一口に異世界系の主人公といっても、様々なジャンルの主人公たちが存在します。過去の記憶を持ち合わせていたり、転生する際に特殊な能力を手に入れていたりと様々なバリエーションの異世界転生系主人公がこれまで活躍をしてきました。しかし、そのような多種多様なキャラクターたちが活躍をする異世界転生系作品達ですが、 主人公が転生する先の世界(作品の舞台)は大まかに2つに分類をすることができます。1つは中世ヨーロッパを舞台にした西洋風の世界で、もう一つは戦国時代の日本などアジアを舞台にした東洋風の世界です。このどちらの世界に転生するかで主人公がどのような生活を送ることになるのか大まかに把握することができるのですが、本作の様に平安時代の日本から中世のヨーロッパに転生をした主人公は他の作品では見ることができないでしょう。しかも、もともとは陰陽師であったという事ですから異世界に転生する前から非凡な設定を有していたキャラクターと言うことになります。異世界転生する前は、平凡な人間だったというのが異世界転生系作品お決まりのパターンですので、本作『最強陰陽師の異世界転生記』の主人公がいかに特殊なのかよくわかりますね。数多く描かれてきた異世界転生系の主人公たちの中でも、特に異質な出自を持っているキャラクターですので、ぜひともチェックをしておいて欲しいキャラクターなのです!!今回はそんな本作の主人公である成果についてアニメ化がされる前に詳しく紹介をしていきたいと思います!!「普通の異世界転生系作品に飽きてしまった」というファンの方には、ぴったりのキャラクターとなっていますので、ぜひともチェックしてみてくださいね!!
目次
前世は最強の陰陽師!!
本作の主人公である成果を一言で紹介するのであれば、間違いなく「前世は最強陰陽師だった。異世界主人公」でしょう。本作の作品としての面白さが、この設定1つに込められていますので、ぜひとも、この点について詳しく注目してみてくださいね。
数々の式神を操る
中世、ヨーロッパ風の世界に転生をした主人公の成果ですが、もともとが陰陽師ということもあり、数々の式神を操るなどの極めて東洋的な能力を得意としています。そのため、通常の異世界転生作品では味わうことのできないヨーロッパ風の世界で式神を操り、周りの魔術師たちに驚かれるという展開が軸として描かれているのです。
時の権力者と対立
もともとは陰陽師として権勢を誇っていたセイカですが、時の権力者と対立をし、謀殺されてしまうこととなったのです。交通事故で命を落としたのではなく、謀によってあえなく命を落としたというのがいかにも陰陽師らしい設定ですよね。
策謀によって死に追いやられる
策謀によって私に追いやられたセイカですが、自身の術を使って異世界に転生する事に成功しました。冒頭で本人が数多くの後悔を口にしていることからも、 自身の陰陽師としての立ち振る舞いに対して悔いており、これらの反省を糧として、異世界で活躍をしようというのが本作のテーマとなっていることがわかります。
異世界では狡猾に立ち回りたい!!
前世では、朝廷という強大な勢力を敵に回してしまったことで、命を落としてしまったセイカは「異世界では狡猾に生きよう」と心に決めました。作品にて慎重に、そして目立たないように行動しているセイカの行動指標は過去に謀殺をされた自身の立ち居振る舞いに対する後悔にあるのです。
「強すぎず、弱すぎず、普通の存在」
前世のように、自らの実力に過信をすることなく、常に慎重に行動するセイカですが、一方であまりにも実力がないと思われてしまうと、それはそれで厄介なため「強すぎず、弱すぎず、普通の存在」という絶妙なラインのキャラクターを目指して日々活躍をするのです。
加減に苦労
ただ、世界での常識になじみのないセイカはことあるごとに自身の力を解放する加減に失敗をしてしまいます。この辺の「あれ、俺また何かやっちゃいましたか?」という展開は、異世界系お馴染みの展開ですよね。本作でも異世界系ならではの「俺TUEEE!!!」シーンは数多く描かれておりますので、その点にも注目していきたいですね!
魔法の使えない落ちこぼれとして活動
陰陽師としての実力はトップレベルの成果ですが、異世界では魔法を使えるかどうかが大きなカギとなっているようです。そのため、生まれながらにして魔法を使うために必要な魔力を有していないセイカは、周りからは「落ちこぼれ」という評価を受けているようです。この評価を彼が陰陽師ならではの能力を使ってひっくり返していく過程も読んでいて気持ちのいいシーンとなっています。
もはやお約束!それでも隠しきれない実力!!
