『賢者の弟子を名乗る賢者』は小説投稿サイト「小説家になろう」に掲載されていた作品を書籍化した、りゅうせんひろつぐ氏が原作者の異世界転生ジャンルの小説です。2022年1月にはいよいよアニメが始まるということで、期待が高まっています。そこで今回はアニメを観る前の予習として、大まかなあらすじをネタバレ込みで紹介したいと思います!
『賢者の弟子を名乗る賢者』はどういうお話??
咲森鑑という青年はVRMMOの「アーク・アースオンライン」というゲームで女性のアバターキャラクターを作って遊んでいました。その後、寝落ちしてしまった咲森が目覚めた場所はなんとゲームの世界。しかも、自分自身がゲームで作った女性キャラクターの姿になっていたのです。更に、ゲームの世界から出られない状態になっていました。困惑しつつも、とりあえず咲森は外見は美少女のキャラクターのまま、飛ばされたゲームの世界で冒険していくことになります。
ミラの中身は老人??
咲森が元々ゲームでプレイしていたキャラクターはダンブルフという賢者の老人でした。しかしゲームの世界に転生した時の姿は、遊びで作った美少女のキャラクターの姿になっていました。つまり、中身が賢者の老人のまま見た目だけ美少女になってしまったのです。九賢者の一人であったダンブルフですが、見た目が少女の姿だとバレたら自身の沽券に関わると考えます。そのため、自身を賢者の弟子である「ミラ」(咲森鑑の下の名前を英語にしてもじったもの)と名乗ることにしました。外見は少女で中身は老人ですが、中身の老人も元々はプレイヤーの咲森なので、実際に老人という訳ではありません。しかし、咲森はダンブルフに思い入れがあるので、一人称が「わし」になっています。
本来のダンブルフの姿
画像の姿が本来のダンブルフの姿です。とても渋くてオーラのある老齢の男性です。九賢者の一人でもあったダンブルフですが、美少女の姿になってしまったことで最初はひどく驚きショックを受けていました。本来の姿とミラの姿は正反対の容姿なので、驚くのも無理はありません。しかし最初こそショックを受けていましたが、ミラとしての容姿のウケは非常に良く、自身も生まれ変わった姿を見て気に入ったのか「わし、かわいい」と発言しています。「わし、かわいい」を略した「わしかわ」は『賢者の弟子を名乗る賢者』の通称にもなっています。ちなみに、ダンブルフという名前の由来は『ハリー・ポッター』シリーズに登場する魔法使い「ダンブルドア」と『指輪物語』に登場する魔法使い「ガンダルフ」をもじったものです。
驚愕の事実!
咲森にとっての謎は、単純に見た目が変わったことやゲームの中から出られないということだけではありませんでした。調べていく内に、さらに驚愕の事実を知ることになります。第一に、ゲームの世界でのモンスターやNPC(ノンプレイヤーキャラクター)が自我を持っているということ。つまり通常の人間と同じように自分の意思で行動しているということです。そして、寝落ちして眠っている間にゲーム内での年数が30年も流れていたということです。
ミラの正体はバレてない?
前述の通り、ミラは自分自身がダンブルフであることを隠しています。ミラ側から正体を明かすことは基本的にありません。しかし九賢者のメンバーには知られていたり、様々なことがきっかけで見抜かれたり、自分から正体を明かさざるを得ない場合もあります。ミラは中身は男性ですが見た目は女性なので、女性同士ならではの付き合いにも当然参加することになります。ラッキーだと思う一方で、男性目線で参加している恥ずかしさや罪悪感から、余計に正体を明かし辛くなっているケースもあります。
正体を見抜いたキャラ:ソロモン
ゲーム内の王国「アルカイト王国」の王です。ミラよりも前にゲームの世界にいます。ミラの正体であるダンブルフとは友人で、共に王国の発展に貢献していました。ミラを見た時に友人として何か感じる物があったのでしょうか、すぐにダンブルフだと分かったようです。ミラに対しては九賢者として仕事を依頼したりしています。元々ただの一般人だったので、王としての仕事に慣れるのはなかなか大変で苦労しているようですが、ミラが来てくれたことで国王としての多忙さは少なからず和らいだようです。
正体を打ち明けたキャラ:マリアナ
画像の左側の女性がマリアナです。妖精族の女性で、元々はダンブルフの補佐官でした。行方不明になったダンブルフを心配していましたが、ミラからダンブルフは無事であると聞かされて涙していました。罪悪感を感じたミラは、思い切ってマリアナに自身がダンブルフであると打ち明けます。マリアナは更に感動し失った時間を取り戻すべく、ミラの姿のダンブルフと積極的に交流を深めようとします。
ミラの戦闘能力
ミラの戦闘における特徴は召喚魔法です。軍隊レベルの多数の精霊を召喚して戦うことから「軍勢のダンブルフ」という異名を持っています。仙術も使うことができ、そちらもかなりの腕前を誇ります。ちなみに、ゲームの世界では召喚術は研究が進んでいないこともあって正当な評価がされておらず、ミラはそのことに対して不満や憤りを感じています。そのため、召喚術の世間的な評価を高めることも旅の目的の一つとしています。しかしミラ自身の召喚術が非常にレベルが高いということもあり、現在の一般的な召喚術を見ても大したことないと思えてしまうほど凄すぎるが故の弊害もあります。
現在のミラの評価
冒険を通じて様々な事件に遭遇して解決していったことでミラの評価はとても高いものになっています。途中で大きな事件を解決したことによって現在は「精霊女王」と呼ばれるようになり、英雄王の後継者とまで呼ばれるようになりました。現時点ではまだ元のダンブルフの姿に戻れないため「賢者の弟子」という肩書きで九賢者に参加するしか方法が無く、ミラは知名度を上げるために様々な活動を行っています。しかし「精霊女王」という二つ名が与えるイメージのせいか、ミラの姿を知らない人たちの間では「成人している絶世の美女」という噂が広まっています。
『賢者の弟子を名乗る賢者』あらすじをネタバレ含めた紹介まとめ
『賢者の弟子を名乗る賢者』のあらすじをネタバレを含めつつ紹介してみました!作品を事前に知っておくと内容が分かりやすかったり、原作との違いを探しながら観るという楽しみ方もできると思います。アニメの放送まではまだ時間があるので、気になった方は是非原作をチェックしてみてはいかがでしょうか!?それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。