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はたらく細胞BLACK

【はたらく細胞BLACK】は「はたらく細胞」のスピンオフ作品!どこが違うのか解説!

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赤血球

以前放送されていたアニメ「はたらく細胞」。人間の体の中にある細胞「赤血球」「白血球」「血小板」などが擬人化され、日々体の中で休むことなく働いている…という物語でした。魅力的でコミカルな細胞たちに癒されながら、改めて自分の体の状況や健康状態について考えさせられるような作品ですよね。そんな「はたらく細胞」にはスピンオフ作品があるのをご存知ですか?いくつかあるのですが、その中のひとつが「はたらく細胞BLACK」です。実はこの作品が、2021年にアニメ化することが決定しました!いったいどのような作品なのでしょうか、原作の「はたらく細胞」とはどのようなところが違うのか、解説していきます。

「はたらく細胞BLACK」とは?

はたらく細胞BLACK

「はたらく細胞BLACK」も「はたらく細胞」と同じように、体の中ではたらく細胞たちの物語です。同じように「赤血球」「白血球」などが登場します。しかし「はたらく細胞」と最も異なる点としては、細胞たちが働いているその体の持ち主が、かなりのブラック企業勤めの男性であるということです。日々襲いかかるストレス、飲酒、喫煙、睡眠不足などなど…少しずつ体を蝕んでいく現象が、細胞たちにどのような影響をもたらしているのかということがダイレクトに伝わってきます。現代社会に生きる大人たちにぐさっと刺さる内容となっているため、大人向けの作品と言えるでしょう。

「はたらく細胞」はお子様にも楽しめる

はたらく細胞

一方で以前までアニメが放映されていた「はたらく細胞」は、お子様から大人まで幅広い世代が楽しめることができる作品でしたよね。もちろん風邪、インフルエンザなど大変なこともありましたが、コミカルに楽しく描かれていました。主人公の女の子「赤血球」もイキイキしていましたね。

男女逆転?「はたらく細胞BLACK」は登場キャラクターも異なる

赤血球

無印の「はたらく細胞」では、新人の可愛い女の子「赤血球」を主人公に物語が進んでいきました。時に失敗もするけど、先輩たちや頼りになる男性キャラ「白血球」に助けられながら、どんどん成長していきましたよね。また幼稚園生のような見た目をした「血小板」はとても可愛くて頑張り屋で、癒された視聴者の方も多かったのではないでしょうか。しかし今回の「はたらく細胞BLACK」は、登場キャラクターが全く異なります。いわゆる「パラレルワールド」な世界観です。

赤血球が男性、白血球が女性

白血球

まずわかりやすところで言えば、主人公である赤血球が男性キャラクターであり、白血球は女性キャラクターです。赤血球が新人であることには変わりませんが、メガネをかけた真面目そうな外見をしています。ブラック企業に勤める男性の体の中で、様々なことに打ちひしがれながらも、もがきつつ成長していこうとしています。また白血球がセクシーなキャラクターであることも注目ポイントです。ビジュアルとしては全体的に白く、片目が隠れているという点では無印版「はたらく細胞」と共通しているのですが、かなりの巨乳であり洋服の前のボタンがとまらないほど。頼り甲斐があり、ピンチの時に赤血球を助けてくれるのは同じですが、セクシーで可憐な戦闘シーンにも注目です。白血球らしく、返り血を浴びてもお構いなしで敵を倒していきます。

ストレスにさらされる!「はたらく細胞BLACK」の世界観はかなりシリアス

赤血球

無印版「はたらく細胞」はあまりシリアス要素がなく、時にはギャグも交えつつ物語が進んでいきましたが、「はたらく細胞BLACK」ではそういうわけにもいきません。度重なるストレスで、細胞たちが暮らしている男性の体はボロボロです。そういった過酷な状況の中、細胞たちは生きるか死ぬかの戦いを強いられているということで、かなりシリアスな世界観になっています。時には無残に死んでいく仲間を見届けながら、時には自分の命が危なくなりながらも、365日働き続けることしかできないという、ある意味絶望的な状況でもあります。