このように陰陽師としての実力をそのまま異世界でも発揮することができるセイカは、異世界でも比類なき力を発揮することとなります。実力を見せびらかしすぎて、敵を多く作ってしまった前世の反省を生かしながら、強敵達と立ち向かっていく必要に駆られるという難しい立ち回りが必要となっているのです。
魔力ではなく呪力
特にセイカが扱っている術は、魔力ではなく呪力を元にして発動しています。そのため、他の登場キャラクターたちが扱う能力とは根本的に原理が違う術を活用しながら数多くの強敵達と渡り合わなければならないのです。
前世の世界から式神も!?
呪術のみではなく、前世でセイカに刺激をしていた式神たちもこちらの世界に呼び出すことができるようです。このように、セイカは前世で使えていた能力は概ね使用することができるとみて間違いないでしょう。
全てが異質の存在
魔力が基本の世界において、何もかもがイレギュラーの能力を発揮するセイカですが、それ故に現地の人々からは、通常の尺度で理解をすることができない極めて異質な存在として恐れられてしまいます。彼の異質すぎる能力を異世界での人々がどのように受け入れていくのかという過程にも注目していきたいですね。
西洋風の世界と東洋風の世界のコントラストに注目
また、本作では通常の異世界転生作品とは異なり、西洋風の世界と東洋風の世界の双方が描かれることとなります。そのため、それぞれの世界の特徴やデザインのコントラストに注目をして楽しむこともできるのです。
二つの世界を楽しめる
数多く存在する異世界転生系作品の中でも、どのような世界感なのかという点は非常に重要な要素となっていますが、本作においては、様々な世界観の世界を舞台として多種多様なキャラクターたちが活躍することとなりますので、観ていて飽きることのない作品となっていると言えます。
魔力対呪力!?
特に本来であれば、決してあい入れることのない魔力と呪力という2つの概念が、それぞれの特性を生かして正面からぶつかる戦闘が数多く描かれておりますので「通常のバトル漫画では飽きてしまった」というバトル作品ファンの方からしてみれば、非常に見応えのある戦闘描写が数多く登場すると言えますね。
どちらも策謀の世界
前世の世界と現世の世界、相反する2つの世界ではありますが、本作の2つの世界に共通して言えるのは「どちらも策謀の世界である」という点です。前世の世界と同じく、現世でも数が多くの策謀に巻き込まれる事となるセイカが前世での失敗を生かしてどのように立ち回っていくのか非常に注目です。
セイカの望みとは??
またセイカは、転生をする際に「今度こそ」という言葉を発していました。異世界に転生することで、「今度こそ」何を成し遂げようとしていたのか、彼の目的についても注目していきたいですね。
物語を通して注目!!
彼が転生をした目的は、物語を通して非常に重要なテーマとなってくるので、早いうちから注目をしておきましょう!!
アニメ化で改善してほしいセイカのツッコミポイント!
「前世は陰陽師」という非凡な設定を有しているセイカですが、現時点では少々突っ込みどころがあるのも事実です。ここからはぜひともアニメ版で改善して欲しい原作でのセイカのツッコミポイントについて軽く紹介をしていきたいと思います。
本当に陰陽師??
たった1つだけ残念なのがセイカの陰陽師としての設定が戦闘描写でしか描かれていないことです。陰陽師というのは、本来朝廷に仕え、星の観察をもとに、その時々の運勢や政の指標を提示する役職です。あやかし退治は活動の主軸ではなく、本来の役割とはまた別の役割だったりします。そのため、本作のように戦闘に特化した役割だけを全面的に押し出しているのは、少し本来の陰陽師のイメージとは乖離をしているとも言えます。
呪術のみが陰陽師じゃない
呪術で戦闘するのみが陰陽師ではなく、その時々の星座の動きを元にして、次に自分がどのような行動をすべきか考えるというのも、立派な陰陽師の特技ですから、ぜひともこの辺の陰陽師の本来の役割に沿った活躍をアニメに期待したいものです。
まとめ
いかがでしたか?今回は本作『最強陰陽師の異世界転生記』の主人公セイカについて紹介をしていきました。前世が陰陽師という通常の異世界転生作品ではなかなか見れない特殊な設定を有しているキャラクターでしたね。それ故に作品では見られない、全く新しい切り口の戦闘描写などを描かれている作品となっていますので、ぜひとも主人公のセイカとあわせて本作のストーリー構成にも注目してみてくださいね。