聖剣伝説30周年を記念して制作が発表されたアニメ、 聖剣伝説LoM The Teardrop Crystalは聖剣伝説シリーズの一つ、聖剣伝説Legend of Manaを原作としています。聖剣伝説シリーズはスクウェアが制作したゲームシリーズの中でも人気のあるシリーズで多くのシリーズが存在します。今回はその聖剣シリーズの作品について、ざっくり説明していきたいと思います!
目次
初代聖剣伝説 聖剣伝説~ファイナルファンタジー外伝~(ゲームボーイ)
記念すべき最初の聖剣伝説。発売は1991年、プラットフォームはGB。タイトルのようにファイナルファンタジーの名前がついており、FFの外伝作品としての位置づけであるため、魔法はFF準拠でケアルとかファイアとかフレアで登場キャラの中にもチョコボが登場したりします。ただし、FFというタイトルはそうした方が売れるからという理由だったためで最初からFFの外伝作品として作られたわけではありません。
初代聖剣伝説について
初代聖剣伝説は、同時期に発売されたゼルダの伝説~神々のトライフォース~やその2年後に発売された夢を見る島によく似ているアクションRPGです。とりわけ特徴的だったのは、その暗くて心に残る切ないストーリーでした。特に最後は大団円とは行かないストーリーに涙した人も多くいるはず。だからこそ迎えるエンディングは悲しくも美しいラストだったため、印象に残った人も多いはず。
新約聖剣伝説
初代聖剣伝説のリメイクとして2003年にGBAで発売された新約聖剣伝説は、ストーリーを追加・変更したリメイク作品で様々なシステムが追加されたものの、シナリオに矛盾が出てしまいかねない内容だったため、ファンからは不評でした。別に遊べないこともないです。
2作目、聖剣伝説2(スーパーファミコン)
聖剣伝説の2作目はSFC用のソフトとしては1993年に発売されました。聖剣伝説というブランドが確立されたためか、ファイナルファンタジ―の要素は無くなり聖剣伝説独特の世界観へとシフトしていきました。ジャンルは前作と同様のアクションRPGですが、スーパーファミコンへの移行に伴い大幅に進化した作品となりました
聖剣伝説2について
当時のゲームとしても技術力はずば抜けており、今なお人気のタイトルとなるとともに聖剣伝説としての知名度を押し上げました。戦闘面やストーリー、音楽ともに高い評価を得ているも粗も多く、ぶっちぎりでバグが多く、進行不能になるバグやキャラクターが消失してしまうバグなどが多数存在します。
リメイク版、SECRET of MANA について
聖剣伝説2のリメイク作品。プラットフォームはPS4・PSV・steam。リメイク前の作品はバグだらけで有名でしたが、リメイク作品もバグだらけで当初はまともに遊べないレベルでした。グラフィックはこの時代のハードにしては物足りなく、BGMのアレンジはあまり気にしない人でも違和感を感じる曲があり、前作の不満点をほぼすべてそのままにして移植してしまった結果、お世辞にも高い評価を与えらない作品となってしまいました。シナリオや台詞もほぼそのまんま。
3作目、聖剣伝説3(スーパーファミコン)
聖剣伝説の3作目はSFCソフトとして1995年目に発売されました。前作の正当進化といった作品で、大元のシステムは前作の聖剣伝説2を踏襲しており、6人のキャラの中から主人公を選び、他の2人の仲間を選択するというシステムやクラスチェンジ、必殺技という新たなシステムが追加され、前作で大量に存在したバグも大幅に改善されながらもストーリー、キャラクター、音楽、戦闘システムで高い評価を得た作品となりました。聖剣伝説のブランドを確固たるものにした作品と言っていいと思います。
聖剣伝説3について
2からの正当進化というべき作品でありながら、前作でちょっと薄かったキャラクターの個性を際立たせるシステムやストーリーの追加によって、聖剣伝説シリーズの中でも特に人気の高い作品となりました。6人の主人公から一人を選び、そのほかの5人のなかから仲間を選ぶというシステムを採用し、キャラの組み合わせでストーリーが多少分岐するため主人公を変えて再度プレイするという楽しみもあり、そういう意味ではボリュームもありました。ただ、やはりスーパーファミコンというハードの制約からか1週のボリュームは物足りないものもありました。それでもスクウェアを代表する作品の一つとなり、これからの聖剣伝説シリーズに大きな期待が寄せられる、そんな作品でした。
