2023年4月から放送予定の女神のカフェテラスは週刊少年マガジンで連載されている作品が原作で、アニメーションの制作会社は手塚プロダクションとなっています。今回は女神のカフェテラスの作者である瀬尾公治先生についてと制作会社である手塚プロダクションについて紹介していきたいと思います!
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瀬尾公治先生のプロフィールは?
3年ぶりに実家に帰ったら5人の女神様が住み着いてた話(1/19) pic.twitter.com/ttlIgUjil8
— 瀬尾公治 (@seokouji) July 22, 2021
瀬尾公治先生は広島県庄原市出身の漫画家で、血液型はO型。1996年の『マガジンFRESH』で『HALF &HALF』で新人漫画賞佳作を受賞し、それがデビューとなっています。その後は『シュート!』の大島司先生の元でアシスタントを経験しています。歴代の主人公の血液型は作者の瀬尾公治先生と同じで、全員O型という特徴があります。
週刊少年マガジンで長期間活躍する看板作家!
瀬尾公治先生は『マガジンSPECIAL』で2000年から『W's〜ダブルス〜』を連載し、その連載終了後は『週刊少年マガジン』に舞台を移し、2002年~2003年に『CROSS OVER』を連載し、2004年~2007年に『涼風』を連載、2008年~2014年に『君のいる町』を連載、2014年~2018年に『風夏』を連載、2018年~2021年に『ヒットマン』を連載し、2021年から『女神のカフェテラス』を連載しています。実に20年間マガジン誌上で活躍をしています。また、上記の作品のうち『涼風』、『君のいる町』、『風夏』はアニメ化しています。
いつ休んでいるのか分からない!瀬尾公治先生は鉄人作家!?
漫画の週刊連載は非常に過酷であるという話はよく聞くことで、最近ではモチベーションを保てずうつ病を発症したり、同じ体制で仕事を続けることから首肩腰を痛めて休載を余儀なくされたりする漫画家は後を絶ちません。しかし、その中でもバリバリ描き続けられる鉄人作家はいくらか存在するようで、瀬尾公治先生もその一人と言っていいかもしれません。
異例の措置!?
通常、連載が終わった後はいくらか時間を置いて作品を連載するものですが、マガジン連載3作目の『君のいる町』の連載終了と同時に次回作『風夏』の1話を同時掲載するという形式を取っており、5作目の『ヒットマン』の連載終了と同時に6作目の『女神のカフェテラス』を掲載するという形をとっています。さらには週刊連載に並行して月刊コミックブレイドで『Princess Lucia』を連載したり、別冊少年マガジンで『ラブプラス Rinko Days』や『Half&half』を連載しています。
瀬尾公治先生の作風・特徴ってどんな感じ?
20年間の連載の中で絵柄がほとんど変わっておらず、思わず目をひいてしまうほど女性キャラクターのクオリティは高いです。作品として、思春期の学生同士のラブコメディが挙げられ、恋愛感情の中で一悶着起こり、すれ違いや苦悩を経てお互いに成長し仲が進展するという展開が大きな特徴です。しかし、過去に連載してきた作品から概ねパターンが決まっていたせいか、大方の展開が予想出来てしまうという問題点もありました。そのせいか、第4作目の『風夏』では作者すら連載初期には予想もしてなかった展開となり話題となりました。
第4作目『風夏』でヒロインを殺してしまう!!
元々が2作目の『涼風』の続編ということでヒロインも『涼風』の主人公とヒロインの娘という設定で、作品の大元の枠組みが前作と似ているからか作品がワンパターンになってしまう展開を避けるという理由で、作品の途中でヒロインが死亡し退場してしまいます。前作の主人公の身内で、当初はその予定もなかったし事故っても死にはしない予定だったそうですが、それだとあまりにも先の展開が予想できてしまうため退場させるということになったそうです。その後、『風夏』では新しいヒロインが役割を果たすのですが、2017年に放送されたアニメでは運命が変わり死亡しません。
『女神のカフェテラス』のアニメを手掛ける制作会社は手塚プロダクション!
