大人気ノベル「蜘蛛ですが、なにか?」って知ってますか?女子高生が蜘蛛に転生してしまうという驚きのストーリーで話題になりましたが、ただそれだけではない設定の細かさがかなり話題になりました。本作品での重要人物の中に、「若葉 姫色(わかば ひいろ)」というキャラクターがいます。こちらの記事では彼女について、ネタバレも含めて詳しく解説していきます。
若葉 姫色(わかば ひいろ)とはいったい誰なのか?
ストーリーの始まりとして、もともと地球で暮らしていた若葉姫色(わかばひいろ)という女子高生が登場します。彼女は普通の日本の高校で授業を受けていたところ、とある異世界で起こっていた勇者と魔王の戦いの中で起こった壮絶な魔法に影響を受け、クラスにいた生徒・教師全員とともに死亡し、全員が異世界に転生しました。そのときに若葉姫色は、蜘蛛の魔物である「スモールレッサータラテクト」に転生させられ、蜘蛛としての第2の人生を送ることになりました。本作品「蜘蛛ですが、なにか?」では、異世界では最弱の存在であるはずの蜘蛛が、人間の知性と機転と持ち前の楽観さにより、サバイバルな世界で生き抜いていきます。
転生前、女子高生時代の若葉姫色とは?
異世界に転生する前、女子高生時代の若葉姫色は、学校にいる以外は引きこもりで、ネットやゲーム三昧の日々を送っていました。両親とはほとんど顔をあわせることもなく、学校にも居場所がなく孤立している状態です。
ゲームをしていたからこそゲーマーとしての知識を活かし、戦闘能力を上げながら異世界で戦い抜くことができています。
見た目は美少女
クラスの誰とも関わっておらず孤立していた彼女ですが、見た目が美しかったことにより一部のクラスメイトからは崇拝のような感情を向けられていたこともありました。主人公の前世として認識されていますが、いろいろと辻褄が合わず謎が多いキャラクターでもあります。
何故か?若葉姫色は名前を鑑定できない
前述したように、主人公の蜘蛛は前世の自分の名前を「若葉 姫色」と認識しています。しかしこれにはいまいち謎も多いところがあり、例えば寛永スキルを使用して蜘蛛を調べてみても、個体名は「なし」と表記されているのです。他に転生したものも多くいますが、全員「鑑定」を使うと、前世の名前と現在の名前が同時に浮かび上がってきます。ここで、どうして蜘蛛の前世が「若葉 姫色(わかば ひいろ)」であるにもかかわらず、名前が表記されないのかという疑問が残っていることになりますね。
ネタバレ!!若葉姫色の謎
ここからは物語の根幹に大きく関わってくる部分であり、最大のネタバレも含まれます。実は主人公の前世の名前はずっと「若葉 姫色(わかば ひいろ)」という名前の女子高生であるという設定で通っていましたが、この序盤から引き継いできた設定そのものが大きなミスリードであったということが後に発覚します。それでは、若葉姫色の正体はいったい何なのかというと、日本の高校の教室で死亡したクラスの人達を、異世界にまるごと転生させた張本人のことでした。つまり、ことあるごとに主人公の蜘蛛に干渉してきていたあの邪神Dの正体が実は若葉姫色だったという驚きの事実が明らかになります。
すべては若葉姫色を抹殺するためだった
そもそも日本の高校のクラス1つがまるごと異世界に転生してしまったのは、異世界で起こる戦争が拡大しすぎて次元の壁を超えたことによるものだという説明がなされていたのですが、このことも事実ではありません。もともと邪神Dが、神としての仕事を放り出して若葉姫色としての女子高生生活を満喫していたことから、彼女への抹殺計画が出ていました。それを実行するため、先代の勇者と魔王が壮大な魔法を高校の教室に放ったのです。
しかし邪神Dは無傷
そのとき、教室にいた生徒と先生は全員死亡したとの情報でしたが実はこれも間違いであり、なんとそのとき邪神Dは無傷でした。そして、面白半分ではありますが、巻き添えによって死亡した生徒と先生の責任をとるという形により、異世界に転生させました。
若葉姫色と蜘蛛の関係は?
つまり若葉姫色は邪神Dであり、蜘蛛ではないということになります。それではなぜ、蜘蛛は前世の名前を若葉姫色と思っていて、蜘蛛はクラスメイトと一緒に異世界に転生しているのでしょうか。ここで若葉姫色は、死亡者数と転生者数が同じでないと、自分の居場所を部下に特定されると考えました。そして、たまたま教室の隅で巣を張っていて事故に巻き込まれた蜘蛛に、自分の「若葉姫色」としての人格を植え付け、つじつまを合わせるためにクラスメイトと一緒に転生させました。
主人公はただの蜘蛛?
つまり、主人公はただその教室で巣を作っていただけの、なんの変哲もない蜘蛛だったということが明らかになります。女子高生が異世界で蜘蛛に転生した…というストーリーとして通っていましたが実はそんなこともなく、主人公は前世が女子高生だと思い続けていた普通の蜘蛛だったのです。物語序盤からのミスリードにもかなり驚きですが、実は女子高生が転生していたわけでもなんでもありませんでした。主人公も自分の出生については謎が多いと思っていて、うすうす怪しいとは感じていたのですが、邪神Dが仕事をサボり続けるためという理由に拍子抜けし、蜘蛛として自由にのびのび生きることを決めました。
【蜘蛛ですが、なにか?】若葉姫色についてまとめ
以上が「蜘蛛ですが、なにか?」に登場するキャラクター・若葉姫色(わかばひいろ)についてのまとめでした。そもそも謎の多いキャラクターでしたが、まさか物語の中で大きなミスリードがあったとは驚きですね。若葉姫色が邪神Dであり、主人公の蜘蛛はただの蜘蛛だったということになります。若葉姫色と主人公の関係性や、彼女たちがアニメの中でどのように描かれるのか、今からとても楽しみです!