プランダラは月刊少年エースで連載中のバトルファンタジーです。何かしらの行動を積み重ねなければならないという『カウント』というシステムに支配された世界を舞台で、過去も経歴も謎の男『リヒトー=バッハ』とそれに関わる様々な物語です。前述の設定が薄れてしまうほど二転三転する急展開の連続でとても見ごたえのある作品です。その主人公で閃撃の撃墜王と呼ばれた『リヒトー=バッハ』について紹介していきたいと思います。
目次
謎の撃墜され王、『リヒトー=バッハ』と世界観のイントロダクション
アルシアと呼ばれる世界で、人々は生まれたときから何かをカウントすることを義務付けられていました。身体のどこかに数字が烙印され、その数字が0になったときには地下世界に引きずり込まれてしまいます。そしてその数字の大小はそのまま身分の差でもありました。そんな世界で『女にフラれた数』だけカウントの下がる謎の男が『リヒトー=バッハ』と呼ばれるセクハラ男でした。
どこかで見たセクハラ大好きの主人公『リヒトー=バッハ』
リヒトー=バッハは普段から人に姿を晒さず、仮面や着ぐるみを着込んでいます。普段の性格はセクハラに全力をかけ、女の子からドン引きされてシバかれ子供たちのおもちゃになるような男です。その素顔は白髪の美男子ですが、昔は黒髪でした。そのセクハラ度合いやセクハラが好きな割には好意を向けられることに疎い点は、そらからおとしものを拾うあの男にそっくり。パンツが舞うアレ。作者の前作。
圧倒的な速度を持つ伝説の存在『「閃撃」の撃墜王』リヒトー=バッハ
マイナスに振り切れたカウントを持ちながらも地下世界にボッシュート、通称『アビス送り』にならないのは、パロットと呼ばれるカウンターを所持しており、そのカウンターによるカウントで相殺しているから。ただし、パロットの所持は違法であり所持できるのはアルシア軍の将校のみです。パロットは所持者に特殊な能力を与え、そのカウントに応じて能力の強弱が決まります。リヒトーは5700というカウントを持っており、その力で軍の兵たちを圧倒します。
2倍以上のカウントを持つジェイル=マードッグとも渡り合う
5700というインフレしたカウントを持つ彼ですが、原作三巻の時点で準主人公となるジェイル=マードッグが登場し、カウント12500のジェイルに対しても余力を見せていました。実はとある人物の遺伝子を移植され、パロットの力を最大限に引き出す手術を受けておりその結果としてカウントの10倍近い能力を引き出すことが出来ます。ただし、その場合自身は破壊衝動に支配されてしまいます。
リヒトー=バッハこと坂井離人、壮絶すぎる過去!
リヒトー=バッハは300年前に起こった『廃棄戦争』の英雄であり、撃墜王はその戦争時に名付けられた名称です。しかし、撃墜王たちは300年間老いることなく生き続けています。リヒトーの本名は坂井 離人という名で当時からセクハラ魔人ではありましたが、髪は黒く状況判断能力や場をまとめる能力には長けていましたが、戦闘能力はそこまで高くはありませんでした。
300年前、世界は核の炎に包まれた
300年前アルシアやアビス送りの概念は存在せず、世界は人口増加による食糧難から核戦争に発展し、世界の気候が狂い深刻化した食糧難から全面核戦争が勃発。世界はそのまま滅びるかに見えましたが、そのとき宇宙から『多数決を取るオーパーツ』が議会(アルシング)と呼ばれる装置であり、パロットの力の源でもある絶対の力を持つ存在が落ちてきます。その議会のおかげで世界は核を放棄するものの、それでも世界は誰かから資源を奪わなければ生きていけない世界にであることに変わりはありませんでした。
軍学校でひと時の平和な時間を過ごす
離人は兄の時風を追いかけて軍学校へ入学します。そこでもお風呂を除いたりしていましたが、仲間たちに囲まれ軍人としての訓練の日々を過ごしていました。ただ、来るべき戦争の日に備え、彼らには力が必要でした。そこで議会の力を引き出す才能を持つ軍学校の教官、シュメルマンの遺伝子を移植する手術を受けます。手術は無事成功したものの、世界は停戦協定を破り戦争状態に突入し、手術後の離人も実戦を経験することになります。
