<![CDATA[原作は入間人間さんによるライトノベル作品で、通称「あだしま」。『電撃文庫MAGAZINE』で2013年から連載されています。2016年から2017年にかけては『ガンガンONLINE』でコミカライズ作品が連載され、2020年10月からアニメも放送予定となっています。本作品は主人公の安達と島村が学校生活の中で、互いに惹かれ合っていく・・・いわゆる百合作品となっています。安達と島村のやり取りが基本となっている為、登場人物は少なく、主要な男性キャラはいません。各パートが安達目線か島村目線のどちらかで構成されているのも特徴となっています。今回は、アニメ化も決まっているあだしまのストーリーを分かりやすく紹介したいと思います。ネタバレを含む内容になる為、まだ作品を見ていない方は注意してくださいね。
目次
安達と島村の出会い
学校の体育館2階で授業をサボっていた安達の前に島村が現れるところから物語は始まります。安達も島村も授業をサボるいわゆる不良なのですが、暴力を振るうなどのヤンチャな不良ではありません。
お互い深く関わることもなく、程よい距離感を保っていた二人は、その関係が居心地が良いと感じ、行動を共にすることが多くなっていきます。卓球をしたり、お昼を一緒に食べたり、他愛もない話をしたりしていく中で、二人は少しずつ惹かれ合っていきます。
秘密の関係?
友達の日野、永藤と一緒に下校中の島村は、一人で立っている安達に遭遇します。二人の関係を誰にも話していない島村は、咄嗟に目をそらし、その場を去ってしまいます。
気まずい空気のまま別れてしまったことに後悔する島村は、翌日体育館2階で安達のことを待つことに。やっぱり怒って来ないか・・・と思ったとき、安達はひょっこりと現れるのでした。
一緒に帰ることにした二人は、雨の中自転車に二人乗りで帰ります。安達に友達がいるのかを訪ねる島村に、「んーしまむらぐらいかなぁ」と答える安達。島村は安達が自分のことを必要としてくれているのを感じ、安達のことがより一層気になっていくのでした。
二人だけの場所なのに
いつも通り体育館2階でサボッている安達と島村。そこに日野と永藤が現れます。互いに自己紹介を済ませ、4人で昼食を取りながら雑談を始めます。
一見微笑ましい光景ですが、日野と永藤は安達には話しかけず、安達も距離を取り全く二人を見ようとはしません。日野と永藤が卓球をしているのを見て、島村は何かが違うと感じます。
安達と二人っきりの時にはある、気怠さに身を任せるような感じがないからでした。翌日、安達は体育館には来ませんでした。もう安達には会えないのか・・・。そんな不安を抱く島村なのでした。
島村に会う理由が欲しいから
もう会えないかもと思っていた島村の前に、突然自転車に乗った安達が現れます。安達は「昼休みに渡そうかと思ったんだけど」と言い、クリームパンと総菜パン、ミネラルウォーターを島村に渡しました。全て購買で買えるものだと気づいた島村は、以前安達が「次は私が行くから」と言っていたことを思い出します。とても律義な安達ですが、島村に会う口実が欲しかったのでしょう。それを理解した島村は一緒に帰ろうと言い、二人は仲良く家に帰るのでした。
自称宇宙人「知我麻社」
日野と釣りに来た島村は、釣り堀で謎の自称宇宙人「知我麻社」に出会います。地球に「ドーホー」を探しに来たという設定だそうですが、だいぶ面倒な雰囲気・・・。
日野は知我麻社を押し付けるために島村を釣りに誘っていたのでした。面倒な相手ながらもちゃんと対応する島村。しばらく話した後、「なかなか釣れないね」と島村が言うと、「まずそう思うことが大事なのです」と知我麻社は言います。続けて、「そう思うことは、何かを始めているということ」と言うのでした。これを聞いた島村は、言ってみないと始まらないと考え、安達を授業に誘ってみようと思います。
実は私のことが好きなんじゃ・・・?!
