週刊少年サンデーで連載され、現在アニメが放送中のからくりサーカスには数多くの名言が存在します。難解な設定でありながら何度も読んで噛み砕いていくと面白さが分かる名作で、心に残る名言もたくさん存在します。そんなからくりサーカスの心に突き刺さる名言ランキングトップ10を独断と偏見で選出させていただきました。
目次
- 【からくりサーカス】名言ランキング第10位『どけ。』
- 【からくりサーカス】名言ランキング第9位『笑うべきだとわかった時は泣くべきじゃないぜ』
- 【からくりサーカス】名言ランキング第8位『金、お前が…気付かなかっただけだ』
- 【からくりサーカス】名言ランキング第7位『にっこり笑えるから、人間はきれいなのさ』
- 【からくりサーカス】名言ランキング第6位『ナルミ…ここは地獄なのさ』
- 【からくりサーカス】名言ランキング第5位『べろべろばぁ』
- 【からくりサーカス】名言ランキング第4位『いやあぁだよバアァカ!』
- 【からくりサーカス】名言ランキング第3位『なァパンタローネ、見ているか…?』
- 【からくりサーカス】名言ランキング第2位『僕が、まちがって、いたよ』
- 【からくりサーカス】名言ランキング第1位『うんきっと。僕よりずっとね!』
- からくりサーカス名言ランキングトップ10まとめ
【からくりサーカス】名言ランキング第10位『どけ。』
出典: からくりサーカス ©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
最後の四人パンタローネが阿紫花英良に対して言った言葉。阿紫花にしてみればしろがね達との命懸けの戦いに付き合う理由は存在しません。阿紫花はパンタローネの圧力に負けて道を譲ってしまいます。しかし、この出来事は少なからず阿紫花のプライドを傷つけていたようで、再び相対したときにはそのときの借りを返すことになります。
【からくりサーカス】名言ランキング第9位『笑うべきだとわかった時は泣くべきじゃないぜ』
出典: からくりサーカス ©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
才賀勝が誘拐され、救出に来た加藤鳴海でしたが既に屋敷は焼け崩壊寸前になっていました。ボロボロになった鳴海と絶望的状況に泣いてしまう勝に加藤鳴海が残した名言。その言葉は勝に勇気と希望を与えます。
直後大爆発が起り、それに巻き込まれた二人。それでも才賀勝は無事であり助かったと喜びます。しかし、その代償に加藤鳴海は片腕だけを残して消えてしまいます。この出来事は才賀勝の人生に大きな影響を与え、加藤鳴海の人生の岐路でもあったと言えるでしょう。
【からくりサーカス】名言ランキング第8位『金、お前が…気付かなかっただけだ』
出典: からくりサーカス ©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
執念で白金とフランシーヌを見つけ出した白銀でしたが、フランシーヌは病に侵されており村人に隔離されていました。白銀は万能薬の研究に没頭し、ついに万能の霊薬となる『柔らかい石』を生み出すことに成功します。
しかしフランシーヌは白銀への負い目から、万能薬を受け取ることを良しとせず焼身自殺してしまいます。すべてが終わってしまったあとに現れた白金もまた『柔らかい石』を作ることに成功していましたが、フランシーヌは死に結局自分は一度も愛されなかったと嘆きます。
しかし、白銀はそうではないと気が付いていました。白銀は白金にフランシーヌの遺髪を手渡し「フランシーヌの心は、確かにお前にも注がれていたんだ。金、お前が…気付かなかっただけだ』そういって去っていく悲しい名言です。
【からくりサーカス】名言ランキング第7位『にっこり笑えるから、人間はきれいなのさ』
出典: からくりサーカス ©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
サハラでの真夜中のサーカスと自動人形の戦いは苛烈を極め、傷つき倒れた加藤鳴海は命懸けで加藤鳴海を護りながら散っていった他のしろがねたちの思いを受け継ぎ、自らの手足を血って言った仲間のマリオネットの手足に差し替えて復活します。
立ちはだかったアルレッキーノは完全に人間を辞めてしろがねになった鳴海を軽蔑し、死ぬからこそ美しい「人間」であった君が、今ではその人間ですらないのだよと言います。それに対して加藤鳴海は「死ぬから人間はきれいなんじゃねえ!死ぬほどの目にあってもまだ自分が生きているってことを思い出して、にっこり笑えるから、人間はきれいなのさ」と言います。人間を辞めてもなお、自分を助けるために散っていった仲間たちの意思を継いで立ち上がった加藤鳴海渾身の名言。
【からくりサーカス】名言ランキング第6位『ナルミ…ここは地獄なのさ』
出典: からくりサーカス ©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
加藤鳴海は『誰かを笑わせなけれんば死ぬほど苦しむ』ゾナハ病にかかっていました。しかし、幸か不幸かしろがねになることでゾナハ病を克服した鳴海はゾナハ病が如何に最悪な病気であるかを理解していませんでした。ゾナハ病患者の収容施設に足を運んだ鳴海は周りから繰り返し『ここは地獄だ』と告げられます。
ゾナハ病にかかった患者たちは治療法が見つからず明日死ぬかもしれない恐怖に怯えながら生きており、病院のスタッフたちは少しでも患者の症状を和らげるために麻薬同然の薬物を自らに投与して無理矢理笑っていました。さらにゾナハ病の真の恐ろしさは老いもせず、死ぬことも出来なくなることでした。
