2023年10月よりアニメが放送される「ティアムーン帝国物語 〜断頭台から始まる姫の転生逆転ストーリー〜」ですが、小説家になろう発の作品で、2019年にTOブックスでノベライズされ、COMICコロナでコミカライズされ、2020年には舞台化もされるなど、一気にメディアミクス化されました。そして、この秋にはアニメ化されることとなり、その勢いは止まりません。今回はこの作品を作り上げてきた方々をご紹介していきたいと思います。
目次
制作会社は「SILVER LINK.」
制作会社フロントラインの制作本部長・プロデューサーだった金子逸人が2007年に立ち上げた会社です。2020年に子会社の株式会社CONNECTを合併した後、朝日放送グループホールディングス株式会社が子会社化し、現在もアニメ制作を行っています。
人気作品を多数制作
朝日放送グループホールディングスに子会社化された後も、「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」「魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜」などの人気作品を多数手がけており、今回は「ティアムーン帝国」を制作することになっています。
原作は「餅月望」さん
「ティアムーン帝国」の原作者は、2008年からライトノベル作家として活躍している餅月望さんです。アミューズメントメディア総合学院を卒業後、プロの作家として活動されています。多くの作品がノベライズ化されていますが、「ティアムーン帝国」は舞台化やアニメ化されるなど、人気作品として現在も作品が継続中です。現在は「小説家になろう」で第八部に入っております。興味のある方はぜひ原作も読んでみてはいかがでしょうか。
監督は「伊部勇志」さん
今回監督を務める伊部勇志さんは、多数の作品で演出や絵コンテに参加されていました。2021年頃からはSILVER LINK.制作作品の「迷宮ブラックカンパニー」「ジャヒー様はくじけない!」「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」「最近雇ったメイドが怪しい」などで助監督を務め、今回が初監督となります。「ティアムーン帝国」ではどんな演出をされるのか、楽しみですね。
シリーズ構成は「赤尾でこ」さん
赤尾でこさんは13歳の時に「魔神英雄伝ワタル3」の楽曲コンテストに応募し、井内監督賞を受賞したことがきっかけで歌手デビューされました。その後は歌手の他に作詞家、ラジオパーソナリティ、放送作家、脚本家など、多方面で活躍されています。近年は脚本家やアニメーションのシリーズ構成の仕事が多く、裏方の方で活躍されています。
赤尾でこは脚本家用!?
赤尾でこさんは本来「三重野 瞳(みえの ひとみ)」さんで活動されています。「赤尾でこ」という名前は脚本家として活動する時に使っており、構成作家やイベントの司会の時は「森永たまち」として活動されています。「赤尾でこ」という名前の由来は、脚本家の師匠である「赤堀悟」の名前から一文字引用しているそうです。
ミーア・ルーナ・ティアムーン役は「上坂すみれ」さん
主人公ミーア姫を演じるのは上坂すみれさんです。上坂さんは大のロシア好きとして有名で、高校生の時に旧ソ連国家を聞いて天啓を受けたとのことです。上智大学外国語学部ロシア語学科を卒業しており、ラジオやイベントでもロシア語で挨拶したり、ロシア文化についてのトークをしたりと筋金入りのロシアおたくです。『ガールズ&パンツァー』に出演し、ノンナ役を演じた際には特技のロシア語を披露し、「コサックの子守歌」を歌いました。さらに、ロシア語の指導も行い、スタッフコメンタリーに名を連ねるなど、その本気度がうかがえます。
上坂すみれの奥深さ
ロシア好きだけでなく、普段はロリィタファッションを愛好しており、モデルも務めているそうです。漫画・アニメ・ゲームなどにも造詣があり、ポップとサブ両方のカルチャーが大好きとのことです。音楽はアニソンから昭和歌謡やアイドルソング、ロック全般から軍歌まで聞き、イラストも得意だそうです。ミリタリーも大好きで、ソ連時代の兵器のことを喜々としてラジオで語るなど、上坂すみれという人物を一言で表すのは無理ではないでしょうか。そんな普通の声優の枠にはまらない上坂すみれさんを、ラジオパーソナリティーや歌手、イラストレーターとして興味を持っていただければ、より演じるキャラクターの見方が変わると思います。
最近の上坂さんお勧め作品
昨年放送された「うる星やつら」のリメイク版でラム役を演じていたので、この作品を推すか迷ったのですが、この夏アニメで放送される「スパイ教室 2nd season」をお勧めしたいと思います。作品としても面白いですし、キャストが錚々たる声優さんが揃っていますので、それだけでも観る価値があると思います。ちなみに主人公はルードヴィッヒの梅原裕一郎さんです。
アンヌ・リトシュタイン役は「楠木ともり」さん
側近のメイド、アンヌ役を演じるのは楠木ともりさんです。声優とシンガーソングライターとして活躍されています。2017年に「エロマンガ先生」で声優デビューし、2020年には自身もヒロインで出演している「魔王学院の不適合者」のEDテーマ曲『ハミダシモノ』で歌手としてソロメジャーデビューを果たしています。その後も声優としても活躍されており、2022年にはホールツアーを行い、今年は1stアルバム「PRESENCE」「ABSENCE」をリリース予定で、その後全国ライブツアーも行うそうです。
声優としても実力者
(?)TVアニメ『ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』にて
【アンヌ・リトシュタイン】を演じさせていただきます✨
コメントも是非ご覧ください!!
