アカギ～闇に降り立った天才～及びアニメ闘牌伝説アカギは『天 天和通りの快男児』に登場する伝説の雀士“赤木しげる”の若かりし頃を描いたスピンオフ作品ですが、福本作品の中でも長期に渡る連載になった人気作です。その作品中には異次元の強さを見せるアカギが繰り広げる名勝負が多数存在します。そんなアカギの名勝負を独断と偏見でランキングにしてみました。
目次
名勝負ランキングベスト8第1位『6回戦南四局アカギと鷲巣の最後の戦い！』
地獄から舞い戻ってきた鷲巣は瀕死の状態で配牌すらままならない状況でした。それで、も鷲巣は朦朧とする意識の中アカギへの執念だけを糧に必死で牌を引き込んでいきます。ただ、一見平静を装うアカギも崖っぷちの状況であり、お互い崖っぷちの状況で牌は配牌が始まります。その配牌はアカギ、鷲巣両者ともに神に愛されたような化物手を引き込んでいきます。なお、通常であれば5分とかからないであろうこの配牌に260話～270話までの10話を費やし、現実時間で10ヶ月もの時間を費やしてます。
最後の勝負開幕……！
鷲巣の国士無双テンパイにアカギのチンイツ7面待ちというとんでもない配牌から始まった勝負。アカギは超危険牌の北を切り、その後安岡からのサポートでカンを繰り返し、鷲巣のアガリ牌を喰い潰します。しかし、鷲巣はそこから豪運を発揮しコンビ打ちで大三元字一色が見えるところまで追い上げます。アカギは鳴きを重ね、少しでもアガリと相手の手を潰すべく動きますが…
決着……！
アカギと安岡の奮闘も空しく、鷲巣は最後のピースを引き当てそこから鈴木との連携により鷲巣の勝ちは確定します。しかし、鷲巣は最後まで続行することなく絶命。部下たちが救命措置に入ったためアカギが勝利します。ただアカギはこの勝負を勝ちとは感じておらず、金を受け取らずに屋敷を後にします。その後、鷲巣は救命措置により蘇生し、アカギを追い続けることになります。
名勝負ランキングベスト8第2位『地獄での戦い！鷲巣VS閻魔大王』
資金が底を突き、それでも勝負の続行を望んだ鷲巣は足りない分を血液で清算します。しかし、その結果鷲巣は昏睡状態に陥ります。昏睡状態に陥った鷲巣が目覚めた場所は地獄……！鬼が亡者たちをムシケラのように扱う地獄で、鷲巣は持ち前のカリスマと行動力、度胸を持って亡者たちを従えて地獄で反乱を起こします。
閻魔大王にガチビンタ
そこに現れた地獄の主閻魔大王の威光にひれ伏してしまう鷲巣でしたが、アカギへの執念を思い出すことにより巨大化。閻魔大王にガチビンタするというこち亀のような展開を経た後、鷲巣は現世へと帰還。麻雀もギャンブルもない地獄での戦いに現実時間で一年近い時間を費やした後、アカギとの最後の戦いに臨みます。
名勝負ランキングベスト8第3位『6回戦南三局 アカギvs鷲巣』
鷲巣の資金は底を突き、お互いの血液を賭けての勝負となった勝負。南二局でアカギにとって不運なツモアガリによって血液を抜かれ一時的に生死の境をさまよったアカギであったが、何とか復活し続く南三局に臨みます。
不穏な幕開け……！
アカギの配牌はパッとせず、対する鷲巣は好調。もはや運と言う要素では鷲巣に分があることは誰もが理解していました。しかし、アカギは鷲巣麻雀の闇、透明でない牌を抱え込みブラフを張ります。通常であれば気にするレベルではないブラフですが、闇を味方につけるアカギだけは別……！鷲巣はそのプレッシャーに安全策を取り、結果放銃しないことを第一に立ち回ります。
放銃……！
慎重に立ち回る鷲巣に対し、アカギはテンパイを崩して既に鷲巣が持つ北の単騎待ちを選択。それは後ろで見ていた仰木にとって理解しがたいものでしたが、アカギのホンイツが無いと知ると振っても死はないと判断し打北。しかし、アカギはその北であがらず直後ドラを引きます。そして当然次巡鷲巣は二枚目の北を切りますが、アカギはそれもスルー。最終的に河底が付いた三回目の打北でロンし、鷲巣にとって致命の満貫を直撃させます。
名勝負ランキングベスト8第4位『6回戦南一局 アカギvs鷲巣』
お互いの血液を賭ける状況で、鷲巣の精神は若かりし頃を思い出したかのように研ぎ澄まされ、鷲巣の超豪運が発動します。七対子でテンパイの状況でスタートした配牌はすでにアガリへの道が見えており、Wリーチで鈴木からの差し込みでアカギに一巡も回すことなくロン。アカギの親を蹴ります。
