間もなくアニメが放送開始される「それでも歩は寄せてくる」。現在も週刊少年マガジンで連載中の人気作品ですが、この作者の名前に見覚えはないでしょうか?実は少し前に放送されていたアニメ作品の原作者であり、本作以外でも既にアニメ化が決定している人気原作者だったりします。今回はそんな人気作者の山本崇一朗先生について紹介していきます。
目次
山本崇一朗の年齢や出身地は?
今からちょうど10年ほど前、2012年より本格的に漫画家として活躍しだした山本崇一朗先生の年齢は35歳!2011年に小学館新人コミック大賞で佳作賞を受賞しているので、漫画家として20代前半の頃には活動されていたようです。出身地は四国の香川県。映画などで何度も舞台になっている伊豆島出身。大学は「貧乏神が!」の作者、助野嘉昭先生や、「ゆらぎ荘の幽奈さん」の作者、ミウラタダヒロ先生と同じ、京都精華大学出身となっています。
山本崇一朗先生の連載デビュー作はもちろん
山本崇一朗先生のデビュー作には、短編集の「ロマンチック」や「恋文」がありますが、本格的な連載でのデビュー作となったのが、大人気アニメ「からかい上手の高木さん」です。最初は「ゲッサンmini」で付録小冊子として連載されていたのですが、2016年からはゲッサンの本誌で連載が開始。2011年には小学館漫画賞少年向け部門を受賞し、累計で1000万部以上の売り上げを誇っています。また、本作には主人公とヒロインの結婚後が描かれる「からかい上手の(元)高木さん」や、本編ではモブキャラだった女の子たちが主人公の「恋に恋するユカリちゃん」など、スピンオフ作品も登場しています。2022年までにアニメは第三期まで放送済。2022年6月には映画公開も予定されており、まだまだ人気は続きそうです。
漫画界の二刀流?
漫画家は基本的に、同じ出版社から漫画を出します。稀にジャンプからマガジンへ移籍したり、出版社が変わる漫画家さんもいますが、ほとんどの漫画家は新作を描くときは同じ雑誌です。(ジャンプで連載が終われば、新作はまたジャンプで連載など)しかし山本崇一朗先生はゲッサン(月間サンデー)で「からかい上手の高木さん」をはじめ、様々な作品を描いてきたのですが、「それでも歩は寄せてくる」は週刊少年マガジンで連載。しかもどちらかが連載終了するわけでもなく、同時進行でサンデーとマガジン、二つの雑誌でマンガを連載しています。
実は3刀流でもある山本崇一朗先生
現在ゲッサンで「からかい上手の高木さん」。週刊少年マガジンで「それでも歩は寄せてくる」を連載中の山本崇一朗先生ですが、実は同時進行でもう1作品、「くノ一ツバキの胸の内」という作品も、ゲッサンで連載しています。ページ数はそれほど多くないとは言え、週刊誌での連載に加え、他にも2本同時進行していくタフさ……しかも全ての作品が人気作となっており、この「くノ一ツバキの胸の内」も、2022年4月よりアニメ化が決定しています。つまり2022年は、1月~3月まで「からかい上手の高木さん」。4月~6月頃まで「くノ一ツバキの胸の内」。そして7月~9月頃まで「それでも歩は寄せてくる」と、ノンストップで連載作品のアニメ化が続いています。(6月にはからかい上手の高木さんの劇場版も)
ジャンルは主にラブコメ
山本崇一朗先生の描く漫画は、基本的にラブコメとなっています。ラブコメと言っても恋人同士のあれこれを展開するのではなく、恋人になるまでのなんともいえない関係を描くのが特徴。「からかい上手の高木さん」では友達以上、恋人未満といった感じで、2人の関係を見てキュンキュンした人も多かったのではないでしょうか(笑)「それでも歩は寄せてくる」はまた少し違った感じになっており、お互い両想いなのにとある理由でそれを隠して部活動する物語。からかい上手の高木さんとは違い、ヒロインがポンコツキャラとなっています。ラブコメながらギスギスした感じの雰囲気が無いところも、山本崇一朗先生の描く漫画の魅力になっています。
おでこを出さないと死んでしまう病に!?
山本崇一朗先生の描く作品で、必ずと言っていいほど目につくのがヒロインの広いおでこ!私の知る限り、ヒロインはみんなもれなくおでこを出しています。連載中の作品だけでなく、Twitterなどに投稿される絵でも、やはり圧倒的に多いおでこヒロイン……もはやおでこを出しているヒロインは作者の代名詞とも言われており、ファンの間ではおでこフェチという事は誰でも知っているほど、生粋のおでこヒロイン好きです(笑)ちなみに高木さんは違う作者の描く結婚後のスピンオフ作品でも、おでこは変わらずでした。たまに髪型が崩れたりして前髪があると、ファンはざわめいてしまいます。
初めて週刊誌でストーリーを意識して描いた本作
「からかい上手の高木さん」では、主にショートストーリーがメインになっており、話は続いていない短編なので、いわゆる「どこから読んでも楽しめる」作品でした。それに対し「それでも歩は寄せてくる」はストーリーのつながった作品になっており、これまで短編を主に描いてきた作者は、初めて週刊誌でストーリーを意識して描いたとコメントしています。そういった点でも、これまでの作品とはまた少し違う山本崇一朗作品が楽しめるのではないでしょうか。
「それでも歩は寄せてくる」作者まとめ
ここまで「それでも歩は寄せてくる」の作者、山本崇一朗先生について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。同時に他の出版社でも連載をしており、さらに3作品同時に連載中という事にも驚きましたが、その全てが2022年にアニメ化されているという事にも驚かされました。作者コメントにもあった通り、本作はストーリーも意識して描かれた作品になっているので、「からかい上手の高木さん」とはまた違ったアニメになると期待。今からアニメ化が待ちきれない作品です。