一巻の内容は特別実習を受ける事となった経緯やその道中に反魔女派である女神の浄火（デア・イグニス）の暴虐と呼ばれる裁定官の襲撃を受けた事、更にホルトの意外な正体が明かされました。セ―ビルが魔法を使えない理由も判明し、襲撃を退けた一行は一先ず団結して実習先の村へ向かう事になります。
魔法使い黎明期 ストーリー解説
第六話 定宿の大浴場①
街に立ち寄ったセ―ビル達はロー・クリスタスが懇意に利用している定宿の大浴場で汗を流しに行きます。セ―ビルとクドーは貸し切り状態の浴場に感嘆としながら身体を洗います。そこでクドーがどうして魔法使いになりたいのか、理由が明らかになります。クドーは教魔兵団と呼ばれる優秀な騎士を集めた組織に入る事を志していました。
第六話 定宿の大浴場②
教魔兵団を志す理由は、破竜王と呼ばれる人物に助けられた事が切っ掛けです。クドーは幼い頃、見世物小屋で様々な酷い行為を受けていました。北の災厄と呼ばれる事件に巻き込まれたクドーは檻の中に閉じ込められてしまい、絶望的な状況の中で何時か訪れる死を待っていました。そこを助けたのが破竜王と呼ばれる人物です。クドーは彼に憧れて人を守りたいと思う様になったのです。
第六話 定宿の大浴場③
良い話で終わるかと思った時、何故かロー・クリスタスが浴場へ入って来ます。思春期真っ只中のセ―ビルとクドーは大慌てで抗議しますがロー・クリスタスは一歩も引きません。そこにホルトも入ろうとしていたらしく、てんやわんやの大騒ぎとなってしまいました。
第七話 魔女の村①
それからの道のりは嘘の様に平穏な物でした。そんな中でクドーがふと、ロー・クリスタスに引率が終わった後の事を尋ねます。引率が終わった後、魔法を広める切っ掛けになったゼロの書の著者に会いに行って話をするといいます。その理由は退屈しのぎという物です。退屈で退屈で仕方が無いのだと、平然と彼女は語り出します。
第七話 魔女の村②
ロー・クリスタスは見た目こそ幼い少女ですが実際の年齢は300歳を超えています。魔力があれば死なない為、生物に必要不可欠な食事や睡眠、色恋や生殖活動なども全て彼女にとっては無駄な物なのです。唯一残っている物は娯楽、彼女にとっての絶対の営みは遊ぶ事なのです。世界が崩壊の危機に瀕していても彼女にとっては心が躍る娯楽にしか過ぎなかったのです。
第七話 魔女の村③
そして話している最中に、茂みの中から少年が飛び出してきます。少年はセ―ビル達を岩穴へ連れ込むと魔術を行使して結界を作ります。そこに現れたのはトラの獣堕ちでした。結界を物ともせずにセ―ビル達を炙り出すと、彼等が特別実習という事も見抜きます。ロー・クリスタスの不意打ちでセ―ビル達は何とかその場から逃げ出す事に成功します。
第八話 偽りの平穏
村に辿り着いたセ―ビル達は盲目の神父に出会います。そして、特別実習先のこの村が魔女によって乗っ取られてしまった事を告げます。学長のアルバスもこの件を知っており、最初からセ―ビル達を退学させる方向で動いていたのだと聞かされます。ロー・クリスタスのお陰で引き返す事にはなりませんでしたが各々不信感が募る様子を見せています。不穏な空気が流れている村を案内され、宿として提供された空き家は不気味な人形が吊るされていました。家を一通り見回ったロー・クリスタスは突然、この村の魔女を殺す事を皆に告げます。
第九話 セブの選択①
このままでは特別実習を受けれず退学になる事は必須。そうでなくても魔女と戦い勝利する事は絶望的。とはいえこのまま引き下がる訳には行かないとロー・クリスタスは判断しました。クドーとホルトは反対します。しかしセ―ビルはロー・クリスタスの案に賛成し、自分達で魔女を倒す事を提案します。死ぬが怖いというホルトに対してセ―ビルは死ぬ事は怖くないといいましたが、その結果彼女は泣き出してしまい、宿を飛び出してしまいました。
第九話 セブの選択②
宿を飛び出したホルトは村の教会で礼拝をしていました。彼女にフードを深々と被った少女が近付いてきます。リーリと名乗った少女はホルトの事を優しく慰めます。何かを察したホルトが神父の事を好きかどうか尋ねるとおろおろしてしまい、入って来た神父と交代する形で去って行ってしまいました。神父は平然と話をしながらも何故か扉の鍵を閉めます。ホルトはその様子に気付かずにセ―ビル達の元へと戻ろうとしますが、魔女に支配された村での単独行動、何もない訳がありませんでした。
第十話 魔女の罠
盲目の神父の正体は女神の浄火（デア・イグニス）の裁定官でした。神父はホルトを拘束すると首元に刃を向けて話を持ち掛けます。一方でセ―ビル達はホルトの魔力を追って捜索に向かいますが、誘き出された事に気が付きます。クドーは反対しますが二人は進む事を辞めません。ロー・クリスタスから発破を掛けられた物の、引き返して洞窟を出ます。四人で向かった特別実習はいつの間にか二人だけになってしまいました。それでも二人は洞窟の奥へと進みます。
第十一話 記憶の声①
洞窟を出たクドーはそこで昼間に出会った獣堕ちと再会します。彼はクドーの事を気に入っているらしく、自分の元へ来ないかと勧誘します。乗る気が全くなかったクドーでしたが、教魔兵団に入れると言われて見るからに動揺してしまいます。揺れ動くクドーに対して裏切って殺せと持ち掛けますが、とうとうクドーの堪忍袋が切れます。
第十一話 記憶の声②
一方で洞窟を進んでいたセ―ビル達は魔女が居る部屋に辿り着きます。しかし、不意打ちを喰らってしまい二人は部屋に引き込まれてしまいました。ロー・クリスタスが所有しているルーデンスの魔杖も神父によって奪われてします。部屋に入ったセ―ビルは待ち受けている魔女に釘付けになってしまいます。その人物は、セ―ビルの記憶の中で唯一覚えている人。自分の事を助けてくれた恩人であるその人だったのです。
まとめ
コミカライズ2巻の内容いかがでしたでしょうか。ホルトの安否やクドーとトラの獣堕ちとの対決、そしてセ―ビルの記憶の中にある唯一の人物との再会。とても続きが気になる終わり方をしています。果たして、セ―ビル達はこの窮地をどのようにして切り抜けていくのでしょうか。また、前作のゼロ書に出ていたキャラクターも本格的に登場して行くので必見です。是非本記事を読んで気になった方は手に取って見てください。また、魔法使い黎明期に引き続き登場するゼロの書のキャラクター達がどんな活躍していたのか知りたい方は是非ゼロから始める魔法の書も手に取って見てください。ここまで読んで頂きありがとうございました！
