BLEACH最終章となる今回の作品「千年血戦篇」では滅却師（クインシー）が大変重要なキーワードになっています。1000年前からの死神との因縁が「千年血戦篇」の核となり死神と滅却師の全面対決に繋がっていくからです。そこで今回は滅却師とはどういうものなのか改めてご紹介したいと思います。10年ぶりのアニメ放送という事で新たにBLEACHに興味を持ってもらえた方もいらっしゃると思います。そういう方にキーワードとなる滅却師とはどういものなのか知って頂ければと思います。2022年10月からの放送前に是非チェックしてみて下さいね！
滅却師とはどういう人達？
BLEACHの主人公黒崎一護は元々人間だったのですが、家族が虚に襲われた時に死神の朽木ルキアに力を譲渡してもらい、戦った事で自身も死神になってしまいました。では滅却師は何者なのかというと霊力を持った、ただの人間なのです。死神が自身の内にある霊力を使って戦うのとは違い、基本は大気中にある霊子を自身の霊力で集めて操る技術を身につけて戦う人間たちの事を言います。
虚に対する滅却師と死神の違いは？
人間を襲う虚を倒すという点では死神も滅却師も一緒ですが、決定的な違いは死神は虚を昇華させるが滅却師は虚を完全に滅却してしまうという事です。斬魄刀で浄化し尸魂界へ送る死神と徹底的に虚を殺す事に拘る滅却師、それは人間を傷つけ殺した虚を尸魂界へ安らかに還さなければいけないのかという信念を持って行った行動でした。
200年前の滅却師の悲劇.....
相反する考えを主張する死神と滅却師、結局分かり合えることはありませんでした。自分たちの信念に基づいて行動していく滅却師たちが増え続け、その結果現世と尸魂界との魂魄バランスが崩れて世界の崩壊が予断を許さないところまできてしまいます。ついに滅却師殲滅の決定が下されて滅却師たちは死神に滅ぼされてしまったのです。そして極僅かな生き残りが石田家の3人（雨竜、竜弦、宗弦）と思われていました。
現世最後の滅却師 石田雨竜
滅却師だった祖父・石田宗弦の生き方・信念に憧れて幼少期より滅却師としての修行をつけてもらっていました。逆にお金にならないと滅却師を否定する父・石田竜弦には反発していて折り合いが悪いです。母親の叶絵とは早くに死に別れており、実家が近いのにもかかわらずアパートで一人暮らしをしています。
雨竜の性格は！？
「ツンデレ」「クーデレ」に分類されるタイプ。素直な気持ちを上手く伝えるのが下手で、照れ隠しに嘘をついてしまうが絶望的に嘘が下手な為すぐにばれてしまう。頭は良く学年でトップになる程、戦闘においても知略・精神力で慎重に戦うタイプ。ただ優しい性格が災いし敵にとどめを刺せない事があり、その為に痛い目にあってしまいます。常に自分は滅却師である事を主張しており、冷静沈着芝居がかった口調で喋るのが特徴です。
黒崎一護との関係性は！？
祖父の死の原因は死神にあると思っているため死神を嫌っている、死神代行の一護に対しても同様で最初は一護に滅却師の力を認めさせる為に虚を呼び寄せる撒き餌を使うという危険な行為を行いました。しかし一護と触れ合ううちに一護に対しては少しづつ理解を示すようになり、ライバル心は持っていながらも一護の事を気遣っている不思議な腐れ縁です。
石田雨竜の実力は！！
当初は阿散井恋次になすすべもなく負けてしまいますが散霊手套を使いこなす修練の後強くなります。尸魂界では祖父の本当の敵が涅マユリと知り怒りは頂点に。滅却師最終形態で卍解状態のマユリを一撃で撃退します。その代償で滅却師の力を失ってしまいますが、後に父竜弦の修行により滅却師の力を取り戻します。今回の「千年血戦篇」で石田雨竜はどうするのか、強くなるのは間違いないのですがその力はどこへ向けられるのでしょうか.....
