『AIR』は2000年に美少女ゲームブランド「Key」より発売されたゲームで、美少女ゲームとしては異例の30万本以上の売上を記録した大ヒット作です。2005年にはアニメ化され、全巻で円盤が10万本以上売れた名作ですね。ここでは感動大作『AIR』のメインヒロイン「神尾観鈴」を紹介します。
目次
『AIR』とはどんな作品
30万本以上売れた超感動作
出典: Air ©VisualArt's/Key/翼人伝承会
『AIR』は美少女ゲームとしては異例の30万本以上という売上を記録した名作で、アニメも円盤が10万本以上売れた大ヒット作です。
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本作は恋愛要素ではなく家族愛や時を超えた想いに主眼が置かれており、発売された2000年当時としては非常に秀逸な作品でした。
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今見ても十分以上に感動できる名作で、『AIR』は「泣きゲー」や「感動アニメ」のパイオニア的存在のメディアミックスです。
『AIR』の魅力
三部構成のストーリー構成
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『AIR』のシナリオは主に三部構成になっており、第一部は主人公「国崎往人（くにさきゆきと）」とヒロイン「神尾観鈴（かみおみすず）」の出会いから始まり、第二部はいきなり1000年前の平安時代が舞台となって様々な秘密が明かされ、第三部は再び往人と観鈴が生きている現代に時間軸が戻り、感動のラストを迎えるという構成になっております。
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このストーリー構成が2000年当時としては斬新で、中盤の1000年前の平安時代に飛ぶ所だけでも超展開なのに、後半は再び現代に戻って意外なキャラの目線で物語が語られる所が話題となりました。
正直言って音楽も物凄く良い
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「Key」と言えばシナリオだけでなく音楽の評判も非常に良く、『AIR』はシナリオライターを務めた「麻枝准（まえだじゅん）」さんが作曲も手掛けているため、シナリオにマッチングした音楽が非常に秀逸な出来となっています。
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オープニングテーマの「鳥の詩」だけでなく、BGMの「夏影」も素晴らしい曲で、You Tubeでは1000万回再生を超える再生回数を誇っていますね。
【AIR】メインヒロイン「神尾観鈴」について
公称プロフィール
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身長：159cm
体重：46kg
スリーサイズ：B83/W55/H82
好きな物：どろり濃厚ピーチ味、恐竜
口癖：がお、にはは、観鈴ちんファイト
属性：ドジっ子
作中では語れていないけど多分もの凄く美少女
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『AIR』の作中で明確に「綺麗」と言われているのは、ヒロインの一人である「遠野美凪（とおのみなぎ）」だけですが、観鈴と初めて出会った時に往人は見とれていたため、観鈴も相当な美少女であると推測できます。
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ゲーム版では出会って早々、往人は観鈴の如何わしい夢を見て悶々としていたので、本当はかなり観鈴のことを意識していたのかもしれません。
観鈴の大好物が変なジュース
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観鈴は変なジュースを飲むのが趣味で、特に変なジュースの中でも「どろり濃厚ピーチ味」というジュースが大好きです。
困った時の観鈴の口癖は「がお」笑う時は「にはは」
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観鈴は恐竜が好きなこともあり、困った時の口癖は「がお」で、それを義理の母である晴子に何度も注意されています。
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笑う時は「にはは」と笑い、かなり独特な不思議系の女の子だということがわかりますね。
アクションが非常に独特な女の子
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観鈴のアクションは非常に独特で、ピースする時は「ぶい！」、気合を入れる時は「観鈴ちんファイト！」など、掛け声が独特で、歴代Key作品のキャラの中でも特に印象的なキャラクターです。
【AIR】神尾観鈴は「空にいる女の子」の夢を見る
「ただ…もう一人の私が、そこにいる。そんな気がして」
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「ただ…もう一人の私が、そこにいる。そんな気がして」は、観鈴のキービジュアルと共にテロップされた観鈴の代表的なセリフで、このセリフに観鈴というキャラクターが詰まっていますね。
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観鈴は「空で哀しい夢を見続ける少女」の夢を見る人物で、主人公の往人が彼の母親の遺言を受け継いでずっと探していた少女です。
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そして、観鈴は往人に自分が見ている夢の話をするようになり、そんな時につぶやいた言葉がこのセリフでした。
観鈴は「空にいる女の子」の魂が転生した人間
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観鈴は1000年前にいた「翼人」の少女「神奈備命（かんなびのみこと）」が転生した人間で、「翼人」、つまり「星の夢を見る者」の魂を継いだ人間です。
