「戦闘員、派遣します!」は「この素晴らしい世界に祝福を!」と同じ作者の作品で、このすば同様に小説家になろうで投稿されていた作品が書籍化されアニメ化する作品です。悪の組織に下っ端戦闘員が組織の雇用問題を解決するべく異世界侵略の尖兵として送られるという内容です。このすばと同じように主人公がクズでコメディチックな作風が魅力の作品です。今回はそのあらすじをネタバレありで紹介していきたいと思います!
目次
あらすじ① 秘密結社キサラギ、世界征服を目前に雇用問題に直面する
世界征服を企む悪の秘密結社キサラギは、世界を牛耳る大企業となり世界征服達成を目前にしていました。もはや秘密結社でも何でもなくなったキサラギはある問題を抱えていました。それは世界征服後の戦闘員たちの処遇でした。世界征服達成後、大量の戦闘員は必要なくなるので大規模なリストラをせねばなりませんが、そのリストラを回避するため幹部たちはある妙案を思いつきます。その妙案が『異世界に侵略すること』でした。地球の人口問題や資源問題を解決する冴えたやり方でした。
あらすじ② 戦闘員六号とアリス=キサラギ、異世界に行く
そこで白羽の矢が立ったのがキサラギ最古参の戦闘員六号でした。六号は天才科学者のリリスが開発した異世界転送マシーンを使い、アンドロイドのアリス=キサラギとともに異世界へと行くことになります。転送装置は若干安全面に問題がありましたが、何だかんだ生き残るギャグキャラの六号はなんとか異世界にたどり着きます。たどり着いた世界は未開拓地が多く残る荒野が広がる世界で、強靭なモンスターや勇者や魔王が存在する剣と魔法のファンタジー世界でした。
あらすじ③ 戦闘員六号、グレイス王国に潜入する
転送直後に現れたモンスターをシバいた後、グレイス王国の近衛騎士隊長のスノウと出会った六号とアリスはその流れでグレイス王国へと招かれます。ただその世界には明らかに文明レベルが釣り合わない戦車や、雨を降らせる機械(アーティファクト)が存在していました。六号たちを招いたスノウは美人で巨乳で忠誠心に厚い騎士でしたが、金や地位や名剣に並々ならぬ執着を見せる俗物でした。スノウの責任で故障したアーティファクトを修理することになりますが、あろうことか六号は起動のパスワードを『おちんちん祭り』と設定し、事実上使用不能にしてしまいます。
あらすじ④ 戦闘員六号、王国に雇われイロモノ集団と化す
アーティファクトの起動パスワードを『おちんちん祭り』にしたケジメとして王国に雇われた六号は、責任を取らされて降格したスノウ、食べたものの特性をコピーできるカービィみたいなキメラの女の子ロゼ、婚期を逃して自暴自棄になった挙句邪神崇拝の大司教となったグリムといった問題児たちを押し付けられ、イロモノ集団として魔王軍と戦うことになってしまいます。魔王軍との戦闘では、褐色美人の魔族のハイネやレッドアリ―マーのような魔族、ガダルカンドとの戦いとなり、その戦いでグリムが殺害されてしまいます。
あらすじ⑤ 戦闘員六号、ダスターの塔を攻略する
グリムは邪神の力で生き返ったものの、人類の希望である勇者はいつの間にか敗北していました。不甲斐ない勇者の代わりに騎士たちはダスターの塔を攻略し、イベントアイテムを手に入れなければならなくなります。作戦会議の場で六号はクッソ外道な作戦を提案しますが、さすがに却下されてしまいます。正攻法で塔を攻略しようとする騎士たちを高みの見物していた六号でしたが、騎士たちが消耗してきたころに塔の外壁をよじ登って奇襲。ジャミとゴンズみたいなボスの片方をドロップキックで突き落とそうとした挙句、片方を人質にとって金で解決するという手段で勝利します。
あらすじ⑥ 戦闘員六号、最前線で活躍する
その後、功を焦るスノウのでしゃばりもあって、炎のハイネ率いる魔王軍の鉄砲玉として前線に送られます。そこで再度ハイネと出会った六号たちは炎を操るハイネと戦うことになります。ハイネは強敵でしたが、ハイネの持っていた魔導石を奪ったことから形勢が傾き、六号はその魔導石を盾にハイネに悪質なセクハラを繰り返し撤退に追い込みます。かくして戦いは勝利に終わりますが、その戦いの後六号の正体がスパイだったことがスノウにばれてしまいます。
あらすじ⑦ 勇者、行方不明!!!???
スパイであることがバレてしまった六号はスノウから追放を言い渡されてしまいます。絞首刑は避けられた形ですが、転送装置の安定化のためには勇者が魔王を倒すまでの時間を稼ぐ必要がありました。六号は物資転送のために必要な悪行ポイント(悪いことをするとたまる、ためると地球側から物資と交換してもらえる)を溜めるため、夜な夜な町に繰り出しては女性の前でチャックをおろすというこすい悪行を繰り返していました。しかし、そんなとき情勢が大きく変化します。人類の希望である勇者が行方不明になってしまったのです。
あらすじ⑧ グレイス王国の終焉
勇者は四天王との戦いでどこかにワープさせられ今も行方不明。勇者を失った王国は敗戦ムード一色でした。魔王軍が攻めてくればもうグレイズ王国はおしまいです。そんな絶望的な状況で六号とアリスが出した結論はバックれることでした。そんな中、現れたティリス姫は六号とアリスにこの国の最期を見届け、それを諸国に伝えてほしいと頼んできます。かくして、魔王軍がグレイス王国への攻勢が始まります。
あらすじ⑨ 正義の味方、戦闘員六号
かつての仲間たちが魔王軍と必死に戦うも、ハイネたちや配下のゴーレムたちは強く戦線は崩壊します。絶体絶命の状況になった六号とアリスは姫様を連れて逃げようとします。しかし、最後の最後で仲間を見捨てることが出来なかった六号は、なけなしのポイントで対物ライフルを要求します。しかし、娯楽の少ないこの世界で退屈に耐え切れなかった六号はエロ本にポイントを使ってしまっていたため、ポイントが足りなくなっていたのです。
あらすじ⑩ 戦闘員六号、反撃を開始する!
仕方がないので、ここで大きな悪行を積んでなんとかしようと考えます。そこでスノウが「胸でも何でも好きにするといい」と言ってくれます。しかし、合意の上でスノウを辱めても結局ポイントにならないうえに、迷っている時間もない。そんな状況で六号が苦し紛れにだした判断は、スノウの下着をずり下げて晒し者にすることでした。かくして、スノウの尊い犠牲によって悪行ポイントは加算され、六号の反撃が始まります。
あらすじ⑪ 戦闘員六号、チートを炸裂させる
長距離狙撃が出来る対物ライフルによって魔王軍のゴーレムたちが破壊され、魔王軍が浮足立ってきます。城からの狙撃だと気付いた四天王のハイネとガダルカンドは空を飛んで直接城に乗り込んできます。対物ライフルで接近戦は出来ないので、六号は接近戦用の切り札であるRバッソー(対装甲車両切断用振動バッドソードタイプR)を転送してもらいます。戦闘服の安全装置を解除することで真の能力を発動するRバッソーの威力はまさにチートと呼ぶにふさわしいもので、四天王のガダルカンドを含むハイネ以外の魔族を細切れにしてしまいます。
あらすじ⑫ 戦闘員、いかがですか?
六号は生残ったハイネを一か月の停戦の条件で逃がします。そして、グレイス王国の臨時雇われ戦闘員として王国に残ることになります。秘密結社キサラギの雇用問題解決として未開拓地の開発及び生態系の調査、同業者である魔王軍の殲滅または組織解体、吸収、惑星内の調査や原生生物の駆除などを業務として派遣計画をまとめてキサラギの幹部たちに提出します。かくしてキサラギ異世界支部の新たな戦いが始まろうとしていました。なお、幹部の氷結のアスタロトは六号に気があるので、現地妻が出来ないかと戦々恐々していました。
【戦闘員、派遣します!】ネタバレストーリー紹介まとめ
「戦闘員、派遣します!」のストーリーをネタバレありで紹介しました。原作一巻に相当する内容で、コミックスでは三巻分に相当する内容です。キリのいい部分なのでアニメの放送もここくらいになるのではと思います。この先の展開が放送されるかは分かりませんが、もしかするともう少し先位までやるかもしれませんね。「戦闘員、派遣します!」のアニメは2021年4月から放送開始されます。