『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』は『織田信奈の野望』で知られる「春日(かすが)みかげ」先生のメディアミックスで、2018年10月にアニメ化されました。魅力的なヒロイン勢が多い本作ですが、ここでは主人公モンモランシのパートナー的な存在「妖精の王アスタロト」を紹介します。
目次
【ユリシーズ ジャンヌダルクと錬金の騎士】作品紹介
「ユリシーズ」はどんな作品?
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』は、中世後期ヨーロッパ——「ジャンヌ・ダルク」が活躍した時代に異能力者や妖精がいたら? ということをコンセプトに制作された作品です。
ファンタジー要素が強い
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』には「賢者の石」や「錬金術」「妖精」などのファンタジー要素が多数登場し、中世後期ヨーロッパの退廃的な世界観を楽しく描いています。
歴史上の人物が美少女化している
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
ジャンヌ・ダルクの時代に活躍した「リッシュモン」や「フィリップ」などの登場人物たちが美少女化しているのも魅力の一つで、メディアミックスとして楽しみやすい作品です。
【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士】妖精の王アスタロトとは?
アスタロトは「羽根つき」の妖精で妖精族の王
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
妖精と言えば羽が付いているのが普通だと思いますが、この「ユリシーズ」は「羽根つき」の妖精は非常に稀な存在で、「アスタロト」は羽根つきの妖精として妖精族のみならず、人間にも敬意を払われる「妖精の王」として存在感を放っています。
一際美しい妖精のアスタロト
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
アスタロトは手乗りサイズの可憐な妖精で、傷ついた羽を羽ばたかせる一際美しい妖精です。
長い黒髪に茶色い瞳というクセの無い美少女の姿をしていますが、やや露出の激しい服装がドキッとさせる可愛いキャラクターだと思います。
高飛車な性格のアスタロト
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
アスタロトはかなり高飛車な性格で、妖精の王という位の高さから、人間を格下に見ている発言や描写が多いです。
かなり高慢な態度が目立つアスタロトですが、主人公のモンモランシはこだわりのない心の広い人物なので、その対比が面白く良いパートナーをやってると思います。
唐突に登場したアスタロト
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
アスタロトの登場は唐突で、モンモランシが大切な幼馴染であるリッシュモンをイングランド軍に連れ去られてしまった時、絶望していた彼の前に現れたのが最初です。
「賢者の石」の秘密に詳しく、錬金術を育てるだけの知識を持っているアスタロトは、絶望したモンモランシに力を与えるべく、彼を自分のしもべ(逆にアスタロトが飼われてる?)にしました。
妖精族に敬意を払われる妖精の王アスタロト
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
アスタロトが妖精の王というのはハッタリではなく、妖精族の中でも「羽根つき」の妖精は特別な存在だと伝えられているので、アスタロトは妖精族のフェイ族に敬意を払われています。
当然かもしれないけど戦闘力は皆無
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
見ればわかると思いますが、アスタロトはさすがに小さすぎるので、戦闘面での活躍はほとんど皆無に等しいです。
知恵を絞る場面ではモンモランシやジャンヌを上手くサポートする器用さがありますが、一度敵に捕らわれると無力なので、モンモランシやジャンヌの側にいないと危ないでしょう。
【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士】原作のアスタロト
原作ではジャンヌに嫉妬している?
ジャンヌの「ユリス」としての力を発揮させるためには、モンモランシはことあるごとにジャンヌと「ベーゼ(口づけ)」しなければならなくなりましたが、アニメではその様子を呆れて見ている感じのアスタロトも、原作ではもっと二人の関係に嫉妬している感じが目立っています。
原作ではフォレ族を叱咤した活躍を見せた
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
アニメでは小言ばっかり言っている印象が強いアスタロトですが、原作では森でブルゴーニュ軍から逃げる時に妖精のフォレ族を叱咤し、フォレ族にブルゴーニュ軍を撒く手伝いをさせました。
アニメではその部分が完全にカットされていたので、アスタロトは口うるさいだけの可愛げのない妖精に見えてしまうのが残念かもしれせん。
原作ではラ・トレムイユとの確執が強い
アニメでは語られませんでしたが、原作ではアスタロトはモンモランシの従兄弟であるラ・トレムイユと過去に確執があったことが描かれており、妖精の剥製マニアのラ・トレムイユは、珍しい羽根つきのアスタロトに恋に近い感情を抱いていた——という過去があるのが強調されていました。
アニメではその部分が完全にカットされていたので、アスタロトとラ・トレムイユは会ったことがないような雰囲気で、これを残念に思った原作ファンはいたかもしれません。
【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士】アスタロトの正体は?
実は超美人なのでは?
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
原作の一巻で、モンモランシはアスタロトの外見的特徴と酷似した絶世の美少女を賢者の石の中に見ますが、それはやっぱりアスタロトなのではないでしょうか?
違うかもしれませんが、最終的にはアスタロトは何らかの方法で人間の大きさになり、モンモランシが見たその美少女になる気がします。
【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士】アスタロトの声優は東城日沙子さん
『ひなこのーと』の萩野千秋を演じた声優
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
アスタロトの声優は、『ひなこのーと』でおっとり先輩役だった「萩野千秋(はぎのちあき)」を演じた「東城日沙子(とうじょうひさこ)」さんです。
東城さんは2010年代後半に入って主演クラスの役が増えてきたので、今後はさらに期待される声優でしょう。
【ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士】アスタロトまとめ
出典: ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ©春日みかげ/集英社・ユリシーズパートナーズ
アニメではアスタロトの活躍や背景がイマイチ描写されていませんが、原作ではアスタロトはもっと活躍しているので、気になった方は原作をチェックしてみることをオススメします。
モンモランシの良きパートナーとして小言を絶やさないアスタロトですが、原作ではその部分もより細部まで描かれているので、アスタロト萌えした人はぜひ原作も読んでみてください。