『東京グール』の登場人物のひとり、月山習。美食家でエレガントなのに、欲に対する歪んだ思想や手段を択ばぬ姿勢から変態としても名高い人物です。今回はそんな月山のキャラクターや名言など、彼の魅力についてまとめてみました。
月山習のプロフィール
出典: 東京喰種 ©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会
月山財閥の御曹司。 月山観母の一人息子。西洋の血を引く類稀な美貌の持ち主。 人間の食べ方にもこだわりや趣味嗜好が強く(ただ殺して食うのではなく、狙った人間を生かしたまま目玉だけをくりぬいて持ち去ったり、わざわざ専門の高級料理店で人体を調理させて食べるなど)喰種対策局には「美食家(グルメ)」と呼称されている。
変態だけどイケメン?
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食への拘りが強く、美食家のグールが集まるレストランの一員でもある月山は、金木と出会ってから、グールと人間の混血である彼を食べる事に異常な程に憑れるようになります。そして、いつか食らってやろうという魂胆のもと、金木にちょっかいを出していきます。その美しい容姿と気持ち悪いほどの変態っぷりのギャップからか、グールの登場人物の中でも人気のキャラクターです。
美食グールの集まり
いかにおいしく肉を食すか、という探求心からグール捜査官のCCGからは「グルメ」という名称で呼ばれており、危険なグールとしてマークされています。月山は同胞であるグールを食す事も良しとしており、美食グールの集まるレストランの一員でもあります。そこでは、M.Mという別名を名乗っており、変わった食材を提供する酔狂な人物でもあります。
金木研との関係
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本作の主人公である金木研。20区で活動をしていた月山は、金木があんていくに身を寄せる事になったことで偶然に出会いました。そして、会うなり金木が他のグールとは匂いが違う事に気が付き、その肉を食べたいと欲するようになります。その後、異様に金木に執着することになります。
カネキの財布?
反アオギリに身を置いてからはカネキに献身的で毎日が最高の日々らしいが、ホリチエからはストーカー、キャバ嬢に貢ぐおじさん、カネキの財布と称されている。 下心があるもののカネキを「我が主」として付き従い、強者として崇めたり、共食いを繰り返す行為を案じもしている。
如何にカネキを大切にしているのか?
これは万丈達が知らない一件も含まれており、カネキの肉体、精神的配慮や行動をいち早く察知して駆けつけるなど組織の中でもカネキへの強い想いが描かれている。また、食材以上にカネキを大切に想っている節も見られた。東京喰種:reではカネキを失い消沈してしまい、二年経っても癒えない想いの深さが窺える。
カネキの存在
更に己の美食の道から外れ悪食に走り、心身共に壊れる寸前であった。回想でも月山自身がカネキ達と過ごすことが楽しかった事が語られており、カネキの生存を知ると脅威的な回復力を見せた。ロゼ編の終盤ではカネキの本意気づかず切り捨てられたと落ち込んだが堀のフォローで立て直す。
究極のストーカー
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再会した際は過去の負い目から引け目気味のカネキに対して自ら和解を申し出た。 以降は仲も三年前より改善され、ある作戦では真っ先に月山を統率に選ぶなど強い信頼関係が生まれている。YGの精神科医による人物分析には、カネキへの理性を抑えつつ非常に巧みでスマートなストーキング方法を究極のストーカーと評された。 (ちなみにカネキとトーカよりも健全という衝撃の結果となっている) 余談であるが、あの人の赫子が月山の赫子と一瞬だが同じ形状になった。
月山習の赫子
出典: 東京喰種 ©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会
グールは卓越した運動能力と、赫子という特殊な能力を使います。赫子はRc細胞という特殊な細胞からできており、背中側に赫子包が内蔵されています。赫子包の位置によって、出現する赫子が違っており、月山は甲赫を使います。甲赫は赫子の中では一番の硬さを保っており、強度に優れますが重たいのでスピードに難点があります。月山は片腕に赫子を巻き付けて闘うスタイルで、単体としての戦闘能力はかなりのものです。
東京喰種での活躍
出典: 東京喰種 ©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会
あんていくで出会ったカネキに興味を示し、巧みに罠に嵌めて喰種レストランで食らおうとしたが彼が隻眼と知ると独占すべく解体屋を殺害し救出。以後、カネキに執心するようになる。西野貴未を人質にカネキを捕食しようとしたが、人質の恋人である西尾錦とトーカを相手に戦い失敗した。