死神に滅ぼされた滅却師の生き残り 石田宋弦
200年前に死神に滅ぼされた滅却師、僅かに残った生き残りが雨竜の祖父石田宋弦でした。滅却師の最後の生き残りの一人として尸魂界から厳しい監視を受けていました。
石田宋弦の願い
宋弦は滅却師と死神が力を合わせて戦う事を願い、滅却師の必要性を尸魂界に訴え続けていました。尸魂界にいる死神では現世に虚が現れた時に対応が遅れてしまうからです。しかし尸魂界からの返事は「我々の仕事に手を出すな」でした。宋弦は雨竜に200年前の滅却師滅亡は死神が悪いのかと聞かれこう答えています「悪かったのは死神の言葉に耳を傾けなかった滅却師の方だ」と。人でも死神でも悲しい顔を見るのは辛いと言う優しい人でした。
石田宋弦の本当の死の真相は！？
ある日巨大な虚が５体現れました。一人で戦うのはとても無理な相手でしたが石田宋弦は立ち向かい戦いました。そして死神の対応は遅く死神が虚を倒しに現れた時には宋弦は既に殺されていたのでした。しかし死神の到着が遅れたのには裏がありました。涅マユリの裏工作で救援をわざと遅らせ宋弦を殺し、その魂魄を持ち帰り研究材料する為でした。
滅却師を捨てた男 石田竜弦
石田雨竜の父親で空座総合病院院長、息子と違い金にならないと滅却師の立場を嫌っている。性格は「ツンデレ」で、しかも面倒くさい方のです。雨竜を冷徹に突き放すかと思えばピンチの時は力を貸すのですが冷徹な態度は崩しません。本当は心配しているのに.....超不器用で言葉と態度が全く足りないのです。
何故そんなに滅却師を嫌う！？
表向きには「金にならない」と言っていますがそれが全てでしょうか。竜弦は幼い頃から純血統滅却師として育てられてきました、しかし滅却師の掟により婚約者を諦めた事。滅却師だったが為に妻を失った事。そして一護の父、一心との交流で一族から教えられた死神と違う本物の死神の姿を見た竜弦は死神への恨みが無くなっていた事。竜弦は教えられてきた滅却師の掟に従い失なったもの、違う事が多かった事で滅却師を嫌っていたのではないでしょうか。
石田竜弦の胸の内に秘めているものは.....
（これからネタバレが含まれますので読みたくない方は飛ばして下さい）かつてユーハバッハが行った聖別(アウスヴェーレン)により妻である片桐叶絵と元許嫁の黒崎真咲を失いました。愛するものを奪ったユーハバッハに竜弦は復讐を誓います。聖別により死亡した者の体内から取り出した銀の血栓はユーハバッハを倒す鍵となります。竜弦は死亡した愛する妻を解剖し取り出しました、その事が雨竜との確執になると分かっていてもです。竜弦はその時から愛する者の復讐を胸に秘め続けていたのでした。
石田竜弦の実力は！？
純血統滅却師は生まれつき「血装」という特殊能力を持っています。この力は死神の隊長格クラスの実力があるといわれています。竜弦は純血統滅却師なのでこの力を受け継いでおり、幼少期から訓練も受けているので実力は本物です。大虚級の虚程度であれば苦もなく倒せます。
滅却師の始祖.....
（これからネタバレが含まれますので読みたくない方は飛ばして下さい）ユーハバッハが全ての滅却師の始祖となります。千年前尸魂界へ戦いを挑み、若き日の山本元柳斎重國と結成当初の護廷十三隊に敗れました。それから時は流れ、「聖別」によって純血統以外の滅却師の力を全て奪って力を取り戻しユーハバッハは再度尸魂界への侵攻を開始します。それが「千年血戦篇」の始まりです。
まとめです
滅却師についてまとめてみました、「死神代行消失篇」までは石田雨竜を中心に一つの物語の要素と思っていた滅却師ですが「千年血戦篇」でのキーワードというだけでなく「BLEACH」を通しての重要なキーワードだった事が分かります。ユーハバッハ率いる滅却師と死神、そして黒崎一護とその仲間達との運命が交錯した戦いが繰り広げられるのが「千年血戦篇」です。是非2022年10月のアニメ放送をご覧になってください。最後までお読みくださりありがとうございました。
