平成ライダー作品の中でも屈指の人気を誇る2009年放送の仮面ライダーW、実は正式な続編がビッグスピリッツコミックスにて「風都探偵」というタイトルで連載されています!そんな風都探偵のアニメ化が決定し、2022年8月から配信・放送されます。実質的に仮面ライダーの史上初のアニメ化であり、Wというタイトルがいかに人気作かが分かります。風都探偵自体は仮面ライダーWを見ていなくても何となく楽しめますが、やっぱりWの基礎知識があるとより面白いです!なので、今回は風都探偵を楽しむための予備知識、前作仮面ライダーWについて紹介していきたいと思います!
目次
超革新的な意欲作!仮面ライダーWの概要について
仮面ライダーWは、2009年に放送された平成仮面ライダーの11作目に当たる作品です。平成仮面ライダーシリーズは10年が大きな節目となり、11年目となる本作は過去作にはない大きな試みがありました。それは、主人公格のキャラクターが二人おり、二人で一つの仮面ライダーに変身するというバディ物の作品という事です。主演は桐山漣さん(左翔太郎役)と菅田将暉さん(フィリップ役)のダブル主演でした。
仮面ライダーWのストーリーイントロダクションを簡単に紹介!
1年前に、私立探偵の鳴海荘吉とその弟子の左翔太郎は、とある事件にて一人の少年を謎の組織から救い出します。しかし、荘吉はその事件で凶弾に倒れ、翔太郎も絶体絶命の危機に。謎の少年は翔太郎に妙な機械を手渡すと、二人はスーツを身に纏った仮面ライダーへと変身し窮地を脱します。そして、現在、街の至るところで風車が回る都市、風都市にて鳴海荘吉の娘、鳴海亜樹子が事務所を畳むため立ち退きを要求しにやってきました。しかし、そこで亜樹子は風都市に蔓延るドーパントやガイアメモリの存在を知り、荘吉の後を継ぐ探偵、左翔太郎とその相棒フィリップと深く関わっていくことになります。
仮面ライダーWおよび風都探偵の舞台、風都市について
仮面ライダーWおよび風都探偵の舞台、風都市は(おそらく)東京都近郊にある湾岸都市で、風が吹くのが特徴の地形で電力を風力発電で賄っているため、街の至るところで風車が見られます。地名の通り、街の店名やシンボル、果てはゆるキャラまでもが風に関連しています。仮面ライダーWでは、ガイアメモリと呼ばれる生態端末が麻薬などと同じ感覚で裏取引されており、それらを巡る大きな事件が各所で起こる犯罪都市の一面もありました。風都探偵ではガイアメモリを取り扱う元締めが壊滅したことにより、新しく出回ることはなくなったものの、街に残ったガイアメモリは以前より高額で取引され、その手の事件が無くなることはありませんでした。
風都に潜む闇、ガイアメモリとドーパントについて
風都市では長年の間、ガイアメモリというUSBのような端末が裏で取引されて出回っていました。ガイアメモリとは「地球の記憶」を収めた端末で、人体に挿入しデータを読み込むことで超人として
覚醒させる機能を持っています。人体への挿入時にはコネクタと呼ばれる端末が必要で、ガイアメモリを流通させていたミュージアムという組織によって、コネクタを人体に設置する措置が行われます。主人公たちもこのガイアメモリによって変身しますが、ガイアメモリは人体にとって有毒で主に精神を侵食するもので、フィルターとなるドライバーを介さなければ大きな悪影響を及ぼします。主人公たちはそのドライバーによって、悪影響を無くしています。
ガイアメモリで変異した超人、ドーパント
ガイアメモリによって超人となった者はドーパントと呼ばれます。ドーパントはガイアメモリに保存された「地球の記憶」によって様々な形態をとり、ドーパントとなることで非常に強力な力を得ることが出来ます。しかし、ドライバーを介さずにガイアメモリを使用すれば精神に大きな悪影響を及ぼすため、それが大きな事件となることも少なくありません。ドーパント化したものは仮面ライダーの必殺技により、メモリブレイクすることでメモリが体外へ排出されコネクタも破壊されます。ドーパント化したことによる後遺症がある場合もありますが、基本的に死亡することはありません。
仮面ライダーWのストーリーはこうやって進む?それぞれの立ち位置!