廃棄戦争の真実
そしてそのまま世界は戦争状態へ突入し、離人はあれだけ嫌っていた殺しを仲間を助けるために実行します。廃棄戦争は増えすぎた人口を減らすための戦争であり、離人やその後手術を受けた撃墜王たちが戦争に投入されることになります。しかし、離人はシュメルマンの遺伝子移植の副作用で自我を失い破壊衝動に支配され、味方である園原に切りかかったりと、普段は隔離され戦場に行くときだけ薬物を投与され戦場に送り出されていました。そのときの離人のパロットのカウントは『みんなの代わりに敵を殺した数』でした。
戦争の終結
その後、オリジナルパロットと呼ばれるパロット(ぶっちゃけドラゴンボールみたいなもの)を集めた離人の上官たちが議会の全会一致により、天空にアルシアを建国しその国家に選民たちを集めて運営することを可決。地上に残された人々を見捨て、議会の力を振りかざすことで地上から物資を搾取することでアルシアは運営されることになります。ただし、それは苦楽を共にしてきたクラスの皆を見捨て、裏切る行為に他なりませんでした。それでも上官たちは人類という種を残すためにアルシアを建国します。
戦争後の離人
戦争後、アルシア建国に反対した時風を殺害すべく刺客として差し向けられ、時風を殺害。しかし、そのときシュメルマンの殺意から解放された離人は自我を取り戻すものの、兄を殺害した後悔の念にとらわれることになり、そのショックから死亡。しかし、肉体は腐敗せず20年後に蘇生します。その後、Aクラスの皆のその後の詳細を知り、廃人のようになりながらナナとともに軍を脱走。その後、少しずつ感情を取り戻し本編に繋がります。
坂井離人が『リヒトー=バッハ』になったわけ
元々の名前は坂井離人でしたが、後にシュメルマン=バッハの養子となったことで『リヒトー=バッハ』に変わります。ただ、そのシュメルマンはいまだに謎の多い人物で軍学校で愛情を持ち皆を指導したかと思えば、現段階でも当然のように生き延びて暫定的なラスボスと化しています。また、シュメルマンは子供に手をかけることが出来ず、その特性は離人にも受け継がれていました。その結果、戦場では洗脳された子供によって幾度となく離人の暗殺が試みられますが、その都度、撃墜王となり地獄の戦争で相棒を務めた道安竹虎が襲撃に来た子供を殺害していました。
セクハラ大好きだけど…直接好意を向けられるのは苦手な『リヒトー=バッハ』
堂々とセクハラを繰り返したり、お風呂を覗いたりとやりたい放題なのは離人の頃から変わっていません。しかし、どちらかといえばセクハラをしてシバかれるやりとりが好きなようで、本当の意味で好意を向けられるのは苦手。陽菜に好意を向けられてからは、どう接していいのか分からず迫る陽菜から逃げ回るようになったりと、エロもセクハラも大好きだけどヘタレ。
リヒトー=バッハは主人公なのか?
リヒトー=バッハ=坂井離人はプランダラの中心で、彼を中心に物語が展開されるので主人公と言っていいのですが、彼視点で語られることは少なく、読者の目線でいえばジェイルや陽菜たちの目線で語られることが多いです。ただし空気ではなく、あくまでも彼目線の展開が少ないだけで物語の最中心人物であることに変わりはないです。
【プランダラ】リヒトー=バッハまとめ
プランダラは急展開の連続で設定の理解が難しい作品ではありますが、それ以上に変化と勢いが面白い方に特化しているので飽きずに一気見できてしまう作品です。主人公のリヒトーは作者の前作を知っているとより魅力的に映るかもしれません。でもこのアニメで一番楽しみ(恐れている)なのはエンディングでパンツが飛んだりしないかと言う事ですね。2020年の冬から放送開始なので楽しみに待ちましょう!