女神のカフェテラスのアニメを制作するのは手塚プロダクションです!手塚プロダクションは1961年に手塚治虫がアニメーション制作のために設立。当時は動画制作部門が虫プロダクションと呼ばれ、手塚プロダクションは漫画制作と版権の管理を目的に設立されていました。源流は同じものですが、現在の手塚プロダクションと虫プロダクションは別々に会社となっています。
手塚プロダクションと虫プロダクションは何が違うの?
手塚プロダクションは元々が漫画制作と版権管理、虫プロダクションがアニメーション制作をしていました。その後、手塚プロダクションもアニメーション部門が設立され、虫プロダクションの下請けなどを担当していました。対する虫プロダクションは主に杜撰な経営体制から利益を出すことができずに倒産し、大きな労働問題に発展しました。その後1977年に虫プロダクションは旧スタッフが中心となり再度設立されます。手塚プロダクションはその騒動での影響下でも生き残り、現在では新規IPの作品を手掛けています。
『女神のカフェテラス』を手掛ける監督は桑原智さん!
女神のカフェテラスの制作監督は桑原智さんです!手塚プロダクション入社後にコンテや演出を担当。2000年に制作された『手塚治虫が消えた!? 20世紀最後の怪事件』で初監督を担当し、テレビシリーズでは2011年に放送された『遊☆戯☆王ZEXAL 』で初めて監督を担当しています。そのほかに監督を担当した作品には2019年放送の『五等分の花嫁』(1期)、2020年放送の『安達としまむら』などがあります。
手塚プロダクションが手掛けた作品って何がある?
ブラック・ジャック
手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』を原作とするアニメ。2004年~2006年にかけて放送されました。医師免許を持たないものの、神の腕を持つ天才外科医『ブラック・ジャック』を主人公とした命を題材とした作品。手塚作品の中でも屈指の知名度を持つ作品で、現在ではジャンルの一つとなっている医療漫画の金字塔といえる作品です。アニメでは世相を反映してか、放送内容が差し替えられたり、原作と設定が変更されている話もあります。
どろろ
手塚治虫の漫画『どろろ』を原作とするアニメ。1969年に虫プロダクションとフジテレビが共同制作された作品と、2019年に手塚プロダクションとMAPPAが共同で制作した作品があります。醍醐の国の領主・醍醐景光が十二の鬼神に領地の繁栄を願い、その代わりに生まれた子供には身体が十二箇所欠けていた。川に流されたその子供は拾われ、百鬼丸と名づけられ、義肢などを付けることで生き延びていました。その後、鬼神を倒し身体を取り戻すために、偶然出会った童、どろろとともに旅をしていきます。鬼神を倒していく度に身体を取り戻していくものの、加護を失った醍醐の国に災いが訪れるようになり、実の家族とも対立していくこととなります。
五等分の花嫁
週刊少年マガジンで2017年から2020年まで連載されていた作品を原作とするアニメ。成績優秀ながら実家の借金で極貧生活を送る上杉風太郎が受けることになった金持ちのお嬢様の家庭教師になるというアルバイトは、実は落第寸前の五つ子の美人姉妹たちの赤点を回避するというもので、風太郎は借金返済のために、五つ子と交流を重ねながら、やる気のない姉妹たちを指導していくことなります。なお、手塚プロダクションが担当したのは1期のみで、2期&劇場版はバイブリーアニメーションスタジオが担当しています。
【女神のカフェテラス】作者・制作会社についてまとめ
女神のカフェテラスの作者である瀬尾公治先生および、制作会社である手塚プロダクションについてまとめてみました!マガジンで連載され、アニメが大ヒットした五等分の花嫁と設定が似ており、分かりやすくアニメ向きの作品になっているのかなと思います。次のマガジンでのアニメのヒット作となるかもしれない作品ですね!