「幼なじみが絶対負けないラブコメ」(略称はおさまけ)は電撃文庫(KADOKAWA)から刊行されているライトノベルを原作とし、2021年4月からアニメが放送される作品です。幼なじみ=負けヒロインという風潮がテーマとなり、幼なじみが負けないことをテーマにしたライトノベルです。勿論、単純に幼なじみが絶対に負けないというだけでは作品にならず、そこには大きな意味が存在しています。今回はそんなおさまけの魅力を紹介していきたいと思います。
目次
魅力その① 幼なじみ=負けヒロインの風潮に一石を投じる作品
昨今の作品では幼なじみ=負けヒロインという図式が確立しています。基本的に可愛くて好きでいてくれる幼なじみがいるけど、別のヒロインと出会った主人公が最終的には別のヒロインと結ばれてしまうという展開です。存在が当たり前すぎて発展性に欠けるため、ありとあらゆる幼なじみヒロインが敗北してきました。中には敗北の果てに暗黒面に落ちる幼なじみや、ヒロインレースから退場させられるために命を落としてしまうヒロインなどがありますが、「幼なじみが絶対負けないラブコメ」では幼なじみ=負けヒロインという風潮がテーマとなり、幼なじみが負けないことをテーマにしたライトノベルです。
魅力その② 「このライトノベルがすごい!2020」で受賞!
宝島社が発行している「このライトノベルがすごい!2020」で文庫部門総合5位、新作2位を獲得しています。また、累計発行部数は50万部を突破しており、アニメ化が決まったことも踏まえてかなり勢いのあるライトノベルと言えるでしょう。コミカライズ版も発売されており、そちらも好評です。コミカライズ版は月刊コミックアライブで掲載されており、現在2巻まで刊行されています。今期おススメのラノベ枠アニメです。
魅力その③ キャラクターが際立っている!
どんな作品でもキャラが立っていないと人気は出ないし、キャラが立たない登場人物はただ消え去るのみ。敗北ヒロインたちが敗北していくのも、キャラが立っていないからといえるかもしれません。そんな本作ではメインキャラクターのみならず、サブキャラクターもキャラが立っています。しかし、やっぱり主人公とヒロインのキャラは非常に立っていると思います。作品においてキャラが立っていることは重要。キャラが立っている作品は面白い。よっておさまけは面白いのです。
魅力その④ サブキャラの際立ち方も凄い!
登場人物の際立ち方が凄い作品ですが、そのほかのサブキャラたちも個性のかたまりです。親友ポジの男である甲斐哲彦は主人公の良き友人ですが、女性に何股もかけまくったり息を吐くようにセクハラをするような人柄であり、校内の女子から蛇蝎の如く嫌われている最低男です。それでも全く反省しないし、メンタルも傷つかないのはさすがと言えるでしょう。校内の女子からの評判が悪いので他校の女子に粉をかけている最悪の親友です。いつか刺されるというか刺されても死なないような親友ですが、そんなキャラにも暗い過去がありそうだったりなさそうだったり。こんな感じでサブキャラの際立ち方も凄いです。キャラが立っている作品は面白い。よっておさまけは面白いのです。
魅力その⑤ ギスギスしないドタバタコメディ
この作品は三角関係を題材にした作品ですが、ギスギスしたラブコメではありません。基本的にギャグテイストで進むので、親しみやすく触りやすい、見ていて飽きない作品になっています。ギャグテイストで進んで、最終的にもとんでもないギャグ展開で涙あり、笑いありの展開になったりします。実際に泣くのは作中の人物ですが、ギャグみたいな展開で泣くのでやっぱりギスギスすることはありません。笑いありの作品を見たい人におススメです。
魅力その⑥ フラれた=負けじゃない!!
この作品におけるヒロインの志田黒羽は、作品が始まる前に主人公に本気の告白をしてフラれています。普通に考えればフラれた=敗北なのですが、この黒羽というヒロインは一味違います。フラれてもなお都合のいい女子という立場に収まり、最終的に負けない計略を練って実行に移していました。可愛いだけじゃなくて強かな女性キャラクターなのです。フラれるということはヒロインにおける負けではありません。そういう意味でも幼なじみが絶対負けないラブコメなのです。
魅力その⑦ 幼なじみが絶対に負けない理由を知ると爽快!
幼なじみが絶対負けないというタイトルだけあって、確かに幼なじみは絶対に負けない内容なのですが、当然そのままの意味ではありません。何がどのようにして幼なじみが絶対に負けないのかが分かると、なるほどと思う事でしょう。幼なじみが絶対負けないというのが、一体どうゆう事なのか?タイトル自体が大きな伏線となっているわけです。その意味が分かると爽快です。見た後には、『幼なじみが絶対負けないってこういうことかよww』という感想を持つはずです。勝者と敗者、このキーワードは本作において大きな意味を持っており、それを意識するとさらに楽しめます。
魅力その⑧ 人間関係と復讐を伏線にしたまさかの展開!!
この作品は基本的にドタバタしながらギャグ展開をしていく作品です。登場人物はアホみたいなことやダイナミックな行動に出るので、それはそれで飽きないのですが、人間関係を大きな伏線として物語を展開させているのも大きな特徴です。そして、最初のエピソードでは“復讐”というキーワードが一つの大きな伏線となっています。主人公による逆恨みじみた復讐劇が事の始まりになるのですが、その“復讐”という行動自体が大きな伏線となっています。幼なじみが絶対に負けないという伏線と共に、綺麗に回収されます。その後の展開も色んな人物の思惑が交錯する内容となっています。
【幼なじみが絶対負けないラブコメ】作品の魅力まとめ
「幼なじみが絶対負けないラブコメ」の魅力について紹介しました!幼なじみがヒロインの王道的なラブコメをベースとしながらも、多数の伏線を張って意外な展開に持っていったりでまさかこうなるとはと思わせてくれる作品です。暗くなり過ぎず、それでいて爽快感のある展開となるので、4月から放送のアニメを見てみてください!一足先にライトノベルやコミカライズ作品を読んでみるのもいいと思います!