2015年からWeb漫画サイト『クラゲバンチ』にて連載されている漫画作品『山と食欲と私』。“山ガール”といわれることを嫌う自称単独登山家の主人公・日々野鮎美の登山と山頂で食べる食事を描いた作品で、読むと山に登りたくなり、お腹もすくというアウトドア・グルメ作品です。公式レシピ本が発売されるほどの本格的な料理が描かれており、さらに作者自身の趣味が登山ということもあり、実体験を活かした登山の描写が話題となっています。今回は『山と食欲と私』に登場する山の中から、思わず「行ってみたい!」と思う山を独自にランク付けしたものについて紹介していきたいと思います。
目次
第10位 箱根旧街道&外輪山
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
1ヶ月もの間、海外ドラマにハマって登山をしていなかった日々野鮎美が、軽めのトレッキングからリハビリしようとしていたときに行ったのが、箱根旧街道&外輪山歴史トレッキング。そんなトレッキング1日目の出発点は箱根湯本(96m)、目的地は箱根関所(731m)です。割石坂を過ぎたあたりには、江戸時代の石畳みもあるとのこと。歴史を感じることのできる場所です。“七曲り”を越えると、小田原や新宿副都心まで見ることができます。
第9位 筑波山
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
日々野鮎美と小松原鯉子が“山コン(登山やハイキングを通して男女が出会い交流する合コンなどのこと)”で行くことになったのが、茨城県つくば市にある筑波山。西の男体山(871m)と東の女体山(877m)の2つの山頂を持っており、中腹には男女2つの山に祀られた神様にちなんで、縁結びのご利益がある筑波山神社があります。コマ展望台からは関東平野を一望することができ、空気が澄んでいる日には富士山がみえるとのこと。
第8位 丹沢山地
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
神奈川県西部一体を占める大きな山塊。最高峰は蛭ヶ岳(1673m)。入り組んだ複雑な地形を持っており、沢登りを楽しむような上級者にも愛されている山塊です。また、2000mにも及ばない山地であるため、登山入門としても有名です。丹沢山地に含まれる丹沢山付近には、多くの鹿が生息しているようすも。蛭ヶ岳の山頂からは、関東平野を一望することができます。
第7位 上高地
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
長野県松本市にある、“神の降り立つ地”と称されている上高地。標高は1500mほど。年間150万人ほど訪れるそうで、宿泊地やハイキングコースも充実しています。さらに進むと穂高連峰や槍ヶ岳などがあり、南部北アルプスの本格登山コースの玄関口としての役割を果たしています。ところどころに猿もいるようです。上高地を越えると横尾(1620m)があり、横尾からは前穂高岳の東壁が見えます。
第6位 金時山
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
1ヶ月もの間、海外ドラマにハマって登山をしていなかった日々野鮎美が、軽めのトレッキングからリハビリしようとしていたときに行ったのが、箱根旧街道&外輪山歴史トレッキング。そんなトレッキングの2日目に向かったのは、金時山(1212m)。途中には、金時宿り石という大きな岩があり、お約束の撮影スポットとなっているそうです。金時山は富士山の東南東に位置しているため、眺めを遮る山がなく、晴れれば絶好の展望台になるとのことです。
第5位 浅間嶺
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
東京都の最高峰と言われる雲取山から南東に20kmほどの場所にある浅間嶺。標高は903mほど。東京都檜原村にあります。山頂には富士浅間神社という名の神社があり、その名の通り、富士山を望むことができます。さらに北には奥多摩周辺の山々、南には丹沢など、奥多摩の名峰がずらりと並んでいます。登山道である浅間尾根は、江戸期には周辺の集落や市街を結ぶ産業道路であり、牛や馬が往来していたとのこと。
第4位 南アルプスの甲斐駒ヶ丘
日々野鮎美は、2泊3日で挑んだ南アルプスの名峰といわれる甲斐駒ヶ丘と仙丈ヶ丘。1日目は、甲斐駒ヶ丘と仙丈ヶ丘の間にある北沢峠の長衛小屋キャンプ場で前泊。2日目には、キャンプ場でそこで遭遇した、同じく“単独登山家”である香山栄螺と一緒に甲斐駒ヶ丘へ挑戦しました。長野県と山梨県の県境に位置する甲斐駒ヶ丘(2967m)へは、双児山(2649m)と駒津峰(2752m)を通るルートを選んだ鮎美と栄螺は5:00にさっそく登り始めます。6:40を過ぎた頃、双児山の手前を抜けた2人。そこでは、標高第2位の北岳と第3位の間ノ岳を見ることができます。さらに7:00頃に双児山を抜けると、北アルプス、中央アルプス、御嶽山まで見られるようになります。7:30を過ぎたあたり、駒津峰を越えた頃には地質が変わり、花崗岩で形成される独特な景観を望むことができます。そんな鮎美と栄螺は、9:20には甲斐駒ヶ丘の山頂へ到着。多くの山々を望むことができ、さらに花崗岩独特の山肌を体感することができる山です。
第3位 高尾山
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
標高は599mほどで、修験道の山とのこと。都心からも近く、ケーブルカーなども整備されていることから、年間250万人以上訪れるといわれている人気の山です。日々野鮎美らは高尾山登山道1号路(表参道コース)を選び、登頂しました。山頂からは、丹沢連峰や富士山も見えるとのこと。高尾山口駅には、温泉施設が直結しており、施設も充実しています。
第2位 八ヶ岳
長野県と山梨県にまたがる山塊で、いくつもの峰が連なっている八ヶ岳。その山域は南北30kmにも及ぶとのこと。首都圏からのアクセスもよいことから、日本屈指の人気の登山エリアです、主峰は赤岳(2899m)。赤岳山頂からの大展望は見ものです。八ヶ岳に含まれる夏沢峠を境に、北八ヶ岳と南八ヶ岳に分けることができ、それぞれが独自の特徴を持っています。北八ヶ岳の魅力は、絨毯のようにどこまでも続く苔むした森とのこと。天狗の奥庭付近(2400m)からは、夕焼けによって金色に焼ける北アルプスを見ることができます。
第1位 穂高岳と涸沢カール
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
主峰は奥穂高岳(3190m)。他に、北穂高岳、涸沢岳、前穂高岳、西穂高岳、明神岳からなる岩峰群を合わせて穂高岳といいます。涸沢カールはその懐に位置し、氷河園谷として知られており、夏季にも多い残雪や岩肩の堆積丘から見ることのできる紅葉などは、涸沢の名物とのこと。他にも、奥穂高岳のモルゲンロート(山肌を朝日が赤く染め上げる現象)も見ものです。
山と食欲と私・行ってみたい山ランキングまとめ!
出典: 山と食欲と私 ©SHINCHOSHA
いかがでしたでしょうか?今回はアウトドア・グルメ漫画『山と食欲と私』に登場する山の中から、思わず「行ってみたい!」と思う山を独自にランク付けしたものについて紹介しました。今回紹介した通り、本作には実際に存在する山も登場します。聖地巡礼することもできますし、ぜひ興味を持ったら、登山に挑戦してみてください。そのときには、本作の主人公・日々野鮎美らが作った料理と同じものを実際に作ると、さらに楽しめるかもしれません。最後までお読みいただき、ありがとうございました。