兼嗣の口車に乗せられて生放送ぶっつけ本番で喋ることになります。ミナレは自分の喋った内容の弁解トークと自分を騙して50万円騙し取った元カレに殺害予告を出します。この出来事がきっかけで麻籐に才能を見出され、ミナレはラジオ番組に関わっていくことになります。
『波よ聞いてくれ』第1回『自分を裏切って逃げた男をたった今殺してきた女』
波よ聞いてくれの第1回は架空実況『自分を裏切って逃げた男をたった今殺してきた女』その内容は別番組が突然切れて全く別の放送が始まるという、番組を乗っ取った放送事故を装った内容であり、狂気に満ちたミナレが恋人光雄を殺害したと語るところから始まります。如何に放送事故っぽく見せるかは、麻籐が演出のアドバイスをしておりミナレの鬼気迫るトークもあって深夜帯の放送でもありいきなりこんなの流れたらビビるような内容になっています。
話はとんでもない方向へ
今、人をぶっ殺してやったけど、実家の飼い犬がクソマダムの不注意で人様に噛みつき保健所に連れていかれたときより何の感慨も無かった。そんな感じの若干リアルなトークから、話はどんどんおかしな方向に行き最後はSFっぽく終わる。そんなカオスな内容は、麻籐の手によってSNSで拡散し一部で話題となります。また、この頃ミナレを騙した元カレは別の女によって殺害されそうになり、ミナレのラジオのおかげで九死に一生を得ています。
『波よ聞いてくれ』第2回『殺した元恋人を土に埋めてみました』
あの放送のあと、ミナレの元カレ光雄は大胆不敵にもミナレに接触を図ってきました。ミナレは言葉巧みな光雄のいいくるめに流されそうになりますが、最終的にはフランケンシュタイナーで頭から落として決別。その音声を加工した音源を使い、ラジオで光雄との完全な決別を果たそうとします。
生き返る光雄
ミナレは大雨の中、知人の男性とともに殺害した光雄を地面に埋めます(そういう設定)。光雄を埋めて帰ろうとするも、共謀したその知人の男性は何故か地面に埋まっていて死んでいました。次の瞬間、殺害したはずの光雄が地面から這い出てきます。実は埋めた場所には神様が宿っており、その神様が光雄を一時的に蘇生させミナレ共々次の人生に輪廻転生させようとします。しかし、そんなものに素直にハイというミナレではなかったのです。
つまり、またSF。
『波よ聞いてくれ』第3回『呪われた隣人』
毎回違う題材、自由な放送というスタンスで行われるラジオ番組『波よ聞いてくれ』のネタを探すべく、リスナーの投稿から使えそうなやつを探すミナレ。目にとまったのはかつて住んでいて、ミナレが冤罪を着せてしまったアパートの隣人でした。その隣人は、世にも恐ろしい心霊現象に悩まされているとの事でした。
まさかの真犯人
いざ、その隣人こと沖進次の部屋に乗り込むミナレと瑞穂でしたが、部屋は退魔グッズで満たされていました。そして、しばらくすると部屋の天井から腐臭と血のような液体が流れてきました。ミナレが意を決して天井を調べると、そこには水道管の水漏れの痕跡と複数の袋に入れられた肉の塊が…。ミナレは通報し、沖は逮捕されます……が、実のところ真相はかつて上の部屋に住んでいた人間が床下に大量の生肉を一時的に保管しており、その床下収納が抜け、水漏れの水と混ざり合った結果でした。そして、かつて上の部屋に住んでいたのはミナレでした。全ての元凶は、ミナレだったのです。
『波よ聞いてくれ』第4回『野生のヒグマを視認できる距離で20人の恋愛相談に答える』
視認できる位置にヒグマがいて、襲撃されそうな状態という設定で恋愛相談に答えるという相も変わらずカオスな内容のラジオ。ミナレはもうすぐヒグマに襲われる(設定)で真摯に恋愛相談にできるわけがなく、『琴欧州のブログを見て癒されてください』の一言で済ませてしまいます。
熊との死闘
ヒグマに捕捉され、追いかけられ意を決してミナレは立ち向かうことにします。そこから恋愛相談も流れが変わり、ヒグマとの死闘の合間にキレがよく心に残るような返答をするよになります。最終的にミナレは素手でヒグマを打倒します。ただ、そんな迫真の演技もボイジャーの店長がラジオで流してくれと頼んだ音源の中にサブリミナルが混ぜられていたことからやり直しとなります。
『波よ聞いてくれ』第5回『極道のプロポーズ純情編』
ミナレたちが久連子の取材旅行に同伴する都合上、埋め合わせとして収録した一本。ミナレのマシンガントークが冴えわたる放送だったようですが、マンガ的には埋め合わせの放送回。
『波よ聞いてくれ』第6回『宗教団体に拉致なう』
放送作家久連子克三の取材旅行に同伴したミナレと瑞穂でしたが、案内人に連れられてたどり着いた先は宗教団体『波の知慧派』に拉致されてしまいます。そこでラジオ番組を作らされる三人でしたが、そこではハニートラップや音響兵器を作り出すという陰謀が渦巻いていました。宗教団体の監視の元、ラジオ番組を作らされ放送することになりますが、3人はその放送の中に同業者だけが勘づくようなSOSのメッセージを紛れ込ませます。
【波よ聞いてくれ】ラジオ放送回まとめ
主人公のミナレの冠番組でもあり、毎回のようにとんでもない展開に持っていくラジオ番組『波よ聞いてくれ』はミナレが毎回のように巻き込まれるトラブルが基本的に題材となっており、めちゃくちゃ笑える内容です!アニメでもかなり笑える内容になると思うので、是非見てみてください!