協力関係
その時に死亡したと思われたが、トーカの暴言をきっかけにオートファジー(自分食い)を実行し生存。アオギリの樹に捕らえられたカネキを救出するべく、下心を持ちながら芳村らとの利害の一致し一時的に協力関係を築いた。カネキ救出後は自らを「剣」と称し、いつか喰らうべく反アオギリ側に着いた。
月山習の役割
以降はカネキに忠実な姿勢を示しており、打算的な協力者として稽古も担当している。ただし誘拐事件が原因でカネキからの信頼は乏しく、ややハブられ気味。更にいつか食らうべく尽くしているのは周りにも薄々気づかれており、雛実以外のメンバーにも警戒されているのが現状である(月山自身も仲間意識は皆無に等しく、実際にバンジョーの部下を殺そうとした)。反アオギリでは万丈数壱達とは異なる形でカネキに付き従っており、情報調査や資金援助等が主な役割。
失敗の末、敗北
出典: 東京喰種 ©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会
長くカネキの信用は得られなかったが組織解散の際は、仲間と認められ和解に至った模様。 梟討伐作戦ではいち早く駆けつけてカネキを止めようとするも敗北し失敗。 カネキに感謝を告げられ、最終回では酷く憔悴した姿が描かれていた。
東京喰種:reでの活躍
出典: 東京喰種 ©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会
カネキの死により傷心し人間と喰種を大量に食らい暴食を繰り返す悪食家となる。 共食いによる効果で赫子の強化は見られるも、月山家特有の体質のせいでコントロールができず心身ともに蝕まれ、父から危惧される程に衰弱してしまった。
復活
出典: 東京喰種 ©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会
叶からカネキの生存を知らされず未だに心に深い傷を負っていたが、ホリチエが用意した佐々木排世の写真を見て彼に会いに向かい、生存を確かめると驚異的な回復で復活を遂げた。 そして捕えられた使用人を救出する為にカネキの記憶を取り戻そうと目論むがトーカにその考えを一蹴される。しかし佐々木の方から喰種だと勘付かれた上で記憶を求められたが、カネキを心から案じていた為に傷つけることを恐れその場を去ってしまう。
当主としての覚悟
出典: 東京喰種 ©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会
やがてロゼの黒幕が月山財閥と特定されてしまい、CCGに追われる身となる。父や使用人達が囮となり、逃亡する中で先代が築き上げた偉大さを改めて痛感し新たな当主としての覚悟を決める。 ルナ・エクリプスビルでは投降を促す佐々木を蹴り飛ばし、囚われていた過去と訣別した。
金木との邂逅
出典: 東京喰種 ©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会
過去の特訓のせいで動きが読まれ佐々木に敗れるが、叶の参戦で解放される。それでも半暴走した佐々木に叶は追い込まれ、仕留められる寸前に月山は残る力を振り絞り佐々木を止めに入り逃げるよう訴えた。その三人の前に隻眼の梟の急襲を受け、身動きが取れずにいた月山は叶の絶叫を聞き、自分の前に現れた佐々木を一目でカネキだと見抜いた。念願のカネキに赫子で腹部を貫かれ負傷。
カナエとの関係
出典: 東京喰種 ©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会
その後隻眼の梟を退けたカネキにルナ・エクリプスビルの屋上から突き落とされ、それを助けようとカナエも飛び降り庇おうとする。主である自分を愛してしまったことに涙を流しながら許しを求めるカナエに対して「誰もお前を罰しないよ。カナエ」と初めて彼女の本名を呼んだ。 それを聞いたカレンは赫子を使って彼を遠く放り投げ、そのまま地面に衝突した。
一命を取り留める
カレンに庇われ一命を取り留めたが、捜査官に見つかり駆逐されそうになるが、ホリチエが連れてきたトーカと四方蓮二に救われる。 CCGから脱走してきた父である観母とホリチエと共に行方を眩ませる。
対人間組織に加入
出典: 東京喰種 ©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会
半年後、錦達と行動を共にし流島編で登場。アオギリ側に加勢して宇井班と互角の戦闘を繰り広げナキ達を救出し構成員と捜査官達の身柄を預かった。 一か月後にはカネキの為に演説の場を設け、完全に和解。新たに結成された対人間組織、黒山羊に加入した。
まとめ
アニメ『東京グール』における月山は濃厚でより変態的という大変魅力的なキャラクターが出来上がりました。台詞の言い回し、力強さなど、ファンから高い評価を得ている月山の今後も要チェックです!