島村の誘いを受け授業を受けることになった安達。二人は放課後にドーナツでも食べにと駅に向かいます。ドーナツを食べ終え帰っている際に、安達は島村の手をそっと握ります。
突然のことで戸惑う島村でしたが、安達はいつもこうして誰かと歩いてきたのかもしれないと思い、きゅっと握り返します。まさか・・・安達は女の子好きなのでは?と思い、告白されたらどうしよう・・・などテンパっているところに自称宇宙人「知我麻社」が再び現れたのです。人見知りの安達は二人が会話しているのを見て、自転車を取りに行くと言い訳をしてその場を立ち去りました。
恥ずかしいところを見られちゃった
バイト先を島村に頑なに言わない安達。創作新中華料理店でバイトをしている安達は、「若いから」という理由でチャイナドレスをバイト着にされていました。この姿を島村に見られたくない安達でしたが・・・そこに島村が家族と一緒に来店します。安達は、チャイナドレスでバイトしている自分を見て島村はどう思っているのだろうということで頭がいっぱいでした。翌日、島村に「かわいかったなぁ」と言われ安堵すると同時に照れて「しまむらもかわいいけど」と謎の返しをする安達なのでした。
それは普通ではないですよ、きっと
島村の家に遊びに行くことになった安達。島村とラブラブしている夢を思い出し、島村の足の間に座って良いかを尋ねます。変なことを言ってしまった・・・とテンパっている安達に対し、島村は「いいけど」と即答します。
ドキドキしながら座る安達ですが、島村は落ち着いた様子で受け入れます。どうやら妹がこういう座り方をするので、これが普通だと思っているようです。キスができるほどの近距離に緊張しまくりの安達は、思わず「好き」と言いそうになりますが、声が出ておらず、呼吸もままならない状態になってしまいます。どうしたら良いかわからない安達はそのまま家を飛び出し帰ってしまいました。
突然現れた美少女の正体は・・・?!
突然帰ってしまった安達が気になる島村。体育館に行っても安達はおらず、メールをしても返信がありません。学校が終わっても何の連絡もない為、安達の家に行こうとする島村の前に突然美少女が現れました。
誰かわからず戸惑っている島村に、美少女はヘルメットを被って自己紹介します。そうあの自称宇宙人「知我麻社」だったのです。顔が出来たので島村に見せに来たそうです。宇宙人であり未来人であるヤシロは、正体がバレると解剖されてしまうそうで、目立たないように宇宙服はやめたそうです。ヤシロは「多分あなたはわたしと会うために生まれてきたのだと思いますよ」と言い残すと、晩御飯の調達をしに帰っていきました。
二人っきりのはずだったのに・・・
島村が家を訪ねると、安達は寝起きで玄関を開けます。寝間着のだらしない恰好を島村に見られた安達は、恥ずかしくなり慌てて着替えます。メールに返信しなかったのは鞄を島村の部屋に忘れていたからでした。
バイトがある為、島村と長くいれない安達は、「土曜日とかデー・・・・・・」とデートと言いそうになりますが、遊びに誘います。待ち合わせの場所に着いた島村。そこに現れたのは安達、ではなくヤシロでした。
待ち合わせなしで会えるのは運命だからとテンション上がるヤシロですが、そこに私服の安達が到着します。戸惑う安達ですが、ヤシロは半ば強引に二人を連れてご飯を食べに行くのでした。
ライバル現る?!
