イケメンヤンキーが箏(琴)を弾く?2019年4月からアニメ1期が放送され、10月から2期の放送も決定している『この音とまれ!』!ギャルやお嬢様、メガネキャラなどいろんな種類の人たちが集まった異例の『箏曲部』の青春ストーリーです。笑いあり、涙あり、恋もありな見どころ満載のアニメです。この記事では、『この音とまれ!』を観る上で、知っておくべきことをお伝えしていきます。
目次
①主人公・久遠愛の過去
アニメ冒頭から久遠愛を知っている人は、みんな「警察沙汰の事件を起こした”あの西中の久遠”」といいます。まずこの事件の詳細と真実をお伝えします。
ケンカばかりしていた愛は、父親からも縁を切られ祖父に引き取られました。その祖父が愛をずっと信じ続けてくれたので、あるとき愛はもう不良仲間とつるむのもケンカもやめることにしました。しかしそれを面白く思わなかった不良仲間がいて、愛のフリをして留守を狙って愛の祖父の家を荒らしたのです。愛は警察に犯人だとされ、どれだけ「違う」と言っても信じてもらえませんでした。そして最終的には「君じゃなくても君のせいじゃないのか?」という言葉に、愛は何も言うことができなくなってしまったのです。
それでも信じてくれた祖父。
愛の祖父は家が襲われた事件の日の夜、ショックと持病もあって倒れてしまいます。祖父は目を覚ましたときに、愛に笑顔で「ちゃんとわかってる」と伝えましたが、それからまもなく亡くなってしまいます。愛の祖父は箏の職人で、自宅にはたくさんの箏があったのですが、それも1つの箏を除いてすべて壊されていました。その唯一壊れなかった箏が、愛のために作った『名入りの箏』でした。
愛は「祖父は大切にしていたものを、ほとんど自分のせいで失ってしまった」と話しています。また「祖父が大切にしていたものが残っているなら、それを大切にしたいし知りたい」そういうキモチで祖父がつくった時瀬高校箏曲部で、祖父の愛した箏と向き合っています。
②ヒロイン・鳳月さとわの過去
物語の最初の方は、他の部員ともまったくなれ合わず、決して家には近づかせないようにしているさとわ。それはさとわが自分の母親が家元を務める『鳳月会』から破門されていて、ボロボロのアパートで独り暮らしをしていたからでした。しかしこうなるまでに、さとわはもがき苦しみそれでも伝わらない想いがあったのです。
幼いころに父親を亡くす…。
『鳳月会』の家元の娘であり、跡継ぎでもあるさとわは小さい頃から箏と向き合ってきました。優しい両親に囲まれ箏の天才少女として、幸せに暮していました。しかしある日父親が亡くなり、母親が家元になると門下生が減り、母親へのプレッシャーが強くなっていきます。そしてだんだん母親は変わっていき、さとわのことを『娘』ではなく、ただの『跡継ぎ』としてしか見なくなり、さとわがどんなに訴えても母親が向き合ってくれることはありませんでした。しかしさとわはそれでも上手に箏を弾けるようになって、立派な跡継ぎになれば母親が元に戻ると思い箏と向き合い続けます。
最後まであがくが伝わらなかった。
進路も部活も母親が勝手に決めてしまい、友達をつくることもできない暗い学生生活をすごすさとわ。ある日、自分のキモチを箏にのせて母親に伝えたいと考えます。そしてコンクールでオリジナル曲を弾き、「伝われ!」と念じます。しかし母親から返ってきたのは、「あなたの箏はまるで凶器だわ」という言葉でした。
さとわはその場で泣き崩れました。母親のことを想って箏を弾き続け、どんなに変わっても母親と向き合いたいととあがき続けましたが、それでも伝わることはありませんでした。そしてすべてを諦め、箏を弾くことすら辞めてしまったのです。
③久遠愛と3バカ(サネ・みっつ・コータ)の絆
愛は中学生のころ、「久遠愛の悪名を知らないものはいない」というほどの札付きのワルでした。しかし腐れ縁の高岡哲生だけは、愛のことをずっと心配していて愛の心のより所のような存在でした。3バカはもともと哲生と仲が良かったので、むしろ哲生が愛とつるんでいるのを心配していました。3バカは愛のことはよく知りませんでしたが、いいウワサを聞かないのでなんとなく煙たがっていたのです。
愛に助けられた3バカ。
ある日、年上のヤンキーたちに絡まれた3バカは、相手がナイフを持っていたため絶体絶命のピンチに陥ります。しかしそこにたまたま通りがたった愛が、ナイフを手でつかんで3バカのピンチを救います。もちろん3バカは愛と友達というわけではないですし、むしろ哲生につるむのをやめた方がいいといったこともあるのに体をはって助けられたことに驚きます。実は愛が助けたのは「哲生とよくつるんでいるから」というただそれだけの理由でした。それから3バカは愛を慕うようになり、そこから友達になりました。
④久遠愛とは腐れ縁!高岡哲生って何者?
