「異世界食堂」に登場するキャラクターは、好物を見つけるとひたすらそのメニューを頼み続ける事が多々あります。つまりほとんどの客は1人1品が基本。ですがアニメでは毎週新しいメニューが登場し、必然的に毎話新しいキャラクターが登場する事に。（メニューの数だけお客がいる状態）そこで今回は、ねこやを訪れる大勢の常連や店員、関係者たちを紹介していきます。
目次
店主
実は作中で名前が無い店主。お客からは「マスター」や「店主」と呼ばれています。洋食屋を経営していますが、他にもいろいろな料理を作ることができ、チャーハンや蒸し料理が得意だったりします。異世界からやって来るお客は魔法や武力に長けた人物がほとんどなのですが、ねこやの中では店主が最強。客同士が暴れても「これ以上やるなら二度と料理は作りませんぜ」という言葉を言うと、どんな相手も大人しくご飯を食べ始めます。ちなみに異世界人ではないので剣も魔法も使えませんが、四英雄最強の英雄「ヨミ」の孫だったりもします。
先代店主
もう1人のねこやの店主。先代であり、昔から通ってる常連にとっては最初の「店主」でもあります。豪快な性格で細かい事は気にしないタイプ。武器で威嚇されても全く怯むことなく、金のない客に対しても「ある時払いの催促なし」で料理を振舞ったりしていました。特にライオネルにとっては命の恩人でもあります。
アレッタ
ねこやで働く魔族の娘。とても可愛いねこやの看板娘なのですが、不思議と色恋沙汰には無縁だったりします。とにかく食べる事が大好きで、まかない料理をいつもおかわりしてしまうほど。おっちょこちょいでバカっぽいところもありますが、読み書きのできなかった東大陸語をマスターしたり、料理についても詳しく説明できるまで勉強したり、真面目で賢いキャラでもあります。
クロ
6柱の1人で黒の竜。かなりの実力者が見れば汗をかいて唾をのむほどの威圧感がありますが、一般人やその域に達していない者にとってはただのウェイトレスとしか思われていません。好物はアルフォンスに奢ってもらったチキンカレーです。細身で小柄な体型をしていますが、何時間も無限にチキンカレーを食べ続ける食欲はまさに竜。女王様気質の赤の女王と違い、言われた事はしっかり守る真面目な性格をしています。
サラ・ゴールド
メンチカツが大好きなトレジャーハンター。ねこやでは毎回メンチカツを頼み、帰りにはメンチカツサンドをお持ち帰りするのが定番です。こう見えて本当はお嬢様なのですが、冒険への憧れに憑りつかれる「ウィリアムの呪い」にかかったとされ、妹たちからは心配されています。異世界ではアレッタを住み込みで雇い、主従の関係に。基本的にトレジャーハンターとして冒険に出ているので、家ではほぼアレッタが生活しているようです。
タツゴロウ
テリヤキチキンを肴に清酒を飲むのが好きなタツゴロウ。西からやってきて、東大陸でもその名を知らない者はいない程の武人で、吟遊詩人の詩では主役の定番となっています。アニメではテリヤキチキンばかり食べていましたが、実はフライドチキンやジントニックも好物で、疲れた時には骨付きフライドチキン、骨抜きフライドチキンとおかわりする事も。
アルトリウス
ロースカツと生ビールが大好きな老人。しかしその魔術の実力は人間種で世界最高であり、四英雄の1人として名を轟かせています。タツゴロウは傭兵稼業をしているので、ねこやへの扉がどこに出るのかかなりの数を把握しているのに対し、アルトリウスは歩き回らず魔法陣を使って、ねこやへの扉を自分の研究室に呼び出したりしています。
ハインリヒ・ゼーレマン
エビフライが大好きなゼーレマン。もともと故郷でエビを食べていた過去があり、懐かしさもあってエビフライを頼んだのですが、それ以降ねこやではエビフライしか食べないほどエビフライにハマってしまいました。最初の来店時「7日に一度」という話を聞かずに飛び出してしまった為、10日後に扉のあった場所に向かい扉が無い事に気付き呆然。タツゴロウに連れられて再びねこやを訪れ、7日に一度という情報を知ってからは常連となりました。
ファルダニア
ちょっと気の強そうな可愛らしいエルフ族の若い女性……に見えますが、実はすでに121歳。（エルフの中ではまだ子供扱いですが）見た目通り負けず嫌いで、ねこやでトーフステーキを食べた際には悔しさから「こんなものを人間なんかが作れるなんて」と、人間を見下したような発言もありました。その後はねこやに負けない料理を作る事を誓い、一人で家を出て旅にでました。ねこやへはその後も納豆などを食べに来ています。
赤の女王
本作最初のお客にして最強のお客。赤の女王が注文するのはビーフシチューで、店に来ると一皿注文して寸胴鍋に一杯のビーフシチューを持ち帰ります。数え切れないほどの財宝を持つ赤の女王にとって、寸胴鍋一杯のビーフシチューは財宝と同じかそれ以上の価値があります。それ故本来であれば金貨一枚のビーフシチューの代金に、大量の報酬を用意したのですが……多すぎる代金は受け取れないという先代店主の意見もあり、金貨二枚で寸胴鍋一杯となっています。
トマス・アルフェイド、シリウス・アルフェイド
大商会の前当主で、パスタソースを製作して異世界に名を轟かせた祖父と、ねこやへの扉を受け継いだ孫。お客としてだけでなく、異世界の食材を店主に売る商人でもあります。実は異世界で発明したパスタソースは、ねこやで食べたものを真似たソースです。ちなみにトマスが食材や薬を売って受け取る代金は、大商会を作り上げたトマスにとって取るに足らないような金額ですが、趣味として店主と取引をしているそうです。
ガガンポ
沼地からやってきたオムライスが大好物なリザードマン。巨大な体といかつい見た目をしていますが、実はまだ8歳だったりします。（リザードマンの寿命は20～30年なので、8歳は成人）ねこやへ来たときに喋る言葉は「いただきます」「ごちそうさま」「オムライス大盛オムレツ三個持ち帰り」程度でほとんど人語を話せないのですが、オムライス回ではリザードマン同士普通に話している描写になっており、ガガンポの本当の声が聞けます。
アーデルハイド
以前ねこやへ来ていた「コロッケ」の孫娘。「貧民殺し」という肺の病（現代でいう結核のような病気）を患い、離宮で療養生活をしている時にねこやへの扉に出会いました。幼少期にも一度だけねこやへ来たことがあり、その時食べたパフェが忘れられず、「雲を食べたい」と言って毎回注文し続けています。ちなみに2年程で「貧民殺し」はほぼ完治したのですが、その後も離宮にとどまり続け、ねこやに通い続けているようです。
アルフォンス・フリューゲル
孤島に漂流し、20年間1人で過ごしてきたアルフォンス。その20年間で唯一の楽しみとしていたのが、ねこやでカレーを食べる事でした。（実は第一話にも登場）もともと公国最強の海軍将軍であり、クラーケンと戦った事で伝説になるほどの武人なのですが、クロの力量には気付かずチキンカレーをご馳走していました。
ヴィクトリア・サマナーク
ほとんどの客が他には目もくれず好物の1品を頼み続けているのに対し、ヴィクトリアはデザートを一通り食べた上でプリンアラモードを最大の好物としています。というのも、デザートのメニューを書いたのがヴィクトリアであり、その料理の説明をするために試食していたからでした。師匠であるアルトリウス同様に、魔法陣を使って自分の研究室にねこやの扉を呼び寄せています。
シャリーフ、ラナー
砂の国の王子と、その異母妹。奥手なシャリーフはアーデルハイドに一目ぼれをして「麗しのキミ」と呼んでいるのですが、なかなか一歩を踏み出しません。それに対し妹のラナーは、普段ボクッ子で言いたい事はハッキリ言うタイプ。（ねこやでは一人称が「わたくし」に）アニメではなかなか煮え切らない態度を続けるシャリーフを見てイライラしながらも、なんとか接点を持たそうとラナーが奮闘しています。
ギレム、ガルド
騒がしい客の多いねこやの中でも、ひと際騒がしい小さなおっさん2人組。まるで居酒屋にでも来ているかのようにお酒を飲みまくり、アニメではシーフードフライを食べていましたが、カキフライやアサリの酒蒸しなど、他にもお酒の肴となる料理を頼む事もあります。ねこやへ来たときは酔いつぶれるまで飲み食いするため、扉が現れる場所には山小屋を設置。異世界に戻ってすぐに眠れるようにベッドなども用意しています。その後山小屋はガルドが丈夫な建物に作り変え、一般の旅人も休憩所として利用するようになるのですが、扉が現れる部屋だけはドワーフでも壊せない頑丈な鋼鉄製の扉で鍵もかけ、自分たちだけしか入れないようにしています。
ティアナ・シルバリオ16世
花の国からやってきたクレープが大好物な妖精たちの女王。まだ若い女王なのですが気が強く、花の国に扉が現れた時は自らが先頭に立って扉をくぐりました。初めて食事した際も自分が最初に毒見役としてクレープを食べています。アニメでは10人ほどの部下を連れてねこやへやってきていますが、原作では安全を確認した2度目以降は200人の部下を連れてねこやを訪れています。（200人は抽選で選ぶのですが、時には我慢できず暴動が起きそうになる事も……）ちなみに身体が手のひらサイズの大きさなので、クレープ1個でかなりの人数が満足できます。
イリス、アーリウス
セイレーンの子供で同じ日に生まれた幼馴染のような2人。元気いっぱいで突っ走ってしまうのがイリス、それに振り回されながらもついていくのがアーリウスといった感じです。「キマイラ殺しの島」と呼ばれている島からねこやの扉を通ってきたのですが、その島はアルフォンス（カレーライス）が漂流していた孤島でした。その島でアルフォンスの書き置きとお金を受け取った2人は、ねこやを訪れて「生の魚」を注文。出てきたマグロのカルパッチョを気に入り、2人はそのままキマイラ殺しの島に巣を作る事に。見た目は人間っぽい感じがしますが、実は2人とも卵から産まれていたりします。
ライオネル
20年以上も剣闘士を続け、勝ち続けている伝説の獅子王。剣闘士になる前も「生まれた時代が違えば魔王の一角になれた」と言われるほどの実力者だったのですが、四英雄の1人である剣神アレクサンデルに軽くあしらわれてしまい自信を喪失。そんな時たまたま現れたねこやの扉を通り、そこで元店主にご馳走してもらったカツ丼がきっかけで立ち直り、それ以降無敗を続けています。視聴者からは「カツ丼にはネコ科動物の毒となる玉ねぎが入っているのでは？」や「熱い豚汁は猫舌にきついのでは？」など色んな心配をする声もありますが、本人は全く問題なく食べているよです（笑）
アルテ、ロウケイ
人魚のアルテと、嵐の中でアルテに助けられたロウケイ。とてもお似合いのカップルなのですが、視聴者からはロウケイに「サイフ君」という悲惨なあだ名がつけられ……というのも、アルテはロウケイを助けた際に何でもお礼すると言われ銀貨10枚を要求するのですが、これが「サイフ君」の始まりに。初めて2人でねこやへ来た時、アルテは銀貨を1枚しか持って来ておらず、その事を知らずにおかわりを頼んだロウケイが奢っていたのを見て、さらに「サイフ君」の名前が広まってしまいました（もちろんアルテにそんな気はありませんが）ちなみに原作ではその後、人魚はお金を持たないという事もあり、ロウケイがお金を払う代わり一緒にねこやへ行こうと誘っています（すっかりサイフ君に……）
アレクサンデル
四英雄の1人でコロッケの父であるアーデルハイドの曾祖父にあたる人物。店主からは「若い子」と思われていますが、種族がハーフエルフなので若く見えるだけであり、100年以上戦場で戦い続けています。その強さは「剣神」と言われるだけあって圧倒的。エルフは魔術に長けるイメージがありますが、アレクサンデルは剣だけで魔王を倒すほどの強さを誇ります。（ライオネルも子ども扱い）自信家の色男で女好きな性格ですが、クロを初めて見た時は「絶対敵に回しちゃいけないものだ」と怯えた表情を見せていました。
「異世界食堂」キャラ紹介まとめ
ここまでアニメ「異世界食堂」に登場する常連客や関係者たちを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか？第二期ではまだまだ常連客は増えていくと思うので、今から楽しみです。