仮面ライダーWのストーリーは、基本的に主人公で探偵の左翔太郎が依頼人から依頼を受け、その調査のために街へと繰り出し情報を収集します。その際には、協力者である風都イレギュラーズから情報を仕入れることもあります。そして、その情報からガイアメモリやドーパントの関連性が見え、そのキーワードを元にもう一人の主人公、フィリップが地球の本棚にアクセスし事件の核心へと迫っていきます。最後にはガイアメモリの使用者との対決となり、事件解決というのが一連の流れです。一話完結ですが、それらの背後にいる組織の存在なども徐々に明らかになっていきます。
二人で一つの仮面ライダーW!
仮面ライダーWは左翔太郎とフィリップがダブルドライバー(変身ベルト)にガイアメモリを挿すことによって変身します。片方が変身しようとするともう片方に自動的にベルトが出現します。変身中はどちらかの身体を本体として、もう片方の意識が憑依された状態となります。意識を憑依している側は別のどこかで昏睡状態となりますが、基本的にはフィリップが憑依し鳴海探偵事務所で倒れます。ダブルは挿入するガイアメモリによって性能が変わり、翔太郎がジョーカー、メタル、トリガー、フィリップがサイクロン、ヒート、ルナの三つを所持し、例外的にフィリップがメインのファングジョーカー形態が存在します。決め台詞は「さあ、お前の罪を数えろ!」
もう一人の仮面ライダー、アクセルこと照井竜について
仮面ライダーWにはもう一人、仮面ライダーアクセルというライダーが登場します。その変身者である照井竜は翔太郎たちと同様にドライバーを与えられた一人で、警察組織に属するキャラクターです。アクセルはダブルとは違い、単体で完結した性能を持つライダーですが、その分非常に制御が難しく、切り札となるアクセルトライアルの習得には並々ならぬ苦労がありました。その分、アクセルは速度に特化しており、非常に高い戦闘能力を持っています。
質問してはいけない男
照井竜は警察に所属しながら単独行動を好み、かつクールで質問されれば「俺に質問するな!」と返すなど、一見かなり問題を抱えたハードボイルドな警察官でした。しかし、アクセルの戦闘能力もさることながら若くして警視に就任し「超常犯罪捜査課」を設立するなど、超が付くほどのエリート。ドーパントによる犯罪が後を絶たない風都市においてはなくてはならない人材ですが、彼は元々そんな性格ではなく、1年前に父である警察官を含んだ家族全員がドーパント(井坂深紅郎)に惨殺されたことが彼に暗い影を落とすことになりました。
非常に丸くなった男
もう一人の仮面ライダーということでストーリー的にも非常に重要で、風都探偵においても主人公たちの頼れる仲間である照井竜ですが、当初は翔太郎たちとあまり友好的ではありませんでした。しかし、徐々に彼らを仲間と認めるようになり、最終的に家族の仇である井坂深紅郎との決着を付けた後も彼らとの交流は続くことになります。それからは人間味のある部分を見せ始めるようになります。ただ、元々家族を失う前は普通の好青年だったことから、復讐を果たし元の彼に戻ったと言った方が正しいかもしれません。最終的にはなんと、鳴海探偵事務所の鳴海亜樹子と結婚することになります。なお、風都探偵では嫁になった亜樹子の事を相変わらず所長と呼んでいます。
【風都探偵】仮面ライダーWについてまとめ
風都探偵の前作である仮面ライダーWについてまとめてみました!風都探偵は青年誌での連載なので、ニチアサの仮面ライダーではできないことをガンガンやっている感じがありますが、それでも仮面ライダーWの世界観を壊しておらず正当な続編という感じです!勿論、Wを見てなくても楽しいですが、見ておくとさらに楽しめますよ!