2018年から刊行されているライトノベルが原作の魔法使い黎明期。2019年にはコミカライズされており、更に2022年の4月からアニメ放映も決まっています。物語は魔法学校に通う記憶喪失の青年、セ―ビルが退学を回避する為に学長から特別実習を言い渡され、仲間達と共に実習を通して成長して行くストーリーになっています。また、ゼロから始める魔法の書と世界観や設定が共通しており、当作品を見た方も継続して楽しめる構成になっています。本記事では魔法使い黎明期に登場する新規キャラクター達を紹介して行きます。
魔法使い黎明期の主要キャラ
セ―ビル
魔法学校に通う青年で、入学以前の記憶が全くありません。辛うじて存在するのは自身と同じ瞳の色をした女性に魔法学校へ連れられて来た事だけです。感情を押し殺してしまう癖があり、その所為で表情筋が死んでしまっています。加えて、魔法が殆ど使えず、その所為で成績不良となり学校建立以来の生成期不良での退学者にリーチがかかっています。そこで学長のアルバスから呼び出されて赴任先の村での功績が認められれば魔法使いとして卒業できる事を条件に特別実習を言い渡されました。
能力
特別実習での道中に、自身の能力が底なしの魔力だと言う事が判明し、魔法が殆ど使えない理由も解明されました。制御せずに魔法を扱えば尋常ではない威力となって暴発してしまい、暴走しないように制限すると魔法が発動しないという仕組みだったのです。加えて、魔力を身体の中で抑えきる事が出来ず、微細な魔力を常に周囲に放出しています。特別実習に同行していたホルトの調子が良かった理由はセ―ビルから溢れていた魔力を吸収していた事によります。
ホルト
後一年で魔法学校を卒業する事になっている優等生です。魔法をもっと勉強したいという理由で特別実習に立候補しました。何時も笑顔を浮かべて明るく気丈に振る舞っていますが、魔法学校に入学するまではあまりいい扱いを受けていませんでした。しかしながら魔法学校に入学した事で才能が開花し、人の役に立つ為に魔法使いになりたいと夢を語っています。
能力
ホルトは魔法学校の学長である詠月の魔女のアルバスに比肩する程の才能を有しており、守護の章に偏っているアルバスとは違い、ホルトは狩猟の章と呼ばれる攻撃的な魔法に長けています。その才覚は10年後、千の軍勢を数秒で屠る力を持つだろうと評されています。しかし、今のホルトの実力はまだまだ改善の余地が多く、間に合わない状況で詠唱した結果、詠唱途中で魔法を止められずに味方に魔法を撃ってしまいました。しかも魔法の威力もすさまじく、魔法に耐性のあるマントを盾にしていても肩を貫通してしまい、マントが無ければ腕ごと持って行かれている程の威力を持っていました。
クドー
人々から忌み嫌われている獣堕ちと呼ばれる種族で、トカゲの獣堕ちです。粗暴な言動が目立ちますが、感情によって体色が変化する特性を持ち合わせており、絶望的に嘘を吐く事が出来ません。魔法学校に入った動機は人を守る為で、教魔兵団と呼ばれる組織に入る事を志しています。セ―ビルがいじめを受けていた時も彼の事を守っています。セ―ビル達と同じく特別実習に参加しますが、引率を拒否して独自に村に向かう事になります。しかし、その道中に反魔女派である教会の女神の浄火(デア・イグニス)の裁定官に襲われてしまいます。
能力
再生能力と守護の章の才能に長けており、力を伸ばし続ければ痛みを感じる前に切断された四肢や与えられた傷を回復する事が出来るようになり、不死の魔法使いとして名を馳せる事が出来ると評されています。しかし、ホルトと同様にまだまだ未熟な面が多く、伝染病患者を治す際の魔法の行使で魔力が足りずに気絶してしまいます。13人中8人は治療出来、残りの患者も薬を処方して貰った事で事なきを得ますが、魔法で治せばいいと言っていたクドーは苦い表情を露にしました。
ロー・クリスタス
幼女の姿をしていますが、黎明の魔女と呼ばれる300年の時を生きる魔女です。アルバスが管理しているゼロの書の閲覧を求めに魔法学校を訪ねますが、本書は禁書扱いになっており、閲覧する事が出来ませんでした。とはいえそれで引き下がる彼女ではなく、ゼロの書の著者に会えるという条件で特別実習の引率を半ば強引に引き受けます。
能力
魔女喰いと呼ばれているルーデンスの魔杖を持ち歩いています。これはただの杖ではなく、杖の形をした悪魔でこの魔杖によって沢山の魔女が犠牲になったとされています。また、契約しているクリスタス以外が杖に触れると、その者の魔力を吸い尽くしてしまうという危ない能力を持っています。また、魔杖以外にも本人の実力も高く、一度見ただけの最高位の魔法を発動し、完全に制御した上最大出力を放つ事が出来ます。
裁定官"暴虐"
反魔女派の教会に属する魔女狩りを行う集団、女神の浄火(デア・イグニス)の裁定官です。性格は罪業の通り暴虐で、たった一人の魔女を殺す為に無実の村人全員を殺す程です。特別実習で村に向かっていたセ―ビル一行とクドー一行のうち、獣堕ちであるクドーを狙います。クドーを追い詰めましたが、ロー・クリスタスの救援によって圧倒されてしまいます。しかし、そこのホルトとクドーが駆け付けた結果形成は逆転し、人数不利でありながらセ―ビル達を全滅の危機に持ち込みます。ルーデンスの魔杖をセ―ビルが暴発させた事で暴虐は堪らずその場から撤退しました。
能力
力任せな攻撃方法を取りますが、狡猾で、罠を張り巡らせる事を得意としています。というのも、元々暴虐は裁定官になる前は獣を捕まえる罠師をしていて、罠を作っては貴族などに売っていました。その罠が人間に使われている事を知った暴虐はどんどん人間用に罠を改良して行き、その結果女神の浄火(デア・イグニス)の裁定官に任命される事になりました。裁定官に任命されるだけの実力はあり、常人よりも高い身体能力を持ち、更に魔法を扱える獣堕ちのクドーに対して一方的な程の実力差を見せつけていました。
まとめ
魔法使い黎明期に登場する主要キャラクターの紹介と能力の解説、いかがでしたでしょうか。あくまで彼らは本作品の新規キャラクター達であり、世界観を共有するゼロの書のキャラクターも多数登場して行きます。前作のキャラクターと本作のキャラクターの絡みも必見です。アニメの放映の前に原作やコミカライズ版を履修しておくとよりスムーズに作品を楽しめるかもしれません。既に履修済みの方はゼロの書のおさらいをしておくと一層アニメを楽しめると思います。ここまで読んで頂きありがとうございました!