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しかし、神奈は1000年前に呪いで魂が縛られてしまったため、長い間たった一人で空に閉じ込められ、「哀しい夢」を見せられ続けていました。
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そのため、転生した後も神奈の魂は癒されることなく、神奈の魂を継いだ観鈴も哀しい運命を背負うことになってしまったのです。
【AIR】神尾観鈴は友達をつくれない運命
1000年前の八百比丘尼の呪いが観鈴を孤独にする
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明るく誰とも距離をつくらないような性格の観鈴ですが、その性格に反して誰かと友達になろうとすると、「突然癇癪を起す」クセがあり、これまで誰とも深い関係を築けないで生きてきました。
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そのため、学校では友達がいなく、観鈴自身も周りの生徒たちも、観鈴の心の病を知っているため、自然と観鈴は一人で遊ぶことを選び孤独に生きてきたのです。
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しかし、観鈴のそのクセは心の病なんかではなく、1000年前に観鈴の前世である「神奈備命」が、母「八百比丘尼（やおびくに）」の「人を遠ざける呪い」を受けてしまったことによって生じたもので、神奈が輪廻転生して観鈴になってからも、その呪いが継続していたことがわかります。
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主人公の「国崎往人」が観鈴と仲良くなっても大丈夫だったのは、往人には「法術」の力があったため呪いを緩和していたためです。
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しかし、あまりにもお互いの想いが強くなってしまったため、往人の法術の力では観鈴にかけられた呪いを緩和することが出来なくなり、次第に二人とも病んでいきました。
母の晴子とは距離のある付き合い
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義理の母の晴子が観鈴と一緒にいても平気なのは、二人は本当の親子ではないため距離のある付き合いしかしないためです。
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しかし、その関係性に限界を感じた晴子は、観鈴を置いて一人でどこかに行ってしまい、取り残された往人と観鈴はドンドン弱っていきました。
【AIR】神尾観鈴と神尾晴子の家族愛に涙
後半の晴子は実質的な主人公
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観鈴は義理の母親である晴子のことが大好きでしたが、晴子の方も実は観鈴のことが大好きでした。
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しかし、晴子はいつか観鈴が本当の父親の所に帰らなければならないという事実に怯えていて、観鈴を愛することに自分でブレーキをかけていたのです。
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後半の観鈴と晴子の親子愛は、とても綺麗に描かれていて涙を誘います。
【AIR】神尾観鈴のショートが天使すぎる
髪を切った観鈴が可愛すぎる
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後半、晴子の腕が悪いせいで観鈴は髪を切られ過ぎてしまい、ショートカットになってしまいました。
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しかし、その姿が可愛すぎて天使ですね。
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観鈴も「子供の頃に戻ったみたい」と気に入り、そこから観鈴と晴子の失われた時間を取り戻す、親子の物語が始まっていきました。
【AIR】神尾観鈴の声優は川上とも子さん
川上さんは41歳の若さで亡くなられた実力派声優
出典: Air ©VisualArt's/Key/翼人伝承会
「神尾観鈴」の声優は、『少女革命ウテナ』の主人公「天上ウテナ」や『ヒカルの碁』の主人公「進藤ヒカル」の声優を務めた「川上とも子」さんです。
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川上さんは2011年6月、卵巣がんによって41歳の若さで亡くなられた声優ですが、ウテナもヒカルも魅力的な主人公キャラで、とても力のある声優でしたね。
【AIR】神尾観鈴まとめ
「泣きゲー」「泣きアニメ」のパイオニア的ヒロイン
出典: Air ©VisualArt's/Key/翼人伝承会
観鈴は忘れようにも忘れられない、「泣きゲー」「泣きアニメ」のパイオニア的なヒロインです。
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「泣きゲー」「泣きアニメ」のメインヒロインの条件としては、「病弱・薄幸・妹属性がある」の三つは外せませんが、観鈴はその三つを全て兼ね備えた究極の「泣きゲー」「泣きアニメ」のメインヒロインの一人かもしれません。
出典: Air ©VisualArt's/Key/翼人伝承会
2000年に発売された『AIR』ですが、2018年6月には同じく夏を舞台にした「Key」の新作『Summer Pockets』が発売され、こちらはより現代風の新しい雰囲気でパワーアップした世界観を楽しめます。
出典: Air ©VisualArt's/Key/翼人伝承会
サマポケのメインヒロイン「鳴瀬しろは」も非常に可愛いキャラクターなので、こちらも見逃せません。