よろしくお願いいたします◎#ティアムーン https://t.co/GIbu4v5mk4— 楠木ともり OFFICIAL (@tomori_kusunoki) April 7, 2023
声優としての実力も評価が高く、自身の代表作である「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」のレン役で実世界とゲーム内のキャラ2役を見事に演じ分けています。楠木さんは花江夏樹さんや種田梨沙さんと同じく養成所からではなく、独学で声優としての実力をつけてきました。近年の活躍を見れば、そのことがよく分かると思います。これからも活躍が楽しみな声優さんのお一人ですね。
最近の楠木さんお勧め作品
(?)#スパイ教室 2nd season
メインビジュアル&メインPVが公開です✨
アネットの笑顔がひたすら眩しい?
7/13(木)からの放送を楽しみにお待ちください◎ https://t.co/QQutuLi1I6— 楠木ともり OFFICIAL (@tomori_kusunoki) June 25, 2023
楠木さんも近年、多くの作品に出演され色々な役のキャラクターを演じられています。中でも話題になったのは「チェンソーマン」で、マキマ役を思い浮かべるファンの方が多いと思います。しかし、ここはあえて上坂さんと同じ「スパイ教室 2nd season」を推したいと思います。マキマとは全く違うアネットという役を演じていますので、是非注目してみて下さい。
ルードヴィッヒ・ヒューイット役の「梅原裕一郎」さん
ミーアの知恵袋、ルードヴィッヒを演じるのは梅原裕一郎さんです。声優という職業を意識したのは中学生の時に観た『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルン役を演じていた大塚芳忠さんの声に惹かれたからだそうです。2015年に「ヤングブラック・ジャック」の間黒男役で初主演し、2016年に第10回声優アワードで新人男優賞を受賞した後、イケメン声優として注目されるようになり、「低音の貴公子」とファンの間で呼ばれるようになります。
甘い低音ボイス
順調に人気声優として活躍していた梅原さんですが、2018年に「急性散在性脳脊髄炎」で休業することになってしまいます。幸いにも大事には至らず、体調を考慮しつつ活動を再開することになりました。体調も戻られたのか、近年の活躍ぶりは目を見張るほどです。毎シーズン新しい作品を見ていて、「甘い低音ボイス」のキャラクターがいると『またきた~梅原裕一郎』と思ってしまうファンは多いのではないでしょうか。そう思ってしまうほど活躍されています。特に魔王や貴族などの低音ボイスは、ほぼ梅原さんではないかと思ってしまうほどです。
最近の梅原さんお勧め作品
梅原さんの最近のお勧めの作品は非常に難しいです。推したくなるキャラクターが多すぎます。ということで、あえて「魔王学院の不適合者 II 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜」をお勧めします。やはり魔王といえば梅原裕一郎ではないでしょうか。コロナの影響で延期されていましたが、ようやく7月から放送開始されます。是非甘い低音ボイスの魔王を堪能して下さい。
制作スタッフ・キャストについてまとめです
「ティアムーン帝国」の制作会社やスタッフ、そしてキャストの皆さんをご紹介しました。まだ情報公開されていないキャラクターもあると思いますので、興味のある方は是非公式ホームページやSNSなどをチェックして下さい。最後までお読みいただきありがとうございました。