2019年秋アニメとしてもっとも注目されているのが、今回ご紹介する「ノーガンズ・ライフ」ではないでしょうか。独特な世界観に、異形の主人公、最近はあまり無いサイバーパンク作品です。そんな「ノーガンズ・ライフ」に登場する、拡張者(エクステンド)について掘り下げていこうと思います。「ノーガンズ・ライフ」の世界を知るにはまず、このキーワードをマスターしましょう!
拡張者(エクステンド)とは?
サイボーグ
拡張者(エクステンド)とは、身体の一部、または全身を新技術である「身体機能拡張技術」を施した者のことを言います。病やケガなどで腕や足などを失った人に、その技術を施すことで、今までにない力を与えることが出来ます。簡単に言うとサイボーグです。遠くの音が聞こえたり、脚力が極端に高くなったりと、この世界では人間とは別の生き物のように扱われています。
ベリューレン社
「身体機能拡張技術」を開発したのが、今回の敵である「ベリューレン社」です。単行本9巻が現在発売されていますが、未だに謎に包まれている「大きな戦争」により、その軍事強化として拡張者を作り出したことで、急成長した会社です。主人公はある少年を救うべく、この大企業であるベリューレン社と敵対することになります。見た目が悪の組織間満載でお送りしていますね(笑)
差別
拡張技術による犯罪は日々増えていたり、人体機能を失うという忌避感から、拡張者(エクステンド)への差別はあります。拡張者(エクステンド)を嫌う者は多く、スピッツベルゲンという反拡張技術主義テロ集団も存在しています。拡張者(エクステンド)を必要とする反面、拡張者(エクステンド)に怯えているというのがこの世界なのかもしれません。
主な拡張者(エクステンド)を紹介
ここからはアニメ第1期で登場する、主な拡張者(エクステンド)をご紹介していきます。ネタバレも含みますので、ご注意くださいね。
乾十三
本作の主人公にして、拡張者(エクステンド)の、乾十三(いぬい じゅうぞう)です。めっちゃムキムキでかなりの巨漢です。頭部が拳銃になっていて、勿論引き金を引いて発砲することもできますが、人に触られることを嫌っています。今の時代には懐かしいヘビースモーカーで、しかしやっぱり煙草を吸っている姿はかっこよく見えちゃいます。頭部が拳銃のため表情は分かりませんが、照れ屋なところもあり、そういう時は頬(?)が赤くなり発汗しています(笑)戦闘方法は徒手空拳です。
荒吐鉄郎
荒吐鉄郎(あらはばき てつろう)は、十三がベリューレン社と対立するキッカケとなった少年です。実はベリューレン社のCEOである、荒吐総一郎(あらはばき そういちろう)の息子なんです。後述する「ハルモニエ」を無理矢理埋め込まれ、適合率を上げるために手足の腱を何回も切られ、声帯も潰され、無理矢理拡張者(エクステンド)となり、人体実験の被験体となったのです。そこから逃げ出し十三に助けを求めたのが出会いであり、物語の始まりです。
カレン
アニメ第1話で、鉄郎を回収した偽シスターのカレンです。ベリューレン社の社員であり、拡張者(エクステンド)です。瞳を拡張している視覚拡張者で、煙巻く場所でさえ、相手の場所を把握し狙撃します。元々の狙撃能力も高く、一度は荒吐鉄郎を乾十三から奪い返しています。カレンの登場により、ベリューレン社の裏の顔が見えることとなりました。
エンデ
アニメ第4話で登場する、スラム街で噂の拡張者、エンデです。エンデは無理矢理にベリューレン社の実験として拡張者にされた少女です。自身の姿を憎み悲しんだ過去もありますが、友達のアンと一緒にいるお陰で気持ちを安定させていました。しかし、薬により覚醒させられ、暴走拡張者になりましたが、乾十三のお陰で事なきを得ました。最愛のアンはその際死亡してしまいましたが、メアリー・シュタインベルクの治療のお陰で、新たに拡張技術を施され生きることになりました。これからはもっと自由に楽しく生きてほしいですね。
拡張者(エクステンド)の技師
お医者さん
拡張者(エクステンド)は、少し間違えば不具合が起き暴走することがあります。本人の意思とは関係なく体が動き、最悪の場合殺しをしてしまうこともあります。そこで拡張者専用のお医者さん的存在なのが、拡張技師です。乾十三の協力者でもあるメアリー・シュタインベルクも、拡張技師です。彼女は一流で、一瞬で不具合を解決してくれる名医なんですよ。
違法拡張
拡張技術を施すには、それなりのお金が必要です。それを惜しんでマフィアなどから違法拡張を受けてしまう市民も、実はなかなか多いんです。意思に反して動いてしまうようになる、所謂不具合が起きます。暴走とは違い痙攣のような動きです。拡張技術を施すなら、ちゃんとした技師に頼むのも必要なことなのです。やはり悪だくみを考える者は沢山いるのですね。
ハルモニエを使用する拡張者(エクステンド)とは?
ハルモニエって?
荒吐鉄郎が喉に埋め込まれた、拡張体遠隔操作装置を「ハムニエル」と言います。このハルモニエとの適合率を上げるために荒吐鉄郎は、声帯を潰されてしまったのです。荒吐鉄郎の意思によって、大きく口を開け頭の痛くなるような音を出し発動させます。それにより、拡張者の体を乗っ取ることが出来るのです。荒吐鉄郎自身は、手足の腱を切られて動けないので動くときや喋りたい時に使用することが多いです。本来の目的は軍事使用かと思われますが、定かではありません。
難あり
ハルモニエを使用するメリットは、自身の動けない体ではなく自由に動けるようになること。喋れること。その人に(演技をして)なれることです。声もそのままで荒吐鉄郎が入っていると思ってください。ただ、戦闘能力が上がったり、乗り移った相手の考えが分かったりすることはできません。中身は荒吐鉄郎のままなのです。そして、本人の体は魂が抜けたような抜け殻になっており、一緒に持って行動しなければなりません。そして恰好の狙いめでもあるので、そこが一番の弱点なのです。第4話では籠に入れて持ち運んでいましたね。
拡張者(エクステンド)の世界
いかがでしたでしょうか。【ノーガンズ・ライフ】拡張者(エクステンド)に迫る!をご紹介しました。この、拡張者(エクステンド)の世界というのは、とても不思議でとても怖く、しかし頼りになる存在でもありますね。世界の、人間の裏と表を描いたドキドキの展開は、今後も続きますよ。拡張者(エクステンド)の明るい未来はくるのか、そこも気になるところですね。期待しましょう!