EX-ARMはグランドジャンプ及び少年ジャンプ+で連載されていたSFバトルの作品です。2030年の近未来を舞台に、EX-ARMと呼ばれるオーバーテクノロジーの兵器と、そのブラックボックスが齎した技術の進歩と災いがテーマとなっている作品です。そんなEX-ARMの主人公であり、EX-ARMの“No.00-α”そのものとなった夏目アキラについて紹介していきたいと思います。
目次
2014年、普通の高校生“夏目アキラ”の物語の終わりと始まり
2014年、料理が上手い以外に取り柄がなく機械音痴で彼女もいない、成績も良くない、腕っぷしも強くない。そのうえ自分と同じような人間だと思っていた兄はいつの間にか覚醒し、東大卒の完璧超人となって可愛い彼女まで作っていました。コンプレックスに悩むアキラは、兄の柊一に「どうやったらそんなに変われるんだ?」と問いかけます。柊一は「とにかく一歩を踏み出すことだ、なんでもいいからな」と答えます。その後、コンビニに行ったアキラは女の子が不良に絡まれている現場に遭遇します。アキラは一度は見捨てようとしたものの、兄の言葉を思い出して助けにいこうとします。しかし、その直後大型トラックに撥ねられたことがアキラの最期の記憶となります。
2030年、EX-ARM“No.00-α”“夏目アキラ”の物語の開幕
2030年、EX-ARMと呼ばれるオーバーテクノロジーはマフィアの台頭と対立の激化を呼び、数多くの凶悪犯罪に加担し世間の治安やインフラに大きな打撃を与えていました。そんな中アキラはEX-ARM対策課の上園美波とアンドロイドのアルマに起動されて目を覚まします。その身体は脳と脳を守るための装甲のみとなっていました。
『事故』が起こる前の夏目アキラはどんなやつだった?
性格は極端に明るい訳でもなければ、極端に暗い訳でもなく普通。料理が趣味であること以外に自分に取り柄はないと思っており、自分と同じような人間だった兄が努力によって大きく変わったことにコンプレックスを持っています。機械音痴であり、スマホに触ると目眩を覚えるくらいの機械アレルギー。そのくせして触っただけで機械のどこが壊れているのかが直感的に分かるという能力を持っていました。若干無鉄砲なところもありそのせいでトラックに衝突してしまいますが、トラックの衝突は意図的であるような描写もなされています。
『目覚めた後』の夏目アキラはどんな能力を持っている?
夏目アキラの肉体は消失し、脳だけの存在となっているため自分では身動き一つ取れませんが、大規模なハッキング能力を有しており、電子機器に侵入しコントロールを掌握できるほか、アンドロイドのアルマの中に入ることによって自分の身体のように動かすことも可能。やろうと思えば監視カメラやGPSにもハッキングすることができる非常に強力な存在ですが、過去に東京の総面積の17%を一瞬で消滅させた事件に大きく関わっていたとされています。
EX-ARM対策課に半ば強制的に配属される夏目アキラ
EX-ARMの事件に関与していた疑いから封印されるか、対策課に協力するかの選択を強いられ、アキラは対策課に協力することを選びます。対策課に配属された後は、大規模なハッキング能力を駆使し街中全てのパトロイドを掌握し情報を収集したり、アルマの中に入ることで実際に動いて事件解決に奔走します。アルマの中に入ること、および能力発動のためには上園美波の遺伝子情報がその都度必要となります。早い話、アルマが美波にキスすることでアキラはアルマの中に入ることができるようになります。
夏目アキラだけが使える最強の切り札『オーガ IGNIS=TYPE02EX』
入谷重工が開発した最新鋭のSAクラス戦闘用ボディ。ただしこれほどの性能を持つボディを操作できる存在はアキラのEX-ARM以外にはないため実質的な専用装備となっています。圧倒的な戦闘能力を誇るアキラが使える最強の武装であり、運動性能も桁違い。ただし、使用にあたってはアキラの脳に多大な負荷をかけるほか、出動には内閣総理大臣の承認が必要となります。
アキラの専用機?
初めてオーガを操ったときでさえ自分の手足のように操ることが出来るほどに順応しており、直接EX-ARM“No.00-α”を収めるためのユニットこそが本体であり、直接接続することによってその本来の能力を解放することができます。記憶を失っていたアキラですが、オーガと接続した際には断片的な記憶が戻っており、オリンピックテロの際にオーガと共に戦っていた過去が明らかになります。
まだまだ謎がいっぱい。夏目アキラの失われた過去!?
夏目アキラには事故にあった直後の記憶しか残っていませんでしたが、オリンピックテロに関与していた可能性は高く、その記憶には何らかの欠落があるようです。そのため、2014年を再現した「フルダイブ型VR」による再現=よくできたギャルゲーによってアキラの記憶を引き出そうとします。アキラの深層心理を再現したVRでは量子コンピュータのユグドラシルと対策課の介入もあって、自分ではないもう一人の自分の存在がNo.11を使用するビジョンを見ることになります。
αとβ
そのもう一人の自分とも言える存在が“No.00-β”であり、アキラの“No.00-α”と同時に開発された大規模なハッキング能力を持つEX-ARMです。オリンピックテロを引き起こしたのはこのβであり、重力操作のNo.11とそのジェネレータであるNo.12アキラはかつてオーガを駆り“No.00-β”と戦うも力及ばずオリンピックテロを許すことになってしまいます。
まだまだ謎
何故アキラがEX-ARMになったのかの経緯は語られておらず、同時に開発された“No.00-β”が何のために開発されたのか、そもそもβとは何なのか、アキラとは別の脳が搭載されていたのかなどに関しては第一部が終了した現在でも明らかになっていません。ただし、最終話でアキラが選ばれた理由が『機械への適合性が高いだけ』とも語られています。アキラが意図的に殺害され選ばれた可能性も未だ謎で、それらは今後のEXAで語られることになると思います。
【EX-ARM】夏目アキラまとめ
トラックに轢かれて気が付いたら体を失い脳だけになっていた主人公の夏目アキラは、主人公ながら未だ謎が多い存在です。それらは今後のEX-ARMEXAで説明がなされると思います。ド迫力のメカアクションに可愛い女の子たち、電脳世界と現実世界が入り混じるバトルSFで、2021年1月からアニメも始まるので是非見てみてください!