Blue Giantはビックコミックで連載されているジャズを題材にした作品ですが、音が実際に聞こえてくるような臨場感や見ているだけで心の底から湧き上がってくるものが感じられると評判で、実際にジャズに興味が無くとも一気に読んでしまうってくらいに最高に面白い作品です。そんなBlue Giantの主人公はサックスの奏者な訳ですが、奏者としての軌跡をまとめてみました。サックスについての基礎知識も紹介していきたいと思います。
目次
軌跡その① 宮本 大ジャズの世界に魅せられる
大がジャズの世界にのめり込んだきっかけは友人に連れられて聞いたジャズがきっかけ。中学時代はバスケ部員だった大でしたが、高校に入ってからは毎日のようにサックスの練習に明け暮れるようになります。これが物語の始まりであり、大がサックスをやりはじめたきっかけとなります。
サックスについての予備知識
サックスは正式にサクソフォンと呼ばれる木管楽器の一種です。種類は様々なものがありますが、一般的にはアルト・サックス、テナー・サックス、バリトン・サックス、ソプラノ・サックスの4種類が一般的で、ジャズにおいては主にアルト・サックス、テナー・サックスが使われます。高名なジャズプレイヤーがテナー・サックスを使っていたこともあり、大の使うサックスもテナー・サックスです。
軌跡その② 大、初めてのライブを経験する
大の初めてのライブはいきつけの楽器屋さんの計らいで知り合いのジャズバーで行うことになりました。しかし、そのライブでは大の大音量のサックスで台無しになってしまいます。静かで歌をメインにジャズを聞きに来たおじさんにボロクソ言われた大ですが、そのインパクトは他の奏者たちにも確かなインパクトを残します。大にとってはほろ苦い経験となりましたが、それでもめげずに立ち上がります。
軌跡その③ 師匠『由井』との出会い
ジャズバーの店長の紹介で知り合った変わり者『由井』との出会いは大の人生に大きく関わってきます。普段、興味のないことにてんでやる気をみせない由井ですが、大の演奏を聞いてすぐにその才能を感じ取り、自ら大を指導することを決めます。それから大は由井の元で技術と理論を叩き込まれ、サックスプレイヤーとして大きく成長していきます。
軌跡その④ ジャズフェスティバルで爪跡を残す
三輪舞とともに行った定禅寺ジャズフェスティバルでは、路上でゲリラ的な演奏を披露します。その演奏は由井が言っていた通り、周囲の聴衆を圧倒するような演奏でした。圧倒されたのは一般の聴衆だけではなく、幾多の音楽関係者が誰かに伝えたり、近くで聞かずにはいられないような衝撃であり、短時間でありながらも爪跡を残すのでした。
軌跡その⑤ 学校の文化祭で爪跡を残す
由井の指導で技術と理論を叩き込まれた大は確実に成長していました。学校の文化祭ではあまり期待されていなかったものの、いざ演奏が始まると聴衆たちを圧倒し、全員が総立ちになるほどに熱狂させます。その盛り上がり方はトリを務めるはずだったバンドが『この熱狂に水を差す』ような気分にさせて演奏を中止させるほどで、まさしく聴衆たちを圧倒したライブだったと言えるでしょう。
軌跡その⑥ 大、仙台を出て上京する
高校卒業後、大は単身で上京することろ決めます。上京後もジャズプレイヤーとして世界一を目指すべく練習を重ねていきます。ただし、住む場所は同窓の玉田のアパートを間借りし、日々バイトに明け暮れながらの生活を送っていました。体力的にもきつい二重生活ですが『世界一になることはこういうこと』と自分に言い聞かせます。
軌跡その⑦ 天才ピアニスト、沢辺雪祈との出会い
東京での生活の中、大は一際輝きを見せるピアニストを見つけます。そのピアニストは沢辺雪祈、大と同年代でありながらその才能はずば抜けていました。自信家で才能こそが全てで使えるやつは踏み台にするとかなり横柄な態度の沢辺でしたが、大はそれが情熱に裏打ちされたものだと感じ沢辺と組むことを決意し、沢辺もまた大の演奏を聞いて感情を揺さぶられ、大と組むことを決意します。
玉田 俊二をメンバーに加える
当初はただの同窓生であり、大にアパートを間借りさせている脇役の一人であった玉田は大に触発されてドラムをやり始めます。しかし、沢辺からは玉田をメンバーに入れることを反対されます。しかし、それでも玉田は二人の感性に引っ張られるように上達していき三人は『JASS』として活躍していきます。
軌跡その⑧ So Blueでの演奏を目標に
三人は徐々に息を合わせます、二人の絶対的に奏者に喰らいついていくように玉田も段階を飛ばすかのように成長していきます。三人は作中で最も有名なジャズバーであるSo Blueでの演奏を目標にやっていきます。しかし、So Blueでの演奏を先に実現したのは欠員補充としてオファーを受けた沢辺でした。話を受けた沢辺はそのライブで存在感を見せつけ、『JASS』のSo Blueでのライブが決定します。
三人の『JASS』でのライブは実現せず…
しかし、その3人がSo Blueでのライブを行うことはありませんでした。沢辺が交通整理のバイト中に暴走してきたトラックにはねられ重傷を負います。それは音楽家生命を絶つかのような大怪我で沢辺は参加できなくなってしまいます。しかし、それでも大は止まらず玉田と二人でSo Blueのライブに臨みます。
『JASS』は解散、そして…
二人での演奏は前代未聞のことでしたが、それでも二人は観客を湧かせ、ライブは幕を閉じます。沢辺のお見舞いに来た二人は沢辺から『JASS』の解散を提案されます。それは一日でも止まってはいけない大のための提案であり、大と玉田はその意思を汲み『JASS』は解散します。沢辺は必ず回復すると言い残し、大は新たな目標に向かい進み始め、玉田から声援を送られるのでした。
軌跡その⑨ 舞台はドイツ!Blue Giant SUPREMEへ
物語はここで一区切りつき、大は更なる高みを目指すために海外への留学を決意します。師匠である由井の元にも顔を出し、大がジャズをやるために留学する国はドイツ!新しいドイツの地でBlue giant SUPREMEはスタートします。
宮本 大の軌跡まとめ
ここまでサックスプレイヤーとしての宮本 大の軌跡をまとめてみました。どの巻もドラマに溢れていて面白く、徐々に成長し聴衆を圧倒していく大の姿はとても魅力的でこの作品を面白いものにしています。この作品はジャズ漫画ですが、ジャズや音楽に興味のない人まで惹き込む魅力を持った作品なので、是非とも触れてみてください!