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魔女の旅々

【魔女の旅々】単行本第2巻のあらすじをご紹介(ネタバレ注意!!)

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魔女の旅々単行本2巻

原作は白石定規による短編ライトノベル作品です。2019年にあずーるがキャラクターを手掛け漫画化されており、2020年10月よりアニメが放送予定となっています。主人公のイレイナは、「ニケの冒険譚」という本に憧れ、魔女になって旅をすることを夢見ます。魔女になったイレイナが旅の中で様々な場所や人を訪れる内容となっており、基本的には一話完結となっています。また、GA文庫より刊行されている『リリエールと祈りの国』は本作の世界観を引き継いだ続編となっています。今回はアニメ化に先駆け、『魔女の旅々』のあらすじをご紹介していきたいと思います。ネタバレを含む内容なので、まだ見ていない方は注意してくださいね!

第五章 瓶詰めの幸せ

妻に絶景を持ち帰る夫

イレイナが昔読んだ本の中にある夫婦の話がありました。幸せに暮らしていた夫婦でしたが、妻が病気になり、苦しむ妻を見兼ねた夫は、魔法によって世界の絶景を妻へ持ち帰ることを決意したのです。草原を飛んでいたイレイナは一人の少年と出会います。少年の名はエミル。エミルは動物や人間が幸せを感じた瞬間を魔力に変え、瓶に詰めていました。エミルは瓶の幸せを家の使用人であるニノの為に集めていたのです。エミルの行動は、まるで昔読んだ本のような話だと感心するイレイナでした。

暗い顔ばかりの使用人ニノ

使用人ニケ

エミルに村を案内してもらうことになったイレイナ。大きな家を発見すると、エミルが自分の家だと言います。エミルの父は村長なので家が大きいとのことで、エミルの「僕の村」というのもあながち間違いではなかったようです。エミルの半ば強引な誘いでイレイナは家で食事を頂くことに。家の中は質素な村からは想像できないほど広く豪華でした。使用人のニノはイレイナに挨拶を済ませるとエミルと一緒に食事を作りに行きました。ニノはエミルの父が東の国から拾ってきたそうで、会話をしている最中もずっと何かに怯えているような表情をしていました。

エミルの父は奴隷商だった

エミルの父

エミルとニノが食事を作りに行き、一人取り残されるイレイナ。そこにエミルの父がやってきます。軽い挨拶を済ませ、無益な会話をしながら二人が戻るのを待ちます。食事を済ませ、二人が後片付けに行ってしまうと、再びイレイナはエミルの父と二人っきりに。特に会話のネタがないイレイナはニノとの出会いを尋ねます。するとエミルの父は東洋で買ったと言うのです。俗にいう奴隷です。整った顔立ちをしていて売れば良い値が付くと思い買ったが、よく働くので使用人として家に置いているのだそうです。エミルは父が奴隷商をしていることを知りません。そのことをイレイナは許せませんが、エミルのことを考えればそう簡単に言えるはずもないのでした・・・。

対等な立場で接するイレイナ

イレイナとニケ

エミルの呼びかけにビックリしたニノはグラスを割ってしまいます。これに激情したエミルの父はニノに暴力を振るいます。止めに入るエミルですが、父の一喝に怯えてしまい動けません。その様子を不愉快に思ったイレイナは、魔法でグラスを直し、ニノを慰めます。泣きながら「ありがとう」とお礼を言うニノ。いつも奴隷として扱われていたニノはイレイナが対等に接してくれたことが嬉しかったのでしょう。

外の世界は幸せに満ちている

瓶を開けるエミルとニノ

自分もニノを助けたかったと不貞腐れるエミル。そこでイレイナはニノに幸せの瓶を見せることを提案します。ニノを呼び出し幸せの瓶を開けるエミル。中からは細やかなものから壮大なものまで、様々な幸福の欠片が飛び出してきました。外の世界はこんなにも幸せに満ちている。自分が幸せにするから暗い顔ばかりしないで。そう言ってニノを励まそうとするエミル。それを聞いたニノは感情が溢れ出し泣き崩れてしまいました。