ファミレスで島村の隣にヤシロが座ると、安達は向かいに座るのではなく、島村を奥にやり無理やり横に座ります。ヤシロが島村にちょっかいを出すと、安達もちょっかいを出す。
幼い子供相手とはいえ対抗心剥き出しです。しまいにはボーリングでヤシロと対決することになり、島村にどちらを応援するのか迫ります。
普段は大人しい安達ですが、島村のこととなると冷静でいられなくなるようです。
自分に正直に
島村、安達、日野、永藤は四人でカラオケに行くことになります。みんなで遊ぶことが苦手な安達は、カラオケの最中も何度も島村のことを見ていました。そんな安達を気にしていた島村は、帰りに公園で話をします。
島村の優しさに自分の気持ちを抑えきれなくなった安達は、頭を撫でて欲しいと島村にお願いします。島村は「安達は甘えんぼだ」と言いながら「とん」と優しく頭を撫でました。その瞬間、激しい動悸と裏腹に、安達の心は涙を静かにこぼしそうなほど落ち着きました。島村の特別になりたい。特別であるなら変でも構わない。安達は島村のことが好きという気持ちに気付き、自分に正直に生きていくことに決めたのです。
安達のお母さん現る
母親に連れられスポーツジムに来た島村は、サウナで安達のお母さんと出会います。お互い自分の正体は明かしませんが、島村は安達のお母さんだと確信しているようです。
娘のことを良く言わないお母さんに対して、島村はサウナ勝負を挑みます。負ければ娘に母親らしく振舞うという約束をして。勝負に負けた安達のお母さんは、去り際に何か言おうとしますが、口にせず帰ってしまいます。
おそらく、娘の知り合いだと気づいたのでしょう。翌日、安達と話していると、昨日は母親と食事をしたと聞きます。知らない子供との約束でもきちんと守る律義な性格は、さすが安達の母親だと感心する島村なのでした。
島村へのプレゼント選び
島村へのクリスマスプレゼントに何を買ったら良いか悩んでいた安達は、日野に相談することにしました。日野は快く承諾し、放課後に二人でお茶を買いに行くことにしました。
「レジェンドオブアフリカ」という紅茶を買い、帰り際にお礼にお茶を奢るという安達。日野は「お♪これはあだっつぃーのいいところを見つけてしまったな」と笑顔で言います。
安達が島村以外とも少しずつ打ち解けていくのがわかるシーンとなりました。
一方、安達へのプレゼントは・・・
島村も安達にプレゼントを用意していました。プレゼント選びのセンスがないことを自覚していた島村は、永藤に相談して一緒に買いに行きます。
二人で買ったのはなんとブーメランとゴーグル・・・。可愛く包装されていますが、使い道の分からぬプレゼントでした。島村も永藤もとんでもないセンスだということが覗えます・・・。
しかし、島村が自分の為に準備してくれたということが安達にはすごく嬉しかったようです。
安達へのメッセージ
バレンタインを一緒に過ごす安達と島村。互いにチョコを交換した後、島村は安達を駅の宣伝用の電光掲示板に連れていきます。そこには「これからも仲良くしていこうね! 島村抱月」というメッセージが。
投稿したらたまたま当たったそうで、送るときに安達のことがパッと頭に浮かんだと島村は言います。それを聞いた安達は居ても立ってもいられなくなり、人目も気にせず島村に抱き着きます。
突然のことで軽く島村に怒られますが、許可を取ったら抱き着いても良いと言われ、二人は仲良く抱き合いました。
これからもずっと一緒に
二年生になり、今までの自分を振り返る安達。島村と会う前と今ではキャラが違い過ぎるという自覚はあるようです。昔の自分も、今の自分も過去から繋がっていて、どちらも好きとかなり前向きになっています。
そんな前向きの安達ですが、クラス替えという恐ろしい試練が待ち構えていました。果たして島村と同じクラスになれるのか?もし違うクラスになれば島村は自分には積極的に会いには来ないだろう。今以上に一方的な関係になってしまうかもしれない。多くの不安を抱えながらクラス表を見に行く安達。日野と永藤は同じクラスになったようで、10年ぐらい一緒だそうです。神に祈りながらクラス表を見た先には・・・。
今日も、明日も、明後日もあなたに会えるんだ。
これを見ればまるわかり?!あだしまのストーリーを一気に紹介(ネタバレ注意!)まとめ
いかがだったでしょうか?
あだしまのストーリーをざっくりと紹介させてもらいました。
ここには書ききれないエピソード等も多く、ぜひご自分の目で見て楽しんで頂ければと思います。