2024年春から放送されるライトノベル原作のアニメ『Unnamed Memory』は子孫を残せない呪いをかけられた大国の王子オスカーと畏怖と災厄の象徴である魔女であるティナーシャとの日常ラブコメあり、バトル展開あり、ミステリー要素ありの四方山話的な作品です。原作はライトノベルですがコミカライズもされているので、今回はそのコミカライズ版1巻分の内容を紹介していきたいと思います!
目次
ストーリーその① 魔女のいる世界
この世界には魔女と呼ばれる存在がおりました。魔女とは絶大な力によって異質とみなされる女たちのことを指し、長き時を生き気紛れに絶大な力を操る彼女らは数百年に渡って畏怖と災厄の象徴とされていました。魔女は世界に5人存在し、『閉ざされた森の魔女』、『水の魔女』、『呼ばれぬ魔女』、『沈黙の魔女』、『青き月の魔女』と呼ばれていました。
ストーリーその② 青き月の魔女
魔女の中でもより強力な力を持つとされる『青き月の魔女』は何処の国にも属さない荒野に青き塔を建て、その最上階に棲んでいると言われています。塔にはいくつもの試練があり、それを乗り越えて最上階に到達できれば彼女が望みを叶えてくれると言われていましたが、塔に挑戦し無事に帰ったものはおらず、次第に近づくものはいなくなっていきました。
ストーリーその③ 挑戦者オスカー
そんな青き塔に挑戦しようとする二人の若者がいました。一人は大国ファルサス王家の王太子であるオスカー、もう一人はその従者であるラザル。オスカーは次々と試練を突破していきますが、従者のラザルはその試練の厳しさに今すぐ帰ることを提案します。イケイケのオスカーはその提案を無視し次々と試練を突破しますが、その途中でラザルは塔のトラップにかかり落下。ラザルを失ったオスカーは痛恨の思いで残る塔を突破していきます。
ストーリーその④ 青き月の魔女との邂逅
最上階に登ったオスカーを待っていたのは数百年の時を生きているとは思えないほど若々しく美しい少女でした。ティナーシャと名乗る青き月の魔女は魔法によって身体の成長を止めており、実際に長い時間を生きてきたのだと言います。なお、塔では死人が出ないようになっており、途中で脱落したラザルも無事でした。これまで塔の挑戦に失敗した人たちは記憶をいじられて大陸のどこかに飛ばされただけで、青き月の魔女ティナーシャは畏怖と災厄の象徴とは思えないほど人の好い人物でした。
ストーリーその⑤ 沈黙の魔女の呪い
オスカーは一国の王太子という立場ながらリスクを承知で塔に上りました。それには事情があり、『沈黙の魔女』に『子孫が残せなくなる呪い』をかけられてしまったからでした。呪いを解くためにあらゆる研鑽を積みあらゆる手段を探すも結局呪いを解く方法は分からずじまいで、藁をもすがる思いで青き月の魔女の試練に挑んだのでした。しかし、最強の魔女たるティナーシャでも沈黙の魔女の呪いを解くことはできませんでした。
ストーリーその⑥ 呪いではなく祝福
実はオスカーに掛けられたのは呪いではなく祝福。とびっきり強い祝福をかけることで生まれてくる胎児に対しても強力な祝福がかかるようになっており、その強力な祝福の力に母体が耐えられないというものでした。不能や種なしになる呪いではなく、生まれてくる胎児に強力な祝福がかかることで母体を壊してしまうというのが呪いの正体でした。そして、その祝福をどうにかすることはいくら青き月の魔女でも不可能だったのです。
ストーリーその⑦ キミに決めた!