細胞たちもブラックな働き方

赤血球

体の持ち主である男性はブラック企業で働いているのですが、体内も同じようにブラック企業化してしまっています。どうしようもないストレスの中、上からの命令をこなしていくしかない、命の危険に常に晒されながら働いているという過酷な状況です。本人だけではなく、細胞たちまでもブラック企業で働いているという皮肉が感じられます。上司からの怒声や、毎日起きるトラブル。血管はボコボコで足場も悪く、日に日に細胞たちの労働環境が悪化していくばかりです。

働きづらい環境

コレステロール

ストレスホルモンが原因によりアドレナリンがたくさん出ている体内では、上司の命令も日に日にキツくなっていきます。全体的に栄養も薄くなり、赤血球は末端の細胞まで酸素を運ぶことが困難になります。生命を維持させるために、末端へ運ぶ酸素の優先順位が低くなってしまうのです。そうなると末端からは当然クレームも出てくるわけで、上からも下からも板挟みの状態です。その他コレステロールの不法投棄など、体内では日々困りごとが増えていくばかりです。

「はたらく細胞BLACK」は体を痛めつける怖さを教えてくれる

例えば無印版の「はたらく細胞」では、人間がくしゃみをする時にこのような状況が起こる、風邪をひいた時はこう、怪我をした時はこう…など、体の状況に合わせて細胞たちが動くことにより、体の仕組みをわかりやすく学ぶことができました。何気なく擦りむいたり、風邪菌が入ってきてしまったりした時、実は体の中の細胞たちがかなり働いてくれているということを知り、より自分の体に意識を向けることができるようになったという人も多いのではないでしょうか。「はたらく細胞BLACK」では、ストレス社会を生きている現代社会人に突き刺さるような体の状況に対して、細胞たちが命からがらで奮闘している様子が描かれています。

喫煙

白血球

例えばタバコ。吸っている人は何気なく吸っていますが、体の中ではどのような状況が起きているのかということを残酷に描いているのが、コミック版の第1話です。ある日、赤血球たちに多く含まれるヘモグロビンが一酸化炭素と結合し、酸欠になる赤血球が急増しました。彼らは酸素を運べなくなり、毛細血管が縮小してしまうのです。何やら毒物が体内に入り込んだということで、体内は大きなパニックになります。そして血管内に入ってきたのは肺炎球菌です。白血球が現れ、菌を倒してくれたことにより主人公の赤血球はなんとか助かったのですが、多くの仲間を失ってしまったのでした。

わざわざ毒物を体内に取り入れている

タバコ

あたりは血と仲間の死骸にまみれ、目も当てられない悲惨な状況です。原因は、体の持ち主である男性による、10年ぶりの喫煙でした。主人公の赤血球は、「どうしてわざわざ体内に毒物を?」と、細胞としては当然の疑問を持ちます。しかし現実は残酷であり、タバコは依存物質が含まれています。つまり体の持ち主が10年ぶりに喫煙してしまったということは、今後同じような悲惨な状況が頻繁に体内に起こるということを意味しています。また仲間の悲惨な死を見なければならないし、自分の身も危ういということです。どうしようもない状況の中、赤血球は絶望してしまいます。

【はたらく細胞BLACK】まとめ!

赤血球

以上が、「はたらく細胞BLACK」と「はたらく細胞」の違いについての解説でした。こうしてみても、2つの違いが明確にわかるのではないでしょうか。「はたらく細胞BLACK」は、単なるスピンオフ作品ではありません。ストレス社会を生き抜く中で、「もっと自分の体を大切にしよう」「健康に気を付けよう」とより思わせてくれる作品となっています。読んでいて痛々しい気分になる時もあります。無印版のほんわかした雰囲気も魅力的ですが、訴えかけてくるような「はたらく細胞BLACK」の世界観もアニメでどのように描かれるのか、今からとても楽しみですね!

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