2019年の10月より、アニメが放送開始となった大人気漫画、「ノーガンズ・ライフ」をご存知でしょうか。ジワジワとファンを集め、今回アニメ化になりました。今回はとにかくいちいちカッコいい主人公、乾十三にスポットを当てます。見た目の異形さからは考えにくい、かっこいいところから可愛いところまで、魅力たっぷりにご紹介しますよ!
乾十三とは?
処理屋
こちらが「ノーガンズ・ライフ」の主人公である、乾十三(いぬい じゅうぞう)です。バキバキの体に頭が拳銃の忘れられないスタイルです。ピッチリとした服に、トレンチコートが定番なタフガイのようなキャラです。拡張者(エクステンド)であり、拡張者(エクステンド)絡みの事件を解決する処理屋を生業としています。この街の世界観も素敵でしょう?
過剰拡張者
乾十三は全身に機能拡張技術を施している、この世界では珍しい過剰拡張者です。国に申請をちゃんと出しているので、勿論悪いことではありません。実は、自身が拡張者になった前後の記憶が無く、何故拡張者になったのかも謎なんです。そういうところも今後解き明かされていくでしょう。
戦闘スタイル
実はこんなシルエットをしていますが、戦闘時は徒手空拳(とくしゅうけん)で、いわゆる素手で攻撃することです。ギャップが凄いですよね(笑)絶対に拳銃を使用するとばかり思っていた読者の方も多いと思います。しかし、やはり必殺技は頭部の拳銃ですが、ハンズという相方が存在して初めてなせる業なんです。滅多に使用することはありません。
苦手
十三の苦手なものは、ずばり湿気と子供です。頭部が拳銃のため、湿気によって錆びることがあるようです。水がかかったりすると、必死に弾をこめるところ(チャンバー)を回します(笑)この設定に主人公役の諏訪部さんは、「コーティングしてねぇのかよ!」と突っ込まれてました。確かに(笑)そして、子供は単純に話が通じないとか、扱いが苦手なんでしょう。しかし、そのセリフとは裏腹に、子供の荒吐鉄郎を庇い、治療したのです。優しいんですよ!
種子島
乾十三はかなりのヘビースモーカーです。お気に入りの銘柄は、種子島というフランシスコ・ザビエルのようなイラストが描いてある煙草です。結構可愛らしいイラストなんですよ!しかし、本当はその煙草には薬が入っているんです。拡張者は特別な薬を摂取しなければ、力が発揮できず、意識も遠のいていくのです。錠剤は勿論、タバコであったり、飴で摂取する者もいます。過剰拡張者の乾十三は、その薬の中でもかなりきついものを摂取しているようです。本人は「味が好きだから」とは言っていますがね。
乾十三と荒吐鉄郎
出会い
最も重要な出会いをしたのが、乾十三と謎の多い荒吐鉄郎(あらはばき てつろう)です。乾十三の事務所の窓を破壊して侵入したのが、事務所にも収まらない大きさの般若の拡張者である荒吐鉄郎です。この出会いと手に持っていた少年を匿ってほしいという依頼で、「ノーガンズ・ライフ」の物語がスタートするのです。この依頼を引き受けるシーン、カッコ良すぎますよ。
被験体
般若の拡張者が手にしていた少年が荒吐鉄郎なんですが、実は無理矢理に拡張者にされ、人体実験の被験体として非人道的な扱いを受けていたのです。そこから逃げ出し、乾十三の元へ助けを求めて行ったということなんです。荒吐鉄郎をかばったことにより、世界的に権力や財力がある、ベリューレン社と敵対することになります。ここまでがあらすじです!ここから乾十三と荒吐鉄郎、その他沢山の強者たちの協力を得ながら、ベリューレン社に立ち向かっていきます。
乾十三の過去
GSU
大きな戦争があった時、乾十三は従軍し最前線で活躍していました。乾十三のように兵装している拡張者は、実は世間には13人いたそうなんです。その13人を「ガンスレイブユニット」通称GSUと呼ばれていました。しかし、今は4人となり、しかも自由の身になっているのは乾十三だけです。その人数が減ったのは大戦のあとの話になります。
同胞殺し
GSUの一人であった「ファイブ」という男は、戦争が終わり自由となった時、軍への反乱戦争を起こし街一つを消し去る戦いをしました。そこで乾十三が命を受けファイブと共謀した8人、合計9人を殺したのです。そこでつけられた通り名が「同胞殺しの13番機(フェアラートドレイツェン)」です。それ以来乾十三は自身の力を発揮することを辞め、ひっそりと暮らすようになったのです。切ないですね。
最終形態
GSUにはハンズと言って、相方と1組になって戦うスタイルだったのです。そのためGSUは悪く言えば操り人形のように管のようなもので繋がれ、指示に従うだけの存在でした。戦う際は今とは違い、もっと機械的で人間離れした姿となり戦います。戦闘能力も上がり、その姿は異形過ぎておぞましくも感じます。これが乾十三の最終形態とも言われていますが、ハンズがいないと暴走してしまうので滅多にはなりません。
乾十三の名言
久しぶりに見た渋すぎる主人公、乾十三。勿論セリフも渋くてかっこいいんです!いくつかご紹介していきますね。
認めるつもりはねぇんだよ
まずはこちらから。乾十三は頭部の拳銃を触られることを極端に嫌います。乾十三が認めた者にのみ触らせるということですが、ここでこのセリフです。「オレは誰も認めるつもりはねぇんだよ」。かっこいい!昔ハンズとして拳銃を触らせていた人物がいますが、その人物が忘れられないようです。乾十三の過去も気になりますね。
そう、思わねぇか?