ただし、ティナーシャは呪いを貫通できる裏技も教えてくれます。それは祝福に耐えられるくらい強力な母体であれば実質的に呪いに耐えて出産することが可能なのだといいます。ただし、そんな逸材は限られており今から探しても到底見つかるものではありません。そこでオスカーは塔制覇の報酬として『ティナーシャがここを降りて自分の妻になること』を要求します。青き月の魔女のティナーシャは当然その呪いに耐えられる母体の一人だったわけです。ティナーシャは顔を真っ赤にして食い気味に拒否し、実力行使でオスカーを追い返そうとするのですが、オスカーは魔法に対して絶対的な抵抗を持つファルサスの国宝、宝剣アカーシアを持っていたため出来ませんでした。
ストーリーその⑧ 1年間の契約
異世界チートはキミに決めた!みたいことを言われたティナーシャは結婚して子供を産むことを固くなに拒否したので、オスカーは仕方なく『1年間ここを出てファルサスで俺の傍で暮らす』という要求に変えます。ティナーシャはその要求を受け入れ、1年間オスカーの守護者となる契約を結びます。オスカーは気が変わったら自分の妻として永住してもいいといいますが、気が変わることはないと言い切ります。
ストーリーその⑨ 魔女の弟子として暮らすティナーシャ
オスカーの守護者として城に滞在するティナーシャは魔力の大半を封印し、表向き魔女の弟子兼宮廷魔術師として働いていました。ファルサスの生活を悠々自適に楽しむティナーシャは、ファルサス城都で行われるお祭りで照明係を担当することになり、そのお祭り自体もとても楽しみにしていました。そのお祭り当日には魔法士のテミスと挨拶を交わし、ティナーシャに奇妙なメッセージを残す二人組とも遭遇します。
ストーリーその⑩ 事件発生
お祭りの最中に子供が堀に落ちて溺れるという事件が発生。兵士のアルスが堀に飛び込み救出するのですが、そのすぐ後に魔法士のテミスが何者かに殺害されるという事件が発生し、持ち場が近くでありながら事件発生直後に担当区域を離れていたティナーシャが第一容疑者として疑われてしまいます。しかし、ティナーシャはその時刻にオスカーと会っており彼女の潔白は証明され、事件の調査はアルスが担当することとなりました。
ストーリーその⑪ テミス殺害の犯人
テミスは毒殺された後、バラバラに解体されて焼かれていました。本来テミスと思しき人物は子供が溺れた時間帯に目撃されていました。ただ、テミスは自分の仕事である照明を水中に沈めたランプに火を点灯させるというやり方で行っていたため、テミスの死亡時刻と照明が付いていた時刻は一致していなくても問題はありませんでした。テミスは子供が溺れる騒ぎの前に死んでいたとアルスは推測します。アルスはテミスの腕の特徴的な紋章を目撃していましたが、アルスが見たのはテミスの腕だけで、その腕は解体されたテミスの腕でした。犯人はテミスの腕を使ってアリバイ偽装をしたのです。
ストーリーその⑫ 犯人の正体
犯人の正体はテミスの恋人であるフューラでした。フューラは精霊術師であり、純潔を失うとその力を失ってしまうという特徴がありました。フューラは望んでテミスに純潔を捧げ力を失いましたが、テミスの力を失った彼女に対しての見下すような視線に耐え切れずに殺害に及んだと自供します。ただし、テミスは彼女との結婚を真剣に考えており、本当に彼女を見下していたのかはもはや誰にも分かりませんでした。
ストーリーその⑬ 黒幕の存在
テミスを殺害したフューラは獄中で自殺。しかし、彼女だけでは絶対に実行できない犯行であり、その背後には黒幕の存在が見え隠れしていました。フューラの身辺にはあやしい老人が出入りしており、フューラが自殺したときにも同様の人物が目撃されていました。黒幕の正体も目的も現時点では分からぬままでした。
【Unnamed Memory】ストーリー1巻内容まとめ
Unnamed Memoryのコミカライズ版1巻の内容をまとめてみました!最初はオスカーとティナーシャの運命的な出会いから、彼らが巻き込まれる殺人事件からさらなる事件に繋がっていくという物語でした。単純に一本道の物語を辿っていく訳ではなく、彼らの些細な日常や事件なども取り上げられていきます。オスカーとティナーシャの日常的な物語も多く、名前をつけるまでもない物語なので気になる人は是非視聴してみてください!