1話からしっかり登場して、重要人物でもあり人気も高い高岡哲生!愛のよき理解者であり、愛が普通の高校生活を送ることを望んでいます。しかし哲生は箏曲部には入らず、ちょっと離れたところから見守っています。哲生はなぜ箏曲部に入らないのか?大事なところでは、ちゃんと愛を支える高岡哲生とはいったい何者なのでしょうか?現在わかっている範囲でお伝えしていきます!
愛とは幼なじみで、実はお金持ち!
哲生は実は大病院の次男で、おうちもとっても豪邸です!愛は昔から何かあると哲生の家にいき、好きなごはんをおねだりしています。兄が1人いて、同級生と比べて周りがよく見えている大人っぽいタイプです。愛にも武蔵との付き合い方など的確なアドバイスをしていましたね!
箏曲部に入らない理由については、「時間にしばられるのが嫌いだから」と話していますが、なにか裏がありそうな気がします。勉強もできるので、本当はお父さんの病院を継がなくてはならない…という可能性も考察しましたが、今のところは明らかになっていません。ケンカが強い理由もなぞですが、もしかしたら体を鍛えているのかもしれませんね。
⑤作曲ができる?滝浪涼香の正体とは!
物語の序盤では、箏曲部の顧問をやる気がまったくなかった滝浪涼香。しかし箏曲部の演奏に影響されて、顧問として部をサポートすることにします。そこから滝浪は作曲や編曲ができるということが発覚しました!その他にもリズムをとるのが苦手なコータに対しても、体でリズムをつかむコツを教えるなどどう考えても音楽のスペシャリスト…。まだアニメでは明らかにされていない滝浪の正体についてお伝えします。
音楽のサラブレッド!滝浪涼香。
実は滝浪は、世界的な指揮者と天才ピアニストの息子でドイツ育ちです。小さい頃から作曲の才能が突出しており、売り出すためにいろんな人から目をつけられていましたが、それで音楽の世界が嫌になった過去を持ちます。そこからは作曲はせずに音楽を聴くだけの生活をしていました。姉もプロのピアニストです。
⑥箏曲部をつぶす?外部指導者・堂島昌とは!
関東邦楽祭のあとに、外部指導者として時瀬高校箏曲部にきた堂島昌。実は関東邦楽祭の演奏を聞いた昌の祖母が、さとわが跡継ぎに返り咲きしないように送り込まれた刺客でした…。昌はさとわが破門された『鳳月会』の跡継ぎ候補の1人で、本当は実家の箏の名門の1つである『椿会』を立て直そうとしています。ちなみに可愛らしい見た目ですが、教え方はスパルタで、運転も荒いです…。
天才少女さとわのことを憎んでいる。
昌はさとわが母親に自分の想いを伝えようとして、オリジナル曲を弾いて失格となったコンクールの優勝者です。昌も箏の才能がありますが、その上をいくさとわの存在があったためにいつも優勝できずにいました。そのため昔からさとわのことを憎んでいました。しかし箏曲部の外部指導者になりさとわがどんな人物なのかを知ってから、その憎しみは薄れていきます。さらにさとわだけでなく他の部員のことも知り、箏曲部をつぶすのではなく力になることを決意します!
知っておくべくことまとめ!
登場人物たちの過去や、それによって抱いている想いなどなど…『この音とまれ!』を観る上で知っておくべきことをお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?この6つを知っておくと登場人物への理解が深まるので、物語をより一層楽しむことができると思います!まだ原作でも哲生はなぞが多いので、そこも明らかになっていくといいですね。アニメ2期も楽しみです!