『ここは地獄なのさ』それはゾナハ病が如何に最悪な病気であるかを端的に表した名言であり、そこに収容された人たちのためスタッフは不幸で笑えなくとも笑わなくてはならず、患者は死にたくとも死ねない地獄であることを表しています。
【からくりサーカス】名言ランキング第5位『べろべろばぁ』
出典: からくりサーカス ©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
しろがねの不倶戴天の敵であるフランシーヌ人形は長きに渡り自分が笑う方法を探し続けるも見つからず、人形でありながら『疲れ』、自らを破壊してもらうために懸糸傀儡の作り手である才賀正二の元に訪れます。
しかしそこでは人形としての機能低下に留められ、成り行きで正二とアンジェリーナと一緒に生活することになります。エレオノールの出産に立ち会い生命誕生の神秘を感じたフランシーヌ人形でしたが、自動人形の大群に襲撃されフランシーヌ人形はエレオノールを連れ懸命に逃げますが、力尽き井戸に落ちてしまいます。
エレオノールの体内に存在する『柔らかい石』が溶けだしたことで井戸の水は『生命の水』となり、フランシーヌ人形はエレオノールを必死で庇い自らの身体を溶かしながらもエレオノールをあやし、念願であった『笑うこと』が出来た場面のフランシーヌ人形最後の台詞。
【からくりサーカス】名言ランキング第4位『いやあぁだよバアァカ!』
出典: からくりサーカス ©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
フェイスレスを追いかけて宇宙ステーションまでやってきた才賀勝は世界中に蔓延するゾナハ病から皆を救うためにフェイスレスに対して土下座して頼む。しかし、フェイスレスの返事は『いやあぁだよバアァカ!』
その顔芸とインパクトはフェイスレスの歪み切った性根を端的に表している台詞と言えるでしょう。明日使えそうな汎用性の高さも備えており、フェイスレスを代表する明言。
【からくりサーカス】名言ランキング第3位『なァパンタローネ、見ているか…?』
出典: からくりサーカス ©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
フランシーヌ人形を笑わせるという目的のために作られ、当初はしろがねたちの倒すべき敵として描かれていた『最古の四人』でしたが、実はフランシーヌ人形はとっくの昔に偽物に成り代わっていたことを暴露され、存在理由を見失います。
しかし、フランシーヌの記憶を受け継ぎ生き写しのエレオノールに忠誠を向けてからは造物主のフェイスレスと決別します。しかし、アルレッキーノとパンタローネは最後の四人に破壊され機能停止寸前になってしまいます。しかし、その寸前に二人はエレオノールが心の底から笑っている姿を見ます。それは自動人形たちの悲願であり、存在理由でした。
アルレッキーノはパンタローネに『なァパンタローネ、見ているか…?』と問いかけます。パンタローネは笑っていました。二人の自動人形はその生に満足しながら機能停止させます。自動人形たちがようやくたどり着いた一つの終着点を表しているぐっとくる名台詞です。
【からくりサーカス】名言ランキング第2位『僕が、まちがって、いたよ』
出典: からくりサーカス ©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
本作のラスボスであり、吐き気を催す邪悪こと『フェイスレス』。数百年生き続け、それでも一度たりとも自分の行動を顧みなかった男が自分と同じ立場の才賀勝に感化され、自分の過ちを認めながら散っていくシーン。
かつてフェイスレスは兄と同じ女性を愛し、その女性もまた兄の事を愛していました。フェイスレスは兄から愛する女性を奪いはしたものの幸せにはなれなかった。そして、同じ立場にあった才賀勝に何故愛する女性を奪わなかったのかを問います。才賀勝は例え奪ったとしても幸せにはなれなかっただろうと言います。
自分の醜さを自覚し、今まで自分がやってきた罪を認め最後は才賀勝と協力して危機を脱します。そこでフェイスレスは弟を見守る兄の気持ちを理解し才賀勝を脱出させた後は全ての幕を下ろすように謝罪の言葉を口にする、物語の幕を下ろす明言です。
【からくりサーカス】名言ランキング第1位『うんきっと。僕よりずっとね!』
出典: からくりサーカス ©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
最終話、主人公の一人才賀勝の最後のシーン。第一話で登場した才賀勝は貧弱で泣き虫の坊やでした。そんな勝に加藤鳴海は自分も昔は負けず劣らず貧弱な坊やだったことを話します。加藤鳴海は勝に自分よりも必ず強くなれると勇気づけます。
出典: からくりサーカス ©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
そして最終話、最後のシーン。才賀勝は1話の頃とは比べものにならないくらい強くなりました。そして、異国の地で過去の才賀勝に境遇の似た少年を助けた才賀勝は、かつての加藤鳴海のように勇気づけます。最後のシーンだけあって感慨深い名台詞です。
からくりサーカス名言ランキングトップ10まとめ
名言ランキングトップ10をまとめてみましたがいかがだったでしょうか。本当なら富士鷹ジュビロの「まずい。…もうこれは…たたみきれない!」をランキングのどこかにいれようと思いましたが、からくりサーカスではないためランク外としました。からくりサーカスはたたみきれないくらい風呂敷を広げた作品ですが、それでも作品に触れれば触れるほど良さがわかる名作だと思います。