鷲巣完全復活……！
この判断は結果として最善でした。アカギの手も早く、手番さえ回っていれば安岡からの振り込みでアガることもできていたのです。この判断は最善であり、鷲巣はすでにアカギすらも完全に凌駕する豪運の流れを掴んでおり、次巡でも安岡の稚拙な妨害を逆手にツモるなどの勢いを見せています。
名勝負ランキングベスト8第5位『3回戦東二局 アカギvs 鷲巣』
東一局でアカギにアガられ、すっかり流れを失ってしまったかに思われた鷲巣の配牌でしたが、カンによる新ドラでドラ3が確定し、続く二つのカンで鷲巣の手がリーチドラ12という化物手に。鷲巣は鈴木からの差し込みでいつでもアガれる状況でしたが、アカギからの振り込みを待ちます。
駆け巡る脳内物質……！
安岡が鷲巣の最後のアガリ牌を引いたことで状況は一変。アカギは安岡からのサポートでテンパイまで持っていきますが、最後に残った鷲巣のアガリ牌を切ってしまい放銃。鷲巣は大興奮し「ロンッ………！ロンッ………！ロンッロンッ……！ロンッ………！ロォン………！」あらゆる脳内物質が駆け巡るほどの絶頂を味わいますが、それを安岡が頭ハネ。アカギの手を進めるのではなく、安岡の手を進め鈴木からの差し込みを阻止することが目的でした。
名勝負ランキングベスト8第6位『アカギの罠！ アカギvs市川』
竜崎、矢木を倒したアカギが次に対戦するのは盲目の達人市川。アカギと市川の戦いは二人の点棒だけが伸びて決着がつかない膠着状態になってしまいます。アカギは絶一門の地獄待ちなどで何とか市川から放銃を誘いますが、市川のガードは固く点棒を減らせない状況でした。
イカサマ合戦
埒が明かないアカギはお互いに点棒を減らしての勝負を持ち掛けますが、市川は一度拒否します。アカギはイカサマという強行手段によって市川に点棒を減らしての勝負を飲ませますが、それは達人の市川にイカサマをさせる口実を与えアカギは窮地に陥ります。しかし、アカギの豪運と暗刻をあえて切って市川のイカサマを逆手に取る罠で決着。その後、アカギは当然のように倍プッシュを宣言しますが、相手はそれに乗らず決着となります。
名勝負ランキングベスト8第7位『最初の戦い！ アカギvs矢木』
借金の棒引きを賭けてヤクザとの勝負に臨んでいた南郷の前に現れた中学生のアカギに異様な才気を感じた南郷は、ルールも知らないアカギに代打ちとして卓に入るように頼みます。アカギはその中で麻雀のルールや本質を掴んでいき、その頭脳、洞察力、度胸を武器に対戦相手の竜崎を凌駕します。どうしようもなくなった竜崎はプロの代打ち矢木を呼びます。
天才の誕生
矢木との戦いでもアカギは流れのままにアガリを続けますが、矢木のイカサマによって倍満を振ってしまいます。しかし、アカギはその後、牌をわざと倒して見せる罠で矢木を絡めとり、その後は矢木を精神的に縛りアカギの独壇場となります。
名勝負ランキングベスト8第8位『積み上げられたロジック！ アカギvs浦部』
ニセアカギから治へと交代し、卓に入ったアカギ。しかし、その戦い方は浦部やギャラリーにとっても異質すぎるものでした。しかし、その異質さこそがアカギが仕掛けた罠であり、浦部はその得体の知れなさに自分の癖や本質をアカギにさらけ出してしまいます。
最後は捨て牌すら見ずに決着
前の局であり得ないアガり方をされた浦部は、賭け金の大きさもあって精神的に追い込まれていました。アカギは4鳴きからの地獄単騎で待っていましたが、浦部が必ずことを確信しその場を離れます。宣言通り浦部はロン牌を振り込みます。どうしてこうなったのか、その場にいる誰もが理解できませんでしたが、アカギは浦部を精神的に追い込み、答えを保留するという性質に付け込んだものでアカギにとっては積み上げられたロジックでした。
アカギ名勝負ランキングベスト8まとめ.
今回はアカギに登場する名勝負のランキングをまとめてみました。鷲巣編からのエントリーが多いですが、アカギは連載期間およそ26年中、大体21年を鷲巣編に費やしているためですね。一晩の勝負に21年の時間を賭けた作品もアカギくらいのものでしょう。そんな一晩の勝負で多くの名勝負名シーンが生まれた作品です！