リメイク版、TRIALS of MANAについて
前作のリメイク作が散々だったことやここ最近の聖剣伝説自体恵まれていなかったことから、不安はあったものの蓋を開ければ、爽快感のある戦闘システムや美麗なグラフィック、ユーザビリティも前作とは比較にならないほど親切なものになっており、原作の良い点はそのままに、改善点や新しい試みは積極的に行った結果、正統派のリメイクとして高い評価を与えられています。惜しむらくは原作のテキストがそのままで、キャラの掘り下げをする追加エピソードがなかったこと。今までの経験から下手に追加したら失敗するかもという不安に思うファンも多いので難しいところです。
4作目、聖剣伝説 Legend of Mana(プレイステーション)
聖剣伝説の第4作、Legend of ManaはPS用ソフトとして1999年に発売されました。一本道のアクションRPGだった前作とは異なり、自分でいける場所を開拓していき個別に発生するシナリオを進めていくフリーシナリオの形式となっています。前作とは異なる世界観で、システムも過去の作品とは一線を画す作品となっており、独立した外伝という位置づけとなっています。武器防具作成、ペット牧場、果樹園による栽培などのシステムが登場し、ゲームの進め方もプレイヤーに委ねられる自由度の高い作品となっています。
聖剣伝説Legend of Manaについて
過去三作品の一本道とは違い、喋らない主人公、自由度の高いフリーシナリオはロマンシングサガやサガフロンティアに近いものでした。3のヒットからユーザーの中には3の正当進化を求めていたユーザーも多くいた中でのLoMは期待していたものとはかけ離れていたと感じるユーザーは存在しました。事実、開発者の中にはこのソフトに聖剣伝説という名称を付けるかという議論もなされていたようです。ただしこっちはこっちで非常に楽しめるタイトルだったという意見も多いです。このゲームはサガフロンティアに近いものですが、LoMの体験版が付属されたサガフロの続編、サガフロ2に関しても前作のフリーシナリオとは異なる代物で、これまた賛否を呼びました。当時のスクエニはとにかく挑戦的だったのです。
5作目、聖剣伝説4(プレイステーション2)
聖剣伝説の5作目、聖剣伝説4は2006年にPS2用ソフトとして発売されました。聖剣伝説の外伝では正式な続編として注目された作品で、映像のクオリティは飛躍的に向上しムービーの美麗さに関しては高い評価を得ました。ジャンルはアクションRPGではなくアクションアドベンチャーゲームとなっています。ファンからすれば待望の新作でしたが、その存在はプレイヤーや公式からなかったことにされ、黒歴史と化しています。
聖剣伝説4について
ファンの期待を一心に受けて発売された聖剣伝説4ですが、その作品は期待を裏切るものでした。少しずつ強くなっていくRPGの醍醐味は無くなり、ステージ毎に初期状態に戻るため、従来のシステムは面影すらなくなり、ストーリーに関してもあまりいいものではありませんでした。暗いストーリーであるのは聖剣伝説特有のシナリオなのでまだしも、段階をすっ飛ばしていくストーリーはプレイヤーを置き去りにしました。アクションパートはカメラワークが悪く、物を相手にぶつけてスタンさせるシステムも不評。これ以降、聖剣伝説は外伝作品こそ何本かでるものの正当な続編が作られることはありませんでした。聖剣伝説のブランドに終止符をうってしまいました。
【聖剣伝説LoM The Teardrop Crystal】聖剣伝説シリーズについてまとめ
アニメ化するLoMを含めた聖剣伝説シリーズについてまとめてみました!スクウェアが生み出した名作の数々は、現在プレイしても十分に楽しめる作品です。switchでは聖剣伝説コレクションがプレイできたり、LoMのリマスターやTRIALS of MANAは非常に楽しめる作品となっています。現在はsteamで気軽に遊べるタイトルもあるので、アニメ化で興味が湧いたらプレイしてみるのもイイと思います!