『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』は「春日(かすが)みかげ」氏が原作のメディアミックスで、春日氏は『織田信奈の野望』で知られる歴史ものが得意な作家です。ここでは『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』の「フィリップ」を紹介したいと思います。
目次
【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士】作品紹介
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』は『織田信奈の野望』で知られる「春日みかげ」氏が原作のメディアミックスで、春日氏は歴史ものが得意な作家として知られています。
『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』は中世後期ヨーロッパが舞台で、フランスのアイドル的存在「ジャンヌ・ダルク」を題材とした作品で見所満載です。
『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』の見所
『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』は、もし中世後期ヨーロッパに異能力者や妖精がいたら……というのがコンセプトの一つで、非常にファンタスティックな世界観が魅力の一つです。
一人で百人分の戦力を誇る超人「ユリス」が登場したり、小さくて可愛い妖精が登場する所も注目ですね。
史実に実在した人物の多くが美少女化している
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』は、史実に実在した人物が多く登場しますが、その多くが美少女化している所もポイントです。
登場人物たちが美少女化しているため、暗く重い世界観が軽減されメディアミックスとして楽しめる作品になっています。
【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士】フィリップとは?
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
フィリップはブルゴーニュ公家の人間で、子供の頃から非常に心やさしい少女だっため「善良公女フィリップ」と呼ばれる程の人物として有名です。
争いを好まず責任感も強いため戦乱の世においては真面目すぎる所がありますが、他者に対する思いやりは人一倍強い人物ですね。
フィリップはシャルロットに対する罪の意識が強い
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
フィリップの父親は「ブルゴーニュ公ジャン無怖公(むふこう)」で、ジャンはブルゴーニュ公家で力のある人物でしたが、ジャンはフランス王家の王妃シャルロットの母イザボーと肉体関係を持ってしまったため、フィリップの幼馴染であるシャルロットは幼くして苦労する人生でした。
ジャンとイザボーの関係をフィリップは自分の罪だという意識を芽生えさせてしまい、騎士養成学校で親友だったシャルロットに対し、子供時代から贖罪の意識を持っていました(シャルロットはそのことを気にしていない)。
フィリップはお漏らし姫とも呼ばれていた
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
あまりの優しさから「善良公女」と呼ばれているフィリップですが、子供時代は気が弱く内気で、ショックなことがあるとスグに失禁してしまうクセがあり「お漏らし姫」と呼ばれていました。
アニメではフィリップの失禁シーンが強調されていて印象に残りましたね。
フィリップは騎士養成学校では地味に三番目の成績だった
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
こちらは原作の設定でアニメでは語られていませんが、戦闘向きでは無い性格のフィリップも騎士養成学校では優秀な姫騎士候補で、成績はリッシュモンとシャルロットに次いで三番目だった程です。
見た目のか弱さからは想像できませんが、騎士養成学校で主席だったリッシュモンは魔剣エスカリボールを使わなくても強いので、三番目のフィリップも聖杯の力を使わなくても実は強いのではないかと思います。
【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士】ユリス化したフィリップ!!
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』に登場する「賢者の石」の力で生まれる超人「ユリス」ですが、フィリップも賢者の石の一つ「聖杯」の力を借りてユリス化してしまいます。
ここでは黒のユリスと呼ばれる漆黒の「ユリス・ノワール」となったフィリップについて紹介します。
ユリス・ノワールと化したフィリップ
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
ユリス・ノワールと化したフィリップは肉体がグラマラスなボディーに変化し、人間時のフィリップとは比べ物にならない程に好戦的な性格に変化します。
聖杯は兜の形をしていて顔面が見えないようになっており、さらにフィリップからは考えられない程エロティックなボディーに変化したため、主人公のモンモランシですら初見でユリス・ノワールとフィリップが同一人物だとは認識できませんでした。
ユリス・ノワールの固有能力は「治癒」
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
ユリス・ノワール……といより聖杯の固有能力は「治癒」で、ユリス・ノワールは元々高いユリスの回復能力をさらに増強させる力を持っています。
その力は、グラスデールの聖槍によって心臓を貫かれても回復する程で、死を恐れないフィリップ(ユリス・ノワール)の精神性と相まって非常に厄介な能力です。
ユリス・ノワールの増強される感情は「肉欲」
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
ユリス・ノワールの増強される感情は「肉欲」で、この増強された肉欲の感情が身体にも作用し、フィリップの肉体をエロティックなボディーに変化させたことがわかります。
ヒロインのジャンヌ・ダルクも「傲慢」の感情を増強され犬歯が伸びましたが、賢者の石には能力の発現と感情の増強の他に、肉体の変化を与えるという特性があるのです。
ユリス・ノワールの強さはジャンヌ・ダルク以上?
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
ユリス・ノワールは、原作では賢者の石の半分しか取り込んでいない子供のジャンヌではノワールに勝つのは難しいとアスタロトは語っており、周囲もジャンヌとノワールと戦わせたくない方向で話を進めていました。
しかし、アニメではジャンヌはノワールに対して優勢に戦っているシーンがあり、戦闘に特化したジャンヌの「加速」と非戦闘的なノワールの「治癒」では、単純な戦闘力ではジャンヌの方が秀でている印象すらありましたね。
フィリップは何故ユリス・ノワールになったのか?
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
善良公女という異名を持ち、子供時代からフランス王女のシャルロットに対して優しかったフィリップが、なぜシャルロットやリッシュモンという幼馴染と敵対してまでユリス・ノワールになったのかは謎が多いですね。
しかし、理由が挙げられるとすれば、フィリップの父親であるジャン無怖公の呪縛がフィリップを精神的に縛っており、フィリップは結局ジャンの意志を継いでブルゴーニュを強国にする道を選んだのと、幼い頃からの想い人であるモンモランシとベーゼ(口づけ)したかったからでしょう。
フィリップはモンモランシとのベーゼでエリクシルを体内に取り込んだ
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
聖杯の力を身に宿すためには「エリクシル」を体内に取り込まなければなりませんでしが、フィリップは事故で無限にエリクシルを体内で生成できるようになったモンモランシとベーゼすることで、ユリスになる能力を手に入れました。
子供時代からモンモランシのことが好きだったフィリップは、モンモランシが無限にエリクシルを生成できる身体になったことを知り、ユリスになって父ジャンの意志を継ぐという口実の元、モンモランシとベーゼすることが出来て舞い上がってしまった面があったのです(原作の方がわかりやすい)。
【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士】フィリップの声優は高田憂希さん
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
フィリップの声優は、『NEW GAME!』の主人公「涼風青葉(すずかぜあおば)」の声優を務めた「高田憂希(たかだゆうき)」さんです。
『NEW GAME!』の涼風青葉は秀逸だった!
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
『NEW GAME!』は2010年代半ばに『ご注文はうさぎですか?』と並んで大ヒットしたきらら作品ですが、主人公「涼風青葉」は非常に優れたキャラクターでしたね!
青羽の快活で見た目に反してしっかり者なキャラクターは多くの視聴者の心を掴み、薄紫色のツインテールという髪型も素晴らしいキャラでした。
【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士】フィリップまとめ
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
フィリップは大人しそうな見た目と内気で心優しい少女というキャラクターが魅力の良キャラです。
アニメキャラクターとしてはやや地味で印象が薄いかもしれませんが、リアルにもいそうな黒髪で内気な美少女なので、そういうキャラクターが好きな人はハマること間違いないでしょう。