2023年4月から放送されるアニメ、神無き世界のカミサマ活動は、神や宗教といった概念が存在しない(意図的に隠された)世界に転生した主人公が成り行きから新興宗教を興して、信者たちを獲得していかなければならなくなります。そんな本作の主人公、卜部征人について紹介していきたいと思います!
目次
父親はカルト宗教の教祖!後ろ指を指されながら生きる征人
本作の主人公である卜部征人は、新興宗教「新地崇教」の教祖である父親の元で生まれ、宗教とともに生きていましたが、宗教云々に関して傾倒することもなく、とても冷めた目で見ていました。実際、カルト宗教の息子として生まれた征人は周囲からはカルトジュニア扱いされてはドン引きされ、友人や恋人は当然出来ず、宗教の勧誘では間に合っていますと答えるレアな体験をしていました。征人にとって神や宗教は人生を狂わす存在以外の何物でもなかったのです。
卜部征人!過酷な荒行により落命!?神無き世界に転生を果たす!
征人は父親とその信者たちにより、死亡不可避の過酷な荒行をさせられてしまいます。その結果、征人は死亡……したかに思いましたが、まさかの異世界転生を果たしていました。その異世界には征人が求めてやまなかった神や宗教といった概念が存在しない世界でした。よくある異世界チートは何ももらえませんでしたが、親しい友人や異性の友達も出来て充実した日々を送っており、それは以前の征人が求めてやまないものでした。
神無き世界は皇国が人口統制を行うディストピアだった!?
しかし、その世界は過度な人口統制が行われており、人間が増え過ぎたら自殺させて人口を調整させる『終生』という決まり事が世界を支配するディストピアでした。世界を牛耳る帝国の兵士に仲間たちを次々と殺害され、反抗した征人自身も殺されてしまいそうになってしまいます。
ヒロイン?相棒?転生前に実家の宗教が信仰していた神が顕現!?
絶体絶命の状況で突如現れたのが、転生する前に実家の宗教が信仰していた神様『ミタマ』でした。ミタマは人知を超えた神通力で皇国の兵士たちを消滅させ、征人や仲間たちも生き返らせます。異世界転生チートは何もないと思っていましたが、実はとんでもないチートがあったのです。ただし、当のミタマは見た目幼女で、性格も調子に乗りやすくチョロい幼女であまり頼りにならなさそうなチート幼女でした。
卜部征人、ミタマを信仰する宗教を興さざるをえなくなる
差し迫った脅威は排除できたものの、その原因となる皇国から再び狙われることは明白でした。実はミタマの力の源は自分を信仰する信者たちの数であり、残っていた力はすでに使い果たしていました。信者のいないミタマは何の能力も持たないただのクソザコ幼女でしかなかったので、征人は仲間たちを守るために腹を括り、大嫌いな宗教団体を自ら立ち上げる決意をします。征人がミタマとともに逃げるという選択肢もありましたが、征人にとっての仲間たちのために戦うことを決めたのです。
卜部征人、カルト宗教のやり口は熟知!?
征人は教団「救世御霊教」を立ち上げて、信者たちの獲得に乗り出します。征人は宗教が大嫌いでしたが、一代で宗教団体を大きくした父親の背中を見て育ったためか、そのやり口については熟知していました。なので、どうすれば信者を増やせるかという手段はある程度知っていました。ただし、唯一神たるミタマをシンボルとしようとする作戦は、ミタマが神とは思えないほどノータリンでバカでカリスマのカの字もなかったため頓挫し、別の手段で信者の獲得に乗り出します。
言葉巧みに他者を篭絡する男!卜部征人
征人は性格的に宗教団体の教祖には向いていませんが、誰が何を求め、どういう言葉をかけて欲しいかを敏感に察知し優しい言葉をかけて他者を篭絡する手腕に長けています。その手腕によって、元帝国兵士のベルトランやアルコーンのアータルなど、かつて敵だったキャラクターに対しても言葉巧みに誘導することで味方につけていきます。教祖というよりは詐欺師の才能に長けている主人公ですが、仲間に対しての情は深く、利用することはあっても悪いようにはしません。
神すらも手玉にとる!?ミタマを最大まで酷使する男!
言葉巧みに人を操る才能は、敵だけに使うのではなくミタマやロイなどの単純な人物を煽動してその気にさせるのも上手です。とくにミタマに対しては、枯れた植物みたいになるまで酷使して信者数を増やし、信者数が増えたことによって復活したミタマをさらに酷使します。ミタマは非常にチョロい性格なので、調子に乗せてやればなんだかんだでしっかりやってくれます。その一連の流れはギャグシーンとして定着しています。
策略にも長ける名参謀!人を見る目はある男!
人心掌握術や宗教に関連する心理学など、詐欺師に向いている征人は対立する偽神たちに対して頭脳で出し抜くほどの策略家です。特に人の才能を見抜きプロデュースしたり、場の流れを見切ってオーディエンスを味方に付ける状況を作ったり、その裏では全く別の作戦を二重三重に仕込んだりするなど、とても頭脳戦に長けた主人公です。場合によっては味方すらもだまして状況を打開したり、自信満々にハッタリをかましたりと強心臓で肝も座っています。
実は格闘技経験者!?割と強い主人公
転生前は父親の指導により格闘技を嗜んでいたようで、ステゴロでもそこそこやれるようです。しかし、本作の戦闘シーンは人知を超えた神様同士の大怪獣バトルになることが多く、さすがにそこに混ざって入れるほど強くはありません。ただし、能力が使えない状況となればそれなりに戦うことができるほどの戦闘能力は持っているようです。
【神無き世界のカミサマ活動】卜部征人まとめ
神無き世界のカミサマ活動の主人公、卜部征人についてまとめてみました!宗教団体の息子だけあって、人心掌握のテクニックに長けるという悪役キャラみたいな主人公ですが、異世界で宗教団体を作り上げていくという設定は面白く、ギャグにも頭脳戦での映える個性に溢れた主人公だと思いました!