パチンコ「沼」といえば、「賭博破戒録カイジ」の中に登場するギャンブルです。チンチロ勝負で班長を大槻を倒したカイジが、地下強制労働施設から外出する権利を使って、地上に復帰します。限られた時間の中で、借金を返済できるだけの大金を手に入れなければならないカイジが見つけたのは、帝愛グループが所有している裏カジノの目玉「沼」でした。この難攻不落のモンスターマシンに対して、カイジはどのような戦略を用いて、攻略していったのでしょうか。今回は、カイジが「沼」を攻略するためにやったことを紹介していきます。
1.「沼」は1玉4000円の高レートパチンコです
まず、パチンコ「沼」の紹介をします。「沼」は裏カジノにある1玉400円の甲賀クレートパチンコです。パチンコの種類としては、一発台というもので、裏カジノのオーナー一条聖也によって考案されました。「沼」では、用意されている3つの関門を潜り抜けて、最終的に大当たりの穴に玉を入れることができれば、これまでの挑戦者が失ってきた掛け金をすべて手に入れることができます。また、最低でも3億円をカジノ側が保証してくれます。「沼」に仕掛けられた関門は、「釘の森」「可動役物」「3段クルーン」の3つで、どれも挑戦者の行く手を阻みます。最後の大当たりに行きつく確率は相当低く、そのためこのパチンコは別名「人喰い沼」とも呼ばれています。この一見すると不可能に近い「沼」ですが、カイジは一体どのような方法を使って攻略していったのでしょうか、一つ一つ見ていきましょう。
2.第1の関門「釘の森」は、カジノの奥に忍び込んで攻略
この第1の関門「釘の森」が、挑戦者の行く手を阻む仕組みとしては、釘特技の間が狭く、その数も密集していることから、玉を狙ったルートに持って行くことが難しいです。こちらの「釘の森」では、坂崎のおっちゃんも苦しめられました。おっちゃんは泣きながら打っていましたね。
さて、カイジはこの「釘の森」をいかにして攻略したのか、ポイントは定期的に行われる釘の調節にあります。カジノの開店前に決まって、一条と副店長の手作業によって、釘の間隔が調節されます。その時には、先に規定の大きさのパチンコ玉がついた棒を使うのですが、夜中にこの調整棒がある部屋に忍び込んだカイジは、調整棒についている玉を一回り大きいものにすり替えました。すると、カジノ側は決まった間隔よりも広い感覚で調整をしてしまい「釘の森」の力は弱まってしまいます。これによって、カイジは第一の関門「釘の森」を突破していきます。
2.「可動役物」はぶっ壊して飴にすり替えろ!
第2の関門「可動役物」は、釘の森を潜り抜けた玉をいやらしく弾きます。時には店側の遠隔操作によって弾かれるのでとても厄介です。これに対してカイジは、この役物を事前に坂崎のおっちゃんに壊してもらいます。当然、この役物は交換されるのですが、この時に交換用の役物を飴でできたものとすり替えます。その状態で沼を打つと、玉がぶつかる衝撃と、役物の中に仕込んだ発熱材によって、飴が溶け、役物が歪ませました。そうするといくら遠隔操作でも、迫りくる玉を拒むことはできません。こうしてカイジは第二の関門を突破しました。
3.「三段クルーン」はビルごと傾けろ!
最後の難関「三段クルーン」。このクルーンによって今まで幾人もの挑戦者が苦渋を舐めてきました。この三段クルーンは、絶妙な角度に調整されており、大当たりの穴に入りにくいようになっています。この超難関に対して、カイジは前代未聞の方法で攻略していくます。カイジは、カイジが入っているビルを傾けることを考案します。ちょうどビルが合った場所の地盤が緩く、一つの部屋に大量の水を置くことによって、ビルが少し傾きます。それによってクルーンの具合を変え、最後の穴に入りやすくしました。しかし、カジノ側も穴の周りに空気が出る噴出口を使って、玉をはじく奥の手を使い始めました。最終的には、3段目のクルーンに玉を大量にためたことによって、玉を穴に押し込み、カイジは勝利しました。
まとめ
カイジが思いついた戦術の中でも、この「沼」でやったことは、一番ダイナミックで奇想天外だったことは言うまでもありません。逆に、これだけの発想力と実行力がなければ攻略することができなかったことを考えると、改めて「沼」の凄さが伺えますね。