物語の結末

物語の結末

エミルに幸せを見せてもらったニノはイレイナに「外の世界には本当に幸せがあふれているのか?」と尋ねます。もちろん辛いことも多いですが、ニノに勇気を持ってもらうために、イレイナは「多くの国で幸せを見てきた」と答えました。これを聞いたニノは何かを悟ったかのような表情で家に帰って行きました。エミルとニノが昔読んだ本の夫婦のように幸せに過ごせることを願いながら村を出るイレイナ。その時、本の物語の結末を思い出すのでした。絶景を見て喜ぶ妻を想像する夫でしたが、自分では二度と見ることが出来ない絶景を見せつけられた妻は、その景色に焦がれ外へ出ようと無理に体を動かし、失敗しては夫に戻されていました。次第に妻は夫に負の感情を抱くようになり、最後は夫に癇癪を起して余命よりずっと早く亡くなったのです。人の為の行いがその人にとって正しいとは限らないということです。

第六章 緩やかに歩み寄る緩やかな死

人違いされるイレイナ

小さな集落に着いたイレイナは村人たちからニーナという女性に間違えられます。人違いだったことに気付いた村人たちですが、あまりにニーナに似ているということで、少しの間ニーナの振りをすることを頼まれるのでした。アベルという少年は村医者では手に負えない難病にかかっており、打つ手がすでにありません。それを見かね恋人のニーナは二週間前に万病薬を取りに都会に向かったのでした。噂では北に丸二日歩いた大きな国にあるという万病薬。不確かな情報ですが、誰よりもアベルを気に掛けていたニーナは噂が真実であることに掛けたのでした。しかし、アベルの命はもってあと三日。未だにニーナは戻って来ず、最期ぐらい幸せな気持ちにさせてあげたいと考える村長は、イレイナにニーナの振りをしてアベルに会ってほしいと思っていたのです。

ニーナに扮するイレイナ

ニーナに扮するイレイナ

ニーナに変装したイレイナは食事と万能薬を持ってアベルの元へ。実際に持って行ったのは睡眠薬であり、イレイナの言葉は台本を読み上げているだけでした。アベルは今にも死にそうな状態で、最期にキスをお願いしてきます。焦るイレイナでしたが、アベルの冗談でした。アベルは本物のニーナではないことに気付いていたのです。バレてしまっては仕方がありません。イレイナが本当のことを話すと、アベルは魔法が見たいと言います。そういうことならお安い御用ということで魔法を見せるとアベルは大喜びし、いつの間にか二人は打ち解けていました。

全てはニーナの為に

ニーナを想うアベル

ニーナが帰ってくるはずがないと言うアベル。イレイナがその理由を尋ねると、万病薬の噂はアベルが作ったものだと言うのです。自分の為に一生懸命尽くしてくれて、最後まであきらめなかったニーナが自分のせいでやつれていくことに耐えられなかったアベルは、万病薬の話を作りニーナに取りに行かせたのです。そんなものは存在しないので当然見つかるはずもありません。途方にくれた時には手紙を読むように伝えていました。手紙の中には「その国で幸せになって欲しい」と書いていました。

イレイナが選んだ選択は・・・

殺しのお願いをされるイレイナ

真実を語ったアベルはイレイナに魔法で自分を殺すようにお願いします。断るイレイナですが、「どうせ殺されるなら・・・」という言葉が引っ掛かります。村の穀潰しであるアベルの死をずっと待っていた村人たちですが、心残りを取り払うきっかけがなく、殺すには至りませんでした。しかし、イレイナ扮するニーナに会ったことで、心残りは解消されました。自分が殺されることを悟ったアベルはどうせならニーナに似ているイレイナにと思ったのです。イレイナはアベルにとっておきの笑顔を見せ、振り返ることなく村を去っていきました。人は生きている限り、悲しみを乗り越えて生きていかなくてはならないのです。

第七章 民なき国の王女

ジャバリエ

イレイナが新たに辿り着いた国は何もかもが滅んでいて、残っているものは王宮だけでした。日も暮れてきたので、王宮内で寝床を探すことに。中に入るとそこにはミラロゼという女性がいました。ミラロゼは王宮の人物らしいのですが、本人に記憶は残っておらず、一週間前に寝室で目覚めたそうです。ミラロゼ宛の手紙が残されており、そこには自分が王女であったことや国が滅んだ理由などが書かれていました。国を滅ぼそうとしているのは外にいる化け物ジャバリエ。日没と共に目覚め、日の出まで国を破壊するジャバリエですが、王宮内へ踏み入ることは出来ないのです。王女であり魔女だったミラロゼは国の仇であるジャバリエを倒すために一人王宮に残っていたのでした。

ミラロゼを手伝うイレイナ

ミラロゼを想うイレイナ

ジャバリエとの決戦を明日に控えたミラロゼ。イレイナは当初手伝うつもりは全くありませんでした。しかし、ミラロゼに世話になり、話しているうちに放っておけなくなります。ミラロゼの作戦は大きな落とし穴を作るという原始的な方法でしたが、真正面から戦うよりは有効な手段でした。準備が整い、イレイナと食事の約束をしたミラロゼはジャバリエとの戦いに挑むのでした。

全てを思い出したミラロゼ

全てを思い出したミラロゼ

決戦を前に震えていたミラロゼを見たイレイナは心配していましたが、いざ戦いが始まるとミラロゼの圧勝でした。ジャバリエの屍の前に立っていたのはさっきまでの優しいミラロゼではなく、冷酷で残忍な魔女ミラロゼでした。王女だったミラロゼは使用人と秘密で逢瀬を重ね子供を身籠ります。それを知った王は使用人を拷問にかけ、腹の中の子を殺しました。全てを失ったミラロゼは魔女であることを利用し、王を追放し、魔女以外入れない結界を張って城を占拠したのです。未来の自分に手紙を書き、能力を使い切ったミラロゼは長い眠りにつき、ミラロゼの魔力と残酷な記憶によって王であるジャバリエは竜と化していたのです。自由を奪われ自らの国を焼き払った王と、愛するものを根こそぎ奪われたミラロゼ。どちらの苦しみもイレイナには計り知れないものでした。そこに残ったのは、民亡き国の王女となったミラロゼの姿だけでした。

第八章 王立セレステリア

王立セレステリア

様々な国を訪れてきたイレイナは都会である王立セレステリアに到着しました。そこには「王立魔法学校」なるものがあり、初めて見たイレイナは見学しようとします。しかし、関係者以外立ち入り禁止と言われ渋々諦めることに。街を見学している中で、セレステリアでは魔法使いとそうでない人が譲り合って生活していることを知るイレイナ。ふと上空から街を見たくなり、空を飛んでいると、王立魔法学校の生徒が一緒に来るようにと言ってきます。目的もわからず、面倒ごとに巻き込まれたくないイレイナは断ろうとしますが、そこに現れたのは・・・恩師であるフランでした。

恩師フランとの再会

フランとイレイナの再会

フランはイレイナに出会う前にセレステリアの魔法学校で先生をしていました。イレイナの修業をしている間の丸一年ずっと学校を空けていたのにクビにならなかったことに驚くイレイナ。それはイレイナが優秀な魔女になったおかげで、学校を空けていた一年が無駄ではなかったと証明してくれたからとフランは言います。恩師から言われたこの言葉はイレイナにとってとても嬉しい言葉だったことでしょう。イレイナは旅で経験したことを話し、魔女である自分は何も出来なかったと言います。それを聞いたフランは、魔女は魔法を上手に扱えるだけで、魔法は誰かを救える訳ではない、自分を特別だと思わないと教えます。その言葉に自分の不甲斐なさを責めていたイレイナは救われるのでした。

イレイナが旅をする理由

イレイナを応援するフラン

旅とは何なのか・・・?!多くの国や人を訪れ、疑問を感じ始めていたイレイナでしたが、フランと話すことで、自分がなぜ旅が好きなのかに気付きます。イレイナを教師として迎え入れようとしていたフランですが、イレイナの気持ちを聞き、旅を続けることを応援することにします。フランや生徒たちに見送られながら、イレイナは新たな国へと旅立つのです。またいつか会いましょう。そのときまでさようなら・・・。

単行本第2巻のあらすじをご紹介(ネタバレ注意!!)まとめ

魔女の旅々アニメ

いかがだったでしょうか?魔女になったことで多くのことが出来るようになったイレイナですが、旅先で人の力になれず魔女とは何なのか?旅をする意味とは?自分に自信がなくなるイレイナでしたが、フランによって全て解決されました。フランはやはり偉大な魔女であり、イレイナにとって恩師ですね!アニメでは話が前後したりオリジナルのエピソードが入ってくるかもしれませんね。

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