鉄郎をかくまっている瞬間に、警察の手が事務所まできます。絶体絶命ですが、「ここにそんな客はいねぇ」と鉄郎を庇います。その際、「捜査妨害となりゃ免状は剥奪、あんたはエクステンド法違反で逮捕だ」と脅されますが、「エクステンド法違反は重罪。下手すりゃ捕まってバラされちまう。なら、あと一つくらい法を犯しても、大して変わりゃしねぇ。そう、思わねぇか?」と論破します。これがスカッとしてかっこいいんです。漢気を感じますね。
ガキはガキらしく
一時敵に追い込まれ鉄郎を敵に奪い返されます。しかしすぐ奪還に向かい、意識が無い鉄郎に大声で訴えます。「大人しく諦めきれるようなもんなのかよ。お前の願いってやつはよぉ!ガキはガキらしく、ダダのひとつでもコネてみやがれぇ!」この声に鉄郎は反応し見事奪還に成功します。最後に必死にもがいたことが叶えられなかった鉄郎にとって、再度戻されることに絶望したのでしょう。まさに十三は鉄郎にとってのヒーローなんです。
てめぇのシリはてめぇで
極道の人物からある事件の解決を依頼されました。乾十三が今困っているであろう、ベリューレン社との仲も、解決してくれれば取り持つという好条件です。しかし、「自分のシリは自分で拭うのが俺のモットーなんだよ。あんたらも、てめぇのシマくらい自分で守るこったな。」と言い放ちます。その極道たちのせいで物価が上がり困っている人もいることを、乾十三は知っていたのです。いくら好条件でも、自分の信念は曲げないところがカッコイイですよね。
感謝するぜ
基本的に子供と接するのが苦手な乾十三は、子供である荒吐鉄郎にお礼をするなんてことは柄でもないですし、することはありませんでした。しかし、乾十三の事務所のオーナーであるクリスティーナ松崎を、反拡張技術主義であるテロ集団「スピッツベルゲン」から解放した際は、素直に感謝するぜと言いました。荒吐鉄郎もびっくりしていましたが、子供だからと見下したりすることはないんですよ。
乾十三の中の人
大人気声優
乾十三のあまりにもカッコ良すぎる声の主は、大人気声優の諏訪部順一(すわべ じゅんいち)さんです!声を聞かない日は無いくらいの声優さんですよ。まさに乾十三にピッタリで、そして一言一言がカッコよく聞こえてしまう、まさに神ボイスなんです。正直この見た目からは想像がつかないくらい、漢らしい声と低音ボイスに、きっとファンになりますよ。そして一度は聞いたことがあるかと思います。乾十三の雰囲気や演技も抜群で、是非声にも注目してくださいね。
乾十三の余談
十三の秘密
アン・エンデの話の終わりに、体を乗っ取られていた乾十三の体の秘密をバラすシーンがあるのですが、これがめちゃめちゃ気になります(笑)乾十三の左のお尻には大きなイボがあるようなんですが、「足の親指には、」のところで乾十三が「あーー!」とかき消すのです。親指に何があるのでしょうか。もし裸足になっているシーンがあれば、巻き戻してじっくり観察しましょう(笑)
乾十三のカッコ良さが詰まっている!
いかがでしたでしょうか。まだまだアニメは続き、勿論本編の漫画も続いています。今後どのようなストーリーになっていくのか、乾十三の過去は!?などまだまだ目が離せません。アニメーション制作が、大手のマッドハウスなだけに、作画や色彩などとても綺麗ですよ。見ごたえ抜群で、演出も最高にカッコいいです。勿論、戦闘シーンでは、手に汗握るシーンばかりで30分はあっという間ですよ。笑いあり、涙ありの傑作です。是非